強力成分・泡・熱の力で洗浄するウルトラハードパイプ用をレビュー「口コミや評判は？」

ウルトラハードクリーナーパイプ用は、高濃度のアルカリ成分と発泡・発熱の３つの力によってパイプの中を洗浄する数少ない粉末洗剤です。

同シリーズのバス用やオレンジクリーナーはSNSでも話題となり、使われた方もいるかもしれませんが、他のシリーズってどうなの？と気になっている方も多いのではないでしょうか？

特にパイプ用洗剤は200円前後の安い商品が多い中、ウルトラハードクリーナーパイプ用は1,400円前後と高価な洗剤です。

パイプという目で見えない部分で汚れが落ちたのか分からないため、ニオイや詰まりで困っている方以外はなかなか手が出せないハズ…

そこで本記事では、洗浄力がどのくらいあるのか？他の粉末タイプのものと何が違うのか？

アルカリの成分・発泡力・発熱力、それぞれを検証しました。

検証した中で、パイプ内の頑固な汚れを落とすために、液体・ジェル・錠剤でもなく、粉末にしている理由もわかったので、合わせて紹介します。

検証した結果、特にキッチンのパイプ洗浄とニオイ落としにおすすめの洗剤。ということが分かりました。

ウルトラハードクリーナーパイプ用の特徴

パッケージに記載されているとおり、最大の特徴はパイプ内の「ヘドロつまり」を熱で溶かしながら、発泡の力によって剥がして洗浄する洗剤となっています。

また、アルカリ成分には油汚れを溶かすための、水酸化ナトリウムが４％も入っており、成分・熱・発泡の３つの力を利用して洗浄するため掃除後はパイプ内がスッキリ、キレイになります。

参考までに含有率が４％超える油汚れ洗剤の洗浄力を下記で紹介しています 

さらに、水酸化ナトリウムの他に「ケイ酸ナトリウム」が80～90％含まれています。（リンレイHP：SDSデータ参照）

ケイ酸ナトリウムは水に溶けると発熱するため、汚れをさらに溶けやすい状態にします。

40℃のお湯を使用すると約60℃まで沸騰します。

実質、原料の90％以上はアルカリ性の成分となっているため、パイプユニッシュなどの液体やジェルタイプの洗剤と違って、汚れを溶かす効果が持続します。

洗剤の裏事情。これ知ってますか？

アルカリ成分によって長時間汚れを溶かすために、粉末にしているメーカーの理由が読み取れます。

詳細情報

詳細は下記でまとめています。

販売元	リンレイ
商品名	ウルトラハードクリーナーパイプ用
性質	アルカリ性
ph値	13.6
成分	アルカリ剤（ケイ酸ナトリウム）、発泡剤（過炭酸ナトリウム）、水酸化ナトリウム（4％）、界面活性剤（アルファオレフィンスルホン酸ナトリウム）、工程剤
容量	500ｇ
使用量の目安	1回あたり本品付属の計量カップ50の目盛り4杯分 ※50の目盛り=約30ｇ
用途	キッチン、浴室、洗面所の排水パイプ内のつまり・ニオイの除去
その他特徴	計量カップ付き
使えないところ	塗装面やフッ素等で特殊加工された所、アルミ・銅・真ちゅう等の金属製品およびホーロー（※変色のおそれあり）、ゴム部分、ディスポーザー（生ゴミ処理機能）付きのキッチン排水口
価格	1,227円（Amazon価格参照）
リンク	Amazon 楽天 Yahoo

