洗剤の使い分けチャート表まとめ！重曹やセスキなどの違いも解説

掃除や洗濯に使う洗剤の種類が多すぎて、どれを使えばよいか迷っていませんか？そんなときに役立つのが洗剤　使い分けチャートです。

本記事では、洗剤の性質や用途を視覚的に理解できる使い分け表をもとに、家庭のあらゆる汚れに対応する洗剤の選び方を紹介します。

重曹やクエン酸、セスキ炭酸ソーダ、過炭酸ナトリウムなど、よく見かける自然派洗剤の違いや使い方も解説。特にセスキ炭酸ソーダと重曹の違いや、過炭酸ナトリウムと重曹は同じ？といった疑問に答えながら、効果的な活用法をまとめました。

さらに、激落ちくんの使い分けチャートや、洗濯にセスキを使う際の注意点、重曹やクエン酸を飲むと得られる効果など、掃除だけでなく日常生活での応用も紹介しています。

洗剤の使い分けチャートで汚れ対策

使い分け表で汚れに強い洗剤選び

洗剤選びに迷ったときには、まず「使い分け表」を活用することが効果的です。なぜなら、洗剤には酸性・中性・アルカリ性という性質があり、それぞれ落としやすい汚れが異なるためです。

例えば、皮脂や油汚れといった酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤が有効です。逆に水垢や石鹸カスなどアルカリ性の汚れには酸性洗剤が適しています。使い分け表はこのような関係を視覚的に示してくれるため、掃除したい場所や汚れの性質に応じて、最適な洗剤を簡単に選ぶことができます。

また、使い分け表を活用することで、不要な洗剤の買いすぎを防ぎ、コスト削減にもつながります。掃除の効率も上がり、家事の負担も軽くなるため、多くの家庭で取り入れたい方法です。

 汚れの種類と洗剤別での得意・不得意チャート表

項目	クエン酸	重曹	セスキ炭酸ソーダ	過炭酸ナトリウム
pH値の度合い	2.3 酸性	8.4 弱アルカリ性	9.8 弱アルカリ性	10.5 弱アルカリ性
衣類の漂白 黄ばみ落とし				※1
洗濯槽の除菌 消臭				※1
油・タンパク質汚れの落としやすさ				※1
水への溶けやすさ				※2
プラスチック製お弁当箱のヌメリ				※3
鍋のコゲ落とし
研磨力 （クレンザー）
消臭効果	※4	※5	※5	※5
水アカ

※1 洗濯時に漂白剤として使用。
※2 水に溶けて発泡して汚れを浮かす。
※3 水との併用（浸け置き）
※4 アルカリ性のニオイ（アンモニア臭、生臭いニオイなど）を中和消臭。
※5 酸性のニオイ（足、靴から発生するニオイなど）を中和消臭。

セスキ炭酸ソーダと重曹の違いとは？

セスキ炭酸ソーダと重曹は、どちらもアルカリ性の性質を持つ自然派洗剤ですが、用途や効果には明確な違いがあります。

セスキ炭酸ソーダは、重曹と炭酸ナトリウムの中間に位置する化合物で、水に非常に溶けやすく、皮脂や油分を分解する力が強いのが特徴です。スプレーとして使用することで、キッチンの換気扇やコンロ周りのベタつきに高い効果を発揮します。

一方、重曹は水に溶けにくく、粉の状態で研磨剤として使えるのが利点です。焦げ付きや茶渋など、こすり落としたい汚れに向いています。また、消臭効果にも優れており、冷蔵庫やゴミ箱のにおい対策にも活用されています。

