人気の住居用洗剤、ホームリセットとウタマロ。
結局どっちがいいのか、値段やコスパ、最適な使い分けに迷いますよね。
この記事では、玄関掃除や夏の床のベタベタを解消する床掃除にはどちらが向いているのか、また、それぞれ何で拭くのが正解で、使ってはいけない場所はどこなのかも詳しく解説します。
さらに、ホームリセットは販売中止になったけどなぜ?という疑問や、代替品として比較されるマイペット、そしてホームリセットとパストリーゼとの違いについても触れていきます。
この記事を読めば、あなたにぴったりの一本が見つかるはずです。
- ホームリセットとウタマロの成分や洗浄力の違い
- 汚れや場所に応じた最適な使い分け方
- それぞれのメリット・デメリットと注意点
- 販売状況やマイペットなど代替品との比較

ホームリセットとウタマロの基本的な違いを比較
- 結局ホームリセットとウタマロはどっちがいい?
- 成分の違いからわかる最適な使い分け
- 値段とコスパを比較して選ぶなら
- ホームリセットとパストリーゼとの違いも解説
- ホームリセット販売中止はなぜ?代替品は?
結局ホームリセットとウタマロはどっちがいい?

ホームリセットとウタマロ、どちらを選ぶべきかという問いの結論は、「掃除の目的や重視するポイントによって使い分ける」のが最適解です。
洗浄力を最も重視するならウタマロクリーナーがおすすめです。油汚れや皮脂汚れに強く、頑固な汚れもしっかり落とす力があります。一方で、除菌効果や手軽さ、香りの控えめさを求めるならクイックル ホームリセットが適しています。二度拭きが不要で速乾性に優れているため、日常的なサッと掃除に便利です。
【ウタマロがおすすめな人】
- キッチンのコンロ周りなど、頑固な油汚れをしっかり落としたい
- 洗浄力の高さを最優先したい
- 薄めて使うなど、掃除場所によって工夫するのが苦にならない

【ホームリセットがおすすめな人】
- ダイニングテーブルやペットのいる空間で安心して使いたい
- 除菌やウイルス除去も同時に行いたい
- 二度拭きの手間を省き、時短で掃除を済ませたい
- 洗剤の強い香りが苦手

このように、どちらか一方が絶対的に優れているわけではありません。それぞれの長所と短所を理解し、ご家庭のライフスタイルや掃除したい場所に合わせて選ぶことが重要です。
成分の違いからわかる最適な使い分け
ホームリセットとウタマロの最も大きな違いは、洗浄の要となる界面活性剤の種類と濃度にあります。この違いが、洗浄力や使い勝手に直結しています。
まず、両者の成分を見てみましょう。
項目 | クイックル ホームリセット | ウタマロクリーナー |
---|---|---|
液性 | 中性 | 中性 |
主成分 | 界面活性剤(0.4% アルキルアミンオキシド) | 界面活性剤(5% アルキルベタイン) |
その他 | 泡調整剤 | 水軟化剤、安定化剤 |
特徴 | 除菌・ウイルス除去効果あり | 高い洗浄力 |
東邦の公式サイトによると、ウタマロクリーナーの界面活性剤濃度は5%とされており、手肌への優しさを考えたアミノ酸系洗浄成分が主成分です(参照:株式会社東邦 公式サイト)。この高い濃度が、頑固な油汚れを分解する強力な洗浄力の源となっています。ただし、濃度が高い分、拭き取った後に洗剤成分が残りやすく、ベタつきを感じることがあるため、二度拭きが推奨される場合があります。
一方、花王の公式サイトでは、ホームリセットの界面活性剤濃度は0.4%と記載されています(参照:花王株式会社 公式サイト)。濃度が低いため洗浄力はウタマロに比べてマイルドですが、その分ベタつきや拭き跡が残りにくく、二度拭きが不要な点が最大のメリットです。また、除菌やウイルス除去(※全ての菌・ウイルスに効果があるわけではありません)の効果が付与されているのも大きな特徴で、衛生面が気になる場所に最適です。
つまり、「しっかり汚れを落としたい場所には高濃度のウタマロ」「手軽に清潔を保ちたい場所には低濃度で除菌もできるホームリセット」という使い分けが、成分の違いから導き出される最も合理的な方法と言えるでしょう。
値段とコスパを比較して選ぶなら

