毎日の料理でいつの間にかこびりついてしまう、五徳の頑固な焦げつき汚れ。五徳を洗うのが億劫で、見て見ぬふりをしている方も多いのではないでしょうか。
そんなキッチンの悩みを解決してくれるのが、人気のウタマロクリーナーを使った五徳掃除です。
この記事では、基本的な使い方で五徳をピカピカにする方法から、ウタマロと重曹を混ぜる応用テクニックまで、五徳掃除で最強の効果を引き出すコツを詳しく解説します。
一方で、ウタマロクリーナーには使えない場所もあり、SNSでは効果を感じられずやめたという声も。余ったクリーナーの床掃除への活用法や、使用上の注意点もあわせてご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
- ウタマロクリーナーを使った五徳の基本的な掃除手順
- 重曹を組み合わせた頑固な汚れへの対処法
- ウタマロクリーナーが使えない素材や注意点
- 掃除効果を最大限に引き出すためのコツ

五徳掃除にウタマロクリーナー!基本の使い方
- ウタマロクリーナーで五徳を洗う方法
- 簡単なつけ置きで五徳をピカピカにする
- 落ちない頑固な焦げつき汚れへの対処法
- ウタマロと重曹を混ぜる「ウタマロホイップ」
ウタマロクリーナーで五徳を洗う方法

ウタマロクリーナーを使った五徳掃除の基本は、「スプレーして拭き取る」というシンプルな方法です。調理後の油はねや軽い吹きこぼれなど、日常的な汚れであればこの手順だけで十分キレイになります。
ウタマロクリーナーは中性洗剤ですが、一般的な中性洗剤よりも洗浄力が高いのが特徴です。そのため、油汚れに対しても効果を発揮し、素材を傷めるリスクも低いことから日常使いに適しています。
日常的なお掃除の手順
- ガスコンロが十分に冷めていることを確認します。
- 五徳の汚れている部分にウタマロクリーナーを直接スプレーします。
- 2〜3分ほど放置し、汚れを浮かせます。
- 濡らした布やマイクロファイバークロスで、洗剤と汚れをしっかりと拭き取ります。
- 最後に乾いた布で水分を拭き取れば完了です。
このひと手間を調理後に行う習慣をつけるだけで、頑固な汚れが蓄積するのを防ぎ、大掃除の手間を大幅に減らすことができますよ。
簡単なつけ置きで五徳をピカピカにする
日常的な拭き掃除だけでは落ちない、少しこびりついてしまった汚れには「ウタマロ漬け」が効果的です。洗剤を汚れにじっくり浸透させることで、力を入れなくてもスルッと落とせるようになります。
シンクを汚さずにできる、ゴミ袋を使った簡単なつけ置き方法をご紹介します。
ゴミ袋で簡単!ウタマロ漬けの手順
用意するもの
- 五徳
- ウタマロクリーナー
- 45L程度のゴミ袋 2枚
- 40〜50℃くらいのお湯
手順
- シンクの中でゴミ袋を二重に広げ、破れないように注意しながら五徳を入れます。
- 五徳が完全に浸かるまで、40〜50℃のお湯を注ぎます。
- ウタマロクリーナーを全体に行き渡るように10〜15プッシュほどスプレーします。
- 袋の口をしっかりと縛り、1〜2時間ほど放置します。
- 時間が経ったら袋から五徳を取り出し、スポンジやブラシで残った汚れをこすり落とします。
- 最後に水でよく洗い流し、乾いた布で水分を拭き取って完了です。
つけ置きすることで、こびりついた油汚れがふやけて非常に落ちやすくなります。驚くほど五徳がピカピカになるので、月に一度のスペシャルケアとして取り入れるのがおすすめです。
落ちない頑固な焦げつき汚れへの対処法