このように、セスキ炭酸ソーダは「洗浄力」、重曹は「研磨と消臭」に優れているという特徴を踏まえて使い分けると、より効率的な掃除が可能になります。

過炭酸ナトリウムと重曹は同じ？

過炭酸ナトリウムと重曹は似たような白い粉末状の洗剤として混同されやすいですが、成分や働きは大きく異なります。

過炭酸ナトリウムは炭酸ナトリウムと過酸化水素からできた化合物で、水に溶けると酸素を放出します。この性質により、漂白・除菌・消臭に優れた効果を発揮します。特に、衣類の漂白や洗濯槽の洗浄、排水口のヌメリ取りなどに使われることが多く、家庭での清潔環境維持に役立ちます。

これに対し、重曹（炭酸水素ナトリウム）は弱アルカリ性で、穏やかな洗浄力と研磨力が特徴です。お菓子作りにも使われるほど安全性が高く、調理器具や食品まわりの掃除にも安心して使えるのが利点です。

このため、漂白や除菌を目的とする場合は過炭酸ナトリウム、研磨や消臭には重曹といった使い分けが推奨されます。

激落ちくん使い分けチャートの活用法

激落ちくんシリーズの使い分けチャートを活用することで、商品ごとの特徴を正しく理解し、効果的に掃除を進めることができます。

激落ちくんは、メラミンスポンジをはじめとして、多様な掃除グッズを展開しています。中でも用途に応じたスプレータイプやシートタイプなどは、それぞれの汚れに最適な処方がされているため、チャートに従って使い分けることで、洗浄力を最大限に発揮します。

例えば、キッチン用は油汚れに強く、トイレ用は除菌や消臭効果が高い設計になっています。これを知らずに間違った場所に使用すると、期待した効果が得られないばかりか、素材を傷めてしまうリスクもあります。

このようなリスクを避けるためにも、使い分けチャートを事前に確認し、使用目的に合った商品を選ぶことが重要です。

下記は激落ちくん粉末タイプ用途別使い分けチャート表になります。

汚れの種類 / 粉末タイプ	クエン酸	重曹	セスキ炭酸ソーダ
得意な汚れの全体像	湯アカ・水アカ汚れ	キッチンまわりの汚れやニオイの気になる場所	ギトギトの油汚れや衣類の皮脂汚れ
ポットの汚れ
トイレの汚れ
茶渋
油汚れ
コゲ落とし
衣類の皮脂汚れ
消臭
冷蔵庫の汚れ
換気扇の汚れ

 タテ・ヨコが違いますが、同じ内容です。

これこれ！！すごく知りたかった！！
思わず撮影しちゃったよ（笑） pic.twitter.com/BcZzhve1CZ

— みづき🎀 (@mizuKyoR) January 27, 2024

過炭酸ナトリウムが使えないものとは？

過炭酸ナトリウムは強力な漂白・除菌効果を持つ一方で、素材によっては使用に注意が必要な洗剤です。

具体的には、アルミや銅、真鍮といった金属類には使えません。過炭酸ナトリウムはアルカリ性のため、これらの金属に反応して黒ずみや変色を引き起こす可能性があります。

また、ウールやシルクといった動物性の天然繊維にも不向きです。過炭酸ナトリウムはタンパク質を分解する性質があるため、これらの素材を傷めてしまう恐れがあります。

このため、使用前には必ず洗いたい素材の性質を確認し、適した洗剤を選ぶことが大切です。安全に使用するためにも、パッケージの注意書きをよく読み、使用方法を守るようにしましょう。

セスキで洗濯する際の注意点

セスキ炭酸ソーダは洗濯にも使える便利な洗剤ですが、使用時にはいくつかの注意点があります。

まず、アルカリ性が比較的強いため、シルクやウールなどのデリケートな素材には使用できません。これらの素材はタンパク質を含んでおり、セスキの成分によって繊維が傷んでしまうことがあります。

次に、洗濯機で使う場合は、セスキを適量に抑えることが重要です。多く入れすぎると、洗剤残りや衣類のべたつきが発生しやすくなります。水30Lに対して大さじ1杯が目安です。