掃除用洗剤を選ぶ上で、値段やコストパフォーマンスは重要な判断基準です。ここでは、ホームリセットとウタマロの価格とコスパについて比較します。
一般的な販売価格(2025年9月時点の通販サイト参考価格)を元に、1mlあたりの単価を比較してみましょう。
商品 | 内容量 | 参考価格(税込) | 1mlあたりの単価 |
---|---|---|---|
ホームリセット 本体 | 300ml | 約450円 | 約1.5円 |
ホームリセット 詰替大 | 630ml | 約570円 | 約0.9円 |
ウタマロクリーナー 本体 | 400ml | 約550円 | 約1.38円 |
ウタマロクリーナー 詰替 | 350ml | 約400円 | 約1.14円 |
単純な1mlあたりの単価で見ると、詰め替え用の大容量サイズを選べばホームリセットの方がやや割安になる傾向があります。
ただし、本当のコスパを考える上では「使い方」が鍵となります。ウタマロクリーナーは界面活性剤の濃度が高いため、バケツの水に数プッシュして薄めることで、広範囲の床拭きなどに非常に経済的に使用できます。この使い方をすれば、1回あたりの使用量が少なく済むため、結果的にウタマロの方がコスパが良くなるケースも少なくありません。
一方で、ホームリセットは原液をそのままスプレーして使うのが基本です。薄めずに使える手軽さが魅力ですが、使用頻度が高いと消費は早くなる可能性があります。「ひと手間かけて安く使うウタマロ」か「手軽さを重視するホームリセット」か、ご自身の掃除スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
ホームリセットとパストリーゼとの違いも解説

ホームリセットとしばしば比較される製品に、アルコール除菌剤の「パストリーゼ77」があります。どちらも除菌を目的として使われることがありますが、その成分と用途には決定的な違いがあります。
最大の違いは、「食品に直接使用できるかどうか」です。
パストリーゼは、ドーバー酒造公式サイトによると、サトウキビ由来の発酵アルコールを主成分としており、高純度のカテキンも配合されています。食品添加物として認可されているため、まな板や包丁だけでなく、果物やお弁当の中身に直接噴霧して除菌・防カビ対策ができるのが最大の特徴です(参照:ドーバー酒造株式会社 公式サイト)。油汚れを落とす洗浄効果は限定的ですが、高いアルコール濃度による強力な除菌力が魅力です。
一方、ホームリセットは、前述の通り界面活性剤を主成分とする住宅用洗剤です。食器や調理器具に使用することは想定されておらず、もちろん食品に直接かけることはできません。その代わり、アルコールだけでは落としにくい皮脂汚れや食べこぼしなどの汚れを落とす力と、除菌効果を両立しています。
用途の比較
- パストリーゼが適している場所:食品、食器、調理器具、赤ちゃんの口に触れるおもちゃ、ペット用品など、安全性を最優先したい場所の除菌。
- ホームリセットが適している場所:ダイニングテーブル、ドアノブ、家具、家電など、汚れ落としと除菌を同時に行いたい場所の掃除。
口に入る可能性があるものにはパストリーゼ、それ以外の場所の汚れ落としと除菌にはホームリセット、と明確に使い分けるのが正解です。


ホームリセット販売中止はなぜ?代替品は?
「お店でホームリセットを見かけなくなった」という声がありますが、それもそのはず、花王の公式サイトにて「クイックル ホームリセット 泡クリーナー(本体300ml)」は2024年9月30日をもって生産を終了したことが告知されています。
生産終了の明確な理由は公表されていませんが、製品ラインナップの見直しやリニューアルなどが背景にあると考えられます。現時点(2025年9月)で、後継品に関する公式なアナウンスはありません。
在庫限りの販売に注意
生産は終了しましたが、店頭やオンラインストアでは在庫が残っている限り購入は可能です。ただし、詰め替え用も含めて在庫がなくなり次第、販売終了となります。一部の通販サイトでは価格が高騰している場合もあるため、購入の際は価格をよく確認しましょう。
ホームリセットの代替品は?
ホームリセットが手に入らなくなった場合、代替品として以下の製品が挙げられます。
- ウタマロクリーナー
本記事で比較している通り、同じ中性洗剤で家中の掃除に使えるため、最も有力な代替候補です。洗浄力が高く、薄めて使えるコスパの良さも魅力です。 - かんたんマイペット
同じ花王から販売されている住宅用洗剤です。ホームリセットが中性なのに対し、かんたんマイペットは弱アルカリ性で、油汚れに対する洗浄力がより高いのが特徴。ただし、使える素材が異なるため注意が必要です。 - 他社の中性・除菌クリーナー
様々なメーカーから、除菌効果をうたった中性のマルチクリーナーが販売されています。成分や香りを比較し、ご自身に合ったものを選ぶと良いでしょう。
特にこだわりがなければ、これを機に洗浄力の高いウタマロクリーナーを試してみるのも一つの手です。
ホームリセットとウタマロの具体的な用途を解説
- ホームリセットは何で拭くのが正解?
- ウタマロが使ってはいけない場所とは
- 玄関掃除でのウタマロの効果的な使い方
- 夏の床のベタベタ汚れに効くのはどっち?
- ホームリセットとマイペットの違いも解説
ホームリセットは何で拭くのが正解?