長年放置してしまった油汚れが炭化し、ガチガチに固まってしまった焦げつきは、つけ置きだけでは落としきれない場合があります。そのような非常に頑固な汚れには、洗剤をより密着させる「ウタマロパック」を試してみましょう。
この方法は、洗剤の蒸発を防ぎ、汚れの内部まで洗浄成分を浸透させるのが目的です。
ウタマロパックの手順
- 取り外した五徳の頑固な汚れ部分に、ウタマロクリーナーをたっぷりとスプレーします。
- スプレーした上からキッチンペーパーを貼り付け、汚れに密着させます。
- さらにその上からウタマロクリーナーを追いスプレーして、全体をしっかり湿らせます。
- 10分〜1時間ほど放置し、汚れが十分にふやけるのを待ちます。
- 時間が経ったらキッチンペーパーを剥がし、そのペーパーやスポンジ、使い古しの歯ブラシなどで汚れをこすり落とします。
- 最後に水洗いし、乾燥させれば完了です。
このパック法でも落ちない場合は、プラスチック製のヘラや使わなくなったカードなどで、傷がつかないように優しく削り落とすのも一つの方法です。ただし、力を入れすぎるとコーティングを傷つける可能性があるので注意してください。
ウタマロと重曹を混ぜる「ウタマロホイップ」
ウタマロクリーナーだけでは歯が立たない頑固な焦げつきには、重曹を組み合わせることで洗浄力を格段にアップさせることができます。SNSなどで話題の「ウタマロホイップ」は、その代表的な活用法です。
ウタマロの界面活性剤による油汚れを浮かせる力と、弱アルカリ性である重曹の酸性の焦げつきを中和する力、そして細かな粒子による研磨作用が組み合わさり、強力な洗浄効果を発揮します。
ふわふわの泡が汚れに密着するので、垂直な面の掃除にも使いやすいですよ!
ウタマロホイップの作り方と使い方
【材料】
- ウタマロクリーナー:7プッシュ
- 重曹:大さじ6杯(約100cc)
- 水:50ml
【作り方】
- ボウルに水とウタマロクリーナーを入れて、泡立て器でよく混ぜます。
- 重曹を2〜3回に分けて加え、ダマにならないように混ぜ合わせます。
- ツノが立つくらいの、しっかりとした泡になれば完成です。
【使い方】
完成したウタマロホイップを五徳の汚れに塗りつけ、1時間ほど放置します。その後、丸めたラップやスポンジでこすり、水で洗い流してください。
この方法は、ウタマロ単体では落とせなかった焦げつき汚れにも効果が期待できるため、ぜひ試してみてください。

ウタマロクリーナー五徳掃除の注意点と応用テク
- 五徳掃除最強?重曹を併用するテクニック
- ウタマロで落ちない汚れは重曹で煮沸洗い
- ウタマロクリーナーが使えない場所とは?
- ウタマロクリーナーをやめた人の理由
- 余ったウタマロは床掃除にも使える?
- 使用前に確認すべき注意点
五徳掃除最強?重曹を併用するテクニック

「五徳掃除で最強の方法は?」と聞かれた際に、多く挙げられるのがウタマロクリーナーと重曹の組み合わせです。前述のウタマロホイップもその一つですが、他にも効果的な併用テクニックが存在します。
最強と言われる理由は、異なる性質の汚れに両面からアプローチできる点にあります。ウタマロクリーナーは主に油汚れに強く、重曹は酸性の焦げつきに強いという特性を持っています。この二つを組み合わせることで、調理の過程で生まれる複合的な汚れを効率的に分解できるのです。
ウタマロホイップを作るのが少し手間に感じる場合は、より手軽な重曹ペーストとの合わせ技がおすすめです。
- まず、五徳全体にウタマロクリーナーをスプレーして、油汚れを浮かせておきます。
- 次に、重曹を水で練って作ったペースト(重曹3:水1の割合)を、特に焦げつきがひどい部分に塗りつけます。
- そのまま30分〜1時間放置した後、スポンジやブラシでこすり洗いします。
このように、汚れの種類や状態に応じて洗剤を使い分ける、または組み合わせることで、掃除の効果を最大限に引き出すことが可能になります。
ウタマロで落ちない汚れは重曹で煮沸洗い
ウタマロクリーナーと重曹を併用してもなお落ちない、化石のように固まった最上級の焦げつき汚れ。そんな時には最終手段として、重曹を使った煮沸洗いが非常に効果的です。
熱を加えることで化学反応が促進され、アルカリの力が強まり、炭化した汚れを根本から分解・剥離させることができます。
重曹を使った煮沸洗いの手順
- 五徳が入る大きさの鍋(アルミ製はNG)に、たっぷりの水と五徳を入れます。
- 水1リットルに対して大さじ1杯程度の重曹を加え、火にかけます。
- 沸騰したら火を弱め、10〜20分ほど煮沸します。
- 火を止めて、鍋のお湯が自然に冷めるまで数時間放置します。
- 五徳を取り出し、残った汚れを歯ブラシやスポンジでこすり落とします。
煮沸洗いの注意点
アルミ製の鍋は絶対に使用しないでください。重曹のアルカリ成分と反応して黒く変色してしまいます。ステンレス製やホーロー製の鍋を使用しましょう。
この方法は非常に強力ですが、五徳の素材によっては塗装が剥がれる可能性もゼロではありません。まずは目立たない部分で試すか、自己責任で行うようにしてください。
ウタマロクリーナーが使えない場所とは?