また、皮脂や汗などの酸性汚れには効果的ですが、泥汚れや血液のシミといった無機汚れには効果が薄いため、事前に固形石けんなどで下洗いするとよいでしょう。

これらの点に注意することで、セスキを安心して洗濯に活用できます。

洗剤使い分けチャートの活用術

セスキ炭酸ソーダを洗濯洗剤と一緒に使う方法

セスキ炭酸ソーダは単独でも洗濯に使えますが、市販の洗濯洗剤と併用することで、より高い洗浄効果が得られます。

主に、汗や皮脂などの酸性汚れに強いため、これらの汚れを中和して浮かせることで洗剤の効果を補助します。市販の洗剤にセスキを加えることで、弱アルカリ性の力が加わり、頑固な皮脂汚れまでスッキリと落とせるのです。

使用方法としては、洗剤投入口に通常量の洗剤を入れ、水30Lに対してセスキ炭酸ソーダを大さじ1程度加えます。このとき、高温の湯を使うと効果がさらに高まりますが、衣類の素材によっては注意が必要です。

ただし、洗剤の種類によっては相性が悪い場合もあるため、併用前には一度パッケージやメーカーの推奨情報を確認しておくと安心です。

重曹やクエン酸を飲むと得られる効果

重曹やクエン酸は掃除だけでなく、体内に取り入れることで健康効果が期待できる成分でもあります。

重曹は体内で中和作用を持ち、胃酸の過剰分泌による胃もたれや胸焼けの緩和に使われることがあります。また、クエン酸は疲労回復を促す働きがあるとされ、乳酸を分解しやすくすることで筋肉の疲れを軽減すると言われています。

さらに、これらを一緒に摂取すると発泡作用が起き、炭酸飲料のような飲み心地になるため、胃腸への刺激が加わり、消化を助ける効果も期待されます。

ただし、過剰摂取は消化不良や腎臓への負担につながる可能性があるため、適量を守ることが必要です。健康目的で飲む場合は、必ず医師や薬剤師に相談してから始めることが望ましいです。

クエン酸・重曹・セスキの効果的な順番

掃除の効果を最大限に引き出すためには、クエン酸、重曹、セスキ炭酸ソーダを順序よく使うことがポイントです。

基本的には、汚れの性質に合わせて「アルカリ汚れ→酸性洗剤（クエン酸）」「酸性汚れ→アルカリ性洗剤（重曹・セスキ）」の順番が効果的です。例えば、水垢（アルカリ性）にはクエン酸、油汚れ（酸性）には重曹やセスキを使います。

また、頑固な汚れには、まず重曹やセスキで洗浄したあと、クエン酸水で仕上げることで中和効果が得られ、表面が滑らかになって再付着を防ぎやすくなります。

このように、汚れの性質を見極め、順序よく洗剤を使うことで、無駄な労力をかけずに効率的な掃除が可能になります。

洗剤のpHと使い分けの基本知識

掃除用洗剤を正しく選ぶには、pH（ペーハー）という概念を知っておくと便利です。

pHは0～14の数値で表され、7が中性、7より小さいと酸性、7より大きいとアルカリ性になります。汚れにもpHの特性があり、酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤、アルカリ性の汚れには酸性洗剤が効果的です。

たとえば、キッチンの油汚れや皮脂汚れは酸性なので、アルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダが適しています。逆にトイレの黄ばみや浴室の水垢などはアルカリ性なので、酸性のクエン酸が向いています。

pHを理解していれば、目的に合った洗剤を的確に選ぶことができ、効率的に掃除が進められるだけでなく、洗剤の無駄使いも防ぐことができます。

洗浄剤の種類	主な製品	得意な汚れ
酸性の洗浄剤	クエン酸	水アカ アンモニア臭 魚のニオイ 石けんカス 尿汚れ タバコのニオイ
アルカリ性の洗浄剤	重曹、セスキ炭酸ソーダ、過炭酸ナトリウム	油汚れ タンパク質汚れ 皮脂汚れ 食べこぼし 血液汚れ 生ごみの臭い