ホームリセットの性能を最大限に引き出すためには、正しい使い方が重要です。メーカーが推奨している基本的な使い方は、「ペーパー類や乾いたきれいな布にスプレーしてから拭き取る」という方法です。
ティッシュペーパーやキッチンペーパー、乾いた布巾などを用意し、そこにホームリセットを1〜2回スプレーします。そして、その湿ったペーパー類で汚れた場所を拭き取るのが正しい手順です。この方法により、洗剤が均一に広がり、拭きムラなくきれいに仕上げることができます。
掃除したい場所に直接スプレーするのは、シミや故障の原因になる可能性があるため避けましょう。特に以下のような場所は注意が必要です。
- 電化製品やスイッチ周り:液体が内部に入り込み、故障やショートを引き起こす危険があります。
- 木製の家具やフローリング:塗装が剥げたり、素材にシミが残ったりする可能性があります。目立たない場所で試してから使いましょう。
- スマートフォンの画面など:液晶ディスプレイは専用のクリーナー以外を使うとコーティングが剥がれる恐れがあるため、使用はできません。
ホームリセットは二度拭き不要で速乾性があるのが利点ですが、それは適切な使い方を守ってこそ発揮される性能です。手軽だからこそ、基本のルールを守って安全に使いましょう。
ウタマロが使ってはいけない場所とは
洗浄力が高く万能なイメージのあるウタマロクリーナーですが、中性洗剤とはいえ使用を避けるべき場所や素材が存在します。誤った使い方をすると、大切な家具や建材を傷めてしまう可能性があるため、事前に確認しておくことが重要です。
主に、「水拭きができない素材」や「天然素材」には使用できません。
水が染み込む素材無垢材のフローリングや家具、畳、紙や布製の壁紙などは、洗剤の水分が染み込んでしまい、シミや変形、カビの原因となるため使用できません。
天然石大理石などの天然石は、酸やアルカリだけでなく、洗剤成分が浸透することで表面の光沢が失われたり、変色したりする恐れがあります。
特殊な塗装・コーティングがされたもの 漆塗りやニス仕上げの家具、ワックスがけされたフローリングなどは、表面の塗装やコーティングを傷めたり、剥がしてしまったりする可能性があります。
革製品 ソファやカバンなどの革製品は、水分や洗剤成分によって硬化やひび割れ、変色を起こすリスクがあるため使用は厳禁です。
液晶・プラズマディスプレイ テレビやPCの画面は特殊なコーティングが施されているため、ウタマロクリーナーで拭くとコーティングを傷つけ、故障の原因となります。
銀製品 アクセサリーなどの銀製品は、含まれる成分によって変色する可能性があるため、使用を避けましょう。
使用できるかどうか迷った場合は、まず目立たない場所で少量試してみて、変色や変質が起きないか確認してから全体に使うようにすると安心です。
玄関掃除でのウタマロの効果的な使い方
靴の裏についた泥や砂、排気ガスなど、様々な汚れが混在する玄関のたたきは、家の中でも特に汚れやすい場所です。そんな玄関掃除に、洗浄力の高いウタマロクリーナーは非常に効果的です。
ウタマロクリーナーは研磨剤を含まない中性洗剤なので、タイルなどの素材を傷つけることなく、汚れを浮かせてスッキリ落とすことができます。基本的な掃除手順は以下の通りです。
ウタマロを使った玄関掃除のステップ
- 準備
まず、玄関に出ている靴や傘などをすべて移動させます。その後、ほうきや掃除機を使って、たたきの上にある砂やホコリ、髪の毛などの大きなゴミを完全に取り除きます。 - スプレーする
たたきの黒ずみや泥汚れなど、特に気になる部分にウタマロクリーナーを直接スプレーします。泡が汚れに密着し、じわじわと分解を始めます。 - こすり洗いする
デッキブラシや使い古しの歯ブラシ、メラミンスポンジなどを使って、汚れをこすり落とします。タイルの目地などの細かい部分は、ブラシを使うと効果的です。ゴシゴシと力を入れすぎず、優しくこするのがポイントです。 - 拭き取る
最後に、濡らした雑巾やマイクロファイバークロスで、浮き上がった汚れと洗剤の泡をしっかりと拭き取ります。マンションなどで水を流せない場合は、この拭き取りを数回繰り返して、洗剤成分が残らないようにしましょう。
ドアノブやインターホン周りの手垢汚れにも、ウタマロクリーナーは有効です。布に少量スプレーして拭くだけで、黒ずみがきれいになります。
夏の床のベタベタ汚れに効くのはどっち?