「家じゅうの掃除に使える」と人気のウタマロクリーナーですが、実は万能ではありません。素材によっては変色やシミ、コーティングの劣化などを引き起こす可能性があるため、使えない場所やものを事前にしっかり把握しておくことが重要です。
特に注意が必要な素材とその理由を、以下の表にまとめました。
使えない素材・場所 | 理由 |
---|---|
無垢材のフローリングや家具 | 水分や洗剤が染み込み、シミや変色、反りの原因になります。 |
大理石、御影石などの天然石 | 主成分の界面活性剤により、石の光沢が失われたり、シミになったりする可能性があります。 |
銀製品、漆塗り製品 | 表面のコーティングが剥がれたり、変質したりする恐れがあります。 |
革製品(ソファ、カバンなど) | 水分や洗剤成分により、風合いが損なわれ、ひび割れやシミの原因になります。 |
液晶・プラズマディスプレイ | 画面の特殊なコーティングを剥がしてしまう危険性があるため、専用クリーナーを使用してください。 |
自動車のボディ | 住宅用洗剤のため、車の塗装を傷める可能性があります。洗車には専用のシャンプーを使いましょう。 |
その他、水拭きできないもの全般 | 畳や水拭き不可の壁紙などは、水分が残ってシミやカビの原因となります。 |
使用する前には、必ず掃除したい場所の取扱説明書を確認したり、目立たない場所で試したりすることが大切ですね。
ウタマロクリーナーをやめた人の理由
多くの人に支持されているウタマロクリーナーですが、中には「使ってみたけれど、やめた」という声も存在します。多角的な視点から製品を理解するために、デメリットや、やめた人の理由についても知っておきましょう。
主な理由としては、以下の点が挙げられます。
洗浄力に限界がある
ウタマロクリーナーは中性洗剤のため、アルカリ性の洗剤が得意な頑固な油汚れや、酸性の洗剤が得意な水垢・石鹸カスには、効果が弱いと感じる場合があります。特に、長年蓄積した汚れに対しては、専用洗剤の方が効率的です。
泡切れが悪く、二度拭きが必要な場合がある
洗浄成分が残りやすく、拭き跡が気になる、乾いた後にヌルつきを感じるという声があります。特にガラスなどの光沢のある面では、しっかり水拭きと乾拭きをしないとスッキリ仕上がらないことがあります。
スプレーボトルのレバーが固い
広範囲を掃除する際など、繰り返しスプレーしていると手が疲れる、という意見も見られます。使い勝手の面で、他の製品を選ぶ方もいるようです。
除菌・消臭効果はない
公式サイトにも記載がある通り、ウタマロクリーナーには除菌効果はありません。(参照:株式会社東邦公式サイト)カビの除去や衛生面を重視する場所の掃除には、アルコール除菌スプレーなどを併用する必要があります。
これらの理由から、ウタマロクリーナー1本で全ての掃除を完結させるのではなく、汚れの種類や場所に応じて他の専用洗剤と使い分けることが、賢い掃除のコツと言えるでしょう。
余ったウタマロは床掃除にも使える?
五徳掃除で大活躍したウタマロクリーナーですが、もちろん他の場所の掃除にも使えます。中でも、床の拭き掃除に活用している方は多いです。
ただし、ここでも注意したいのが「床の素材」です。ウタマロクリーナーが使えるのは、基本的に水拭きが可能な床に限られます。
ウタマロが使える床・使えない床
【使える床の例】
- 複合フローリング(ワックス仕上げやコーティングされているもの)
- クッションフロア
- タイル
【使えない床の例】
- 無垢材のフローリング(水分でシミや反りの原因に)
- 白木
- 大理石
床掃除後のベタつきを防ぐコツ
ウタマロクリーナーを原液のままスプレーして床を拭くと、洗剤成分が残りやすく、ベタつきの原因になることがあります。これを防ぐためには、希釈して使うのがおすすめです。
バケツにぬるま湯を入れ、ウタマロクリーナーを1〜2プッシュ溶かした希釈液を作ります。その液で雑巾を固く絞ってから拭き掃除をすると、ベタつきにくく、さっぱりと仕上がります。掃除の最後には、乾拭きで水分をしっかり取り除くことも忘れないようにしましょう。
床の皮脂汚れや食べこぼしの跡などもスッキリ落とせるので、適切な使い方を守ってぜひ活用してみてください。
使用前に確認すべき注意点