価格や洗浄力も業務用並みの粉末洗剤ですが、主婦の方でも使いやすくするために、軽量カップが付いています。

洗浄力が同程度のプロ向けの洗剤は袋にまとめて入っていたり、ボトルのまま粉を出すため、粉を撒きすぎて逆に詰まらせる可能性もあります。

適切な量を使用できる点も使用者への配慮が感じられます。

他のパイプ用、粉末洗剤との違い

粉末タイプのパイプ洗剤には、200円程度で販売されているものから、大容量の3kg入ったタイプなどがあります。

それぞれと比較すると、性能の高さが分かります。

一覧にしてみました。

商品 商品名	性質	主成分 成分の強さ	発熱	発泡	価格	リンク
ウルトラハードクリーナーパイプ用	アルカリ性	ケイ酸ナトリウム 水酸化ナトリウム	40℃から  60℃に発熱		1,227円	Amazon	楽天	Yahoo
パイプユニッシュ 激泡パウダー	中性	アルキル硫酸エステルナトリウム			323円	Amazon	楽天	Yahoo
強力カビハイター排水口スッキリ	中性	塩素化イソシアヌル酸塩		液状のみ	603円	Amazon	楽天	Yahoo
ルックプラス 清潔リセット	中性	塩素化イソシアヌル酸塩	20℃から  40℃に発熱	液状のみ	410円	Amazon	楽天	Yahoo
アズマジック排水パイプ洗浄剤	アルカリ性	ケイ酸アルカリ塩、水酸化ナトリウム	20℃上昇 お湯の使用不可		988円	Amazon	楽天	Yahoo
パイプクレンジング	アルカリ性	水酸化カリウム、水酸化ナトリウム			1,001円	Amazon	楽天	Yahoo
ピーピースルー	アルカリ性	ケイ酸アルカリ塩、水酸化ナトリウム	40℃から  60℃に発熱		1,511円	Amazon	楽天	Yahoo

ウルトラハードクリーナーパイプ用以外に、総合的に洗浄力が高いのは以下の２つです。

どちらも、洗浄力の高い成分で発熱・発泡します。

• アズマジック排水パイプ洗浄剤
• ピーピースルー

アズマジック排水パイプ洗浄剤

３つの中では安価です。

入っているアルカリ剤も同じで、けい酸塩82％と水酸化ナトリウム（含有率記載なし）です。

また、酵素が入っており、消臭効果が期待できます。

ただし1回あたりの使用量は50gと、ウルトラハードクリーナーパイプ用の半分以下ですので、発泡力などの面から洗浄力はやや低いと思います。

ピーピースルー

600ｇ入っている、プロ仕様のタイプです。パッケージはいかにも業務用感があります。

使用されている成分は、ケイ酸アルカリ塩・水酸化ナトリウムはウルトラハードクリーナーパイプ用と同じですが、加えて水酸化カリウムも入っています。

油分を溶かす溶解力はこちらの方が高いかもしれません。

ウルトラハードクリーナーパイプ用が購入できるところ

ホームセンターでの取り扱いが多く、ドラッグストアでは大型店舗でしか取扱いが無いようです。

ネットではAmazonが安く、実店舗よりも200～300円ほどお得です。

ウルトラハードクリーナーパイプ用の使い方

YouTubeでも使い方が紹介されていますが、使用してみると動画のように上手くいかない場合があるので、補足としてまとめました。

ボトルには4回分掃除できる量の500ｇ入っています。

キャップ部分は広めです。

キャップには薄く、目盛が付いています。

洗浄力や仕様が似ている「ピーピースルー」などは本体のボトルから直接粉を撒きますが、ウルトラハードクリーナーパイプ用は適量で使用するために付属のキャップで測って撒きます。