夏場になると、素足で歩いたときの皮脂汚れや汗、湿気などが原因で、フローリングの床がベタベタして不快に感じることが増えます。この床のベタつき解消には、ホームリセットとウタマロのどちらが適しているのでしょうか。
手軽さ重視なら「ホームリセット」
日常的な軽いベタつきや、「気になったときにサッと拭きたい」という場合はホームリセットが断然おすすめです。二度拭きが不要で速乾性に優れているため、スプレーして乾いたフローリングワイパーや布で拭くだけで掃除が完了します。ベタつきが残らずサラサラな仕上がりになるので、掃除後の快適さも魅力です。除菌効果もあるため、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して使えます。
しっかり洗浄なら「ウタマロクリーナー」
長期間放置してしまった頑固なベタつきや、キッチンの床に飛び散った油汚れなど、パワフルな洗浄力が必要な場合はウタマロクリーナーの出番です。ただし、前述の通り、原液をそのまま使うと洗剤成分が残ってしまい、かえってベタつきの原因になることがあります。
ウタマロで床掃除する際のコツ
バケツに半分ほどの水を張り、そこにウタマロクリーナーを2〜3回プッシュして「ウタマロ水」を作ります。その液で固く絞った雑巾やモップを使って拭き掃除をすると、洗浄力を保ちつつベタつきを抑えることができます。最後に乾拭きをすると、よりサラッとした仕上がりになります。
結論として、日常のメンテナンスにはホームリセット、大掃除など気合を入れた掃除にはウタマロと使い分けるのが、床を快適に保つための賢い方法と言えるでしょう。
ホームリセットとマイペットの違いも解説
ホームリセットの代替品としても名前が挙がる「かんたんマイペット」は、同じ花王から発売されている人気の住宅用洗剤です。どちらも家中の拭き掃除に使えるため混同されがちですが、その性質と得意な汚れには明確な違いがあります。
最大の違いは「液性」です。
項目 | クイックル ホームリセット | かんたんマイペット |
---|---|---|
液性 | 中性 | 弱アルカリ性 |
得意な汚れ | 軽い皮脂汚れ、手垢、食べこぼし | 油汚れ、タバコのヤニ |
特徴 | 除菌・ウイルス除去、二度拭き不要 | 高い洗浄力 |
使えない場所の例 | 水拭きできないもの全般 | 無垢材、畳、革製品、アルミ製品など(中性より多い) |
かんたんマイペットは弱アルカリ性のため、酸性の汚れである油汚れやタバコのヤニなどを中和して落とす力が非常に強いのが特徴です。キッチンのコンロ周りや換気扇、壁紙の黄ばみなど、より頑固な汚れに対して高い効果を発揮します。
一方、ホームリセットは中性なので、洗浄力ではマイペットに一歩譲りますが、その分使える素材の範囲が広く、素材を傷めにくいという大きなメリットがあります。フローリングや家具など、デリケートな場所にも比較的安心して使えるのが強みです。
「家中これ1本で」という手軽さと安心感を求めるなら中性のホームリセット、キッチンのような特定の頑固な汚れをターゲットにするなら弱アルカリ性のマイペット、というように、汚れの種類と掃除する場所の素材を考えて選ぶことが大切です。
ホームリセットとウタマロのどっちがいいか総括
この記事では、ホームリセットとウタマロの違いから具体的な使い分けまで、詳しく解説してきました。最後に、記事の要点をリストでまとめます。
- 洗浄力を最優先するならウタマロがおすすめ
- 手軽さや除菌効果を重視するならホームリセットが最適
- 最大の違いは界面活性剤の濃度でウタマロの方が約10倍高い
- ウタマロは洗浄力が高い分ベタつきやすく二度拭きが推奨される
- ホームリセットは低濃度で二度拭き不要かつ速乾性に優れる
- 値段や1mlあたりのコスパは詰め替え用ならホームリセットがやや有利
- ウタマロは薄めて使うことでコスパを高めることができる
- ホームリセットとパストリーゼの違いは食品に使えるかどうか
- ホームリセットの本体は2024年9月末で生産を終了している
- 代替品にはウタマロや同じ花王のかんたんマイペットが挙げられる
- ホームリセットは布や紙にスプレーして使うのが正しい方法
- ウタマロは水拭きできない無垢材や天然石、革製品などには使えない
- 玄関の泥汚れ掃除にはウタマロの洗浄力が効果を発揮する
- 床の軽いベタつきには手軽なホームリセットが向いている
- 頑固な床汚れにはウタマロを薄めて使うのが効果的

以下はこの記事のまとめです。