ウタマロクリーナーを安全かつ効果的に使用するために、最後に改めていくつかの重要な注意点を確認しておきましょう。誤った使い方は、素材を傷めたり、思わぬトラブルの原因になったりする可能性があります。
安全に使うためのチェックリスト
✅ 肌が弱い方はゴム手袋を着用する
ウタマロクリーナーは素手でも使えるほど手肌に優しいとされていますが、主洗浄成分はアミノ酸系洗浄成分です。長時間使用する場合や、肌が敏感な方は、念のためゴム手袋を着用すると安心です。
✅ 掃除後はしっかり乾燥させる
特にガスコンロ周りを掃除した後は、バーナーキャップや点火部分に水分や洗剤が残らないように、しっかりと乾拭きし、乾燥させてください。水分が残っていると、火がつかない、不完全燃焼を起こすといった不具合の原因になります。
✅ しっかりと換気を行う
ウタマロクリーナーはツンとした刺激臭はありませんが、掃除中は窓を開けるなどして、必ず換気を行いましょう。
✅ 目立たない場所で試してから使う
初めて使う素材の場合は、変色やシミが起きないか、必ず隅などの目立たない場所で試してから全体に使用するようにしてください。
これらの注意点を守ることで、ウタマロクリーナーの性能を最大限に引き出しながら、安全にお掃除を進めることができます。
特性を理解しウタマロクリーナーで五徳掃除
この記事では、ウタマロクリーナーを使った五徳掃除について、基本的な方法から応用テクニック、注意点までを解説しました。最後に、記事の要点をリストでまとめます。
以下はこの記事のまとめです。
- ウタマロクリーナーは中性で手肌に優しく日常使いに最適
- 五徳の軽い油汚れならスプレーして拭くだけで簡単に落ちる
- 少し頑固な汚れにはお湯を使った「ウタマロ漬け」が効果的
- ゴミ袋を使えばシンクを汚さずに簡単につけ置きできる
- 炭化した焦げつきにはキッチンペーパーでの「ウタマロパック」を試す
- ウタマロと重曹を混ぜると洗浄力が飛躍的に向上する
- 「ウタマロホイップ」は研磨効果と中和作用が期待できる
- 最終手段としては熱を加える重曹での煮沸洗いも有効
- 煮沸洗いをする際はアルミ製の鍋の使用を避ける
- ウタマロは万能ではなく使えない素材もあるので注意が必要
- 無垢材や大理石、銀製品、革製品などには使用しない
- 洗浄力の限界や使い勝手から使用をやめる人もいる
- 水拭きできる床の掃除には希釈して活用するのがおすすめ
- 使用時は手袋の着用や十分な換気を心がける
- ガスコンロ掃除後はしっかり乾燥させ点火不良を防ぐ
- 汚れの種類に応じて他の専用洗剤と賢く使い分けることが大切