1回の使用でキャップ４杯分の120gを排水口周りに円で囲みます。

直接排水口に撒かないのは粉が溶けきらず、詰まる可能性があるからだと思います。

1回で120ｇなので、きっちり量って使用すると480ｇ使うため、20ｇ分は余分に入っているので多少撒きすぎても問題ありません。

実際に120g撒いてみると、結構な量です。

粉を撒く前は、排水口のゴミは取り除いてからおこないましょう。

撒いたら、40℃程度のお湯500mlを回して注ぎます。

全ての粉を全部流しきるには、少しづつお湯を流すのがコツです。

使い方の動画では勢い良くお湯をかけていますが、粉が残りやすく500ml以上流すことになり、十分な発泡効果を発揮しない可能性があります。

流しきった後の状態です 

細かい粉が残ってしまった場合は、なるべく少量のお湯で流しきります。

後30分間放置するため、粉によってステンレスなどの素材が変色してしまう可能性があります。（変色の可能性は低いですが…）

30分経過したら、パイプ内の浮いた汚れを10～20Lの水で一気に流します。

以下のような排水口のシリコンカバーがあると便利です。

上にだた置くだけです。

しっかり水を張って流します。

あると便利 

使用時の注意点

注意点は以下の４つです。

• マスク・ゴム手袋・ゴーグルを着用
• 粉を撒いた所に顔を近づけすぎない
• 1時間以上放置しない
• 粉を溶かす際は30℃以下の水は使わない

マスク・ゴム手袋・ゴーグルは安全のために必要です。

また粉吸入防止のために、顔を近づけて作業しないように注意しましょう。

特に注意したいのは以下の２つ。

1時間以上放置しない

1時間以上放置すると、熱で溶けた汚れが冷えて固まり、排水パイプをつまらせる可能性があります。

粉を溶かす際は30℃以下の水は使わない

流れた粉がパイプ内で溶けきらず、つまりの原因になります。

逆に50℃以上の熱湯を流すと、温度が上がり過ぎて、パイプを傷める可能性があるためご注意ください。

【レビュー】洗浄力・発熱・発泡の全てが優れたパイプ洗剤

パイプ内部が確認できないため、どのくらい落ちたのかわかりませんが、キッチンの排水口独特な、油や生ごみが混ざり合った、ほのかなニオイが消えたように感じます。

使用して気づいた点は、他の粉末タイプより粉が舞いにくい上に、軽量カップで適量が使える点は主婦にも優しいと思います。

洗浄力の高さは？

洗面台や浴室にも使用できて効果がありますが、一番適したのはキッチンの汚れです。

水酸化ナトリウムが４％入っているため、パイプ内の油汚れを溶かすには十分な性能があります。

発泡力はどのくらいあるのか？

200mlのお湯が入った軽量カップに30gの粉を入れてみました。

5分ほど経過すると、粉を混ぜた直後は230の目盛だったのが、泡によって350まで増加。

入れたてのビールのような泡で、きめ細かく30分以上発泡が続いていました。

発泡力だけでなく、持続時間も優れているようです。

デメリットなどマイナス点は？

成分の強さ、よりは排水管の耐熱温度ギリギリまで温度が上昇するため、パイプ掃除に毎回使う。というような頻繁に使用しない方がいいです。

一般的なキッチンや流しの排水管に使われている塩ビ管の耐熱性は60～70度程度と言われています。

50℃のお湯を使った場合、温度が上昇し70℃を超える可能性があります。

40℃のお湯で60℃まで上昇するため、耐熱温度内とはいっても過度の使用は素材を傷めてしまう可能性があるのでご注意ください。

ご自宅によっては、耐熱性の高い塩ビ管（HT管）が使われている場合は、特に問題ありません。

ウルトラハードクリーナーパイプ用の口コミや評判は？

結論：キッチンの排水口のニオイやつまりが気になる方におすすめ

ウルトラハードクリーナーパイプ用の特徴をはじめ、使い方の注意点・他の粉末タイプとの違いを紹介しました。

簡単にまとめると、

特徴は、高いアルカリ性の成分で汚れを分解し、発熱の力でさらに溶けやすく、長時間の発泡でパイプ内の汚れを浮き上がらせる洗剤です。

他の粉末タイプの洗剤との違いは、発熱や発泡のありなし。

同程度の高い洗浄力のある洗剤との違いは、軽量カップ付きなので掃除のプロでなくても適量で正しく使える点と、粉が舞いにくいため比べると安全なところです。

強いて悪い点を挙げるとするなら、粉を撒いたり、流す温度を40℃にする必要があることは面倒ではありますが、しっかりとパイプ内を洗浄するには仕方ないことではあります。

使用時に特に注意する点は２つ

• 1時間以上放置しない
• 粉を溶かす際は30℃以下の水を流さない

使い方を間違わない限り、洗浄力が高く誰でも使いやすい洗剤だと思います。

一度試してみてはいかがでしょうか？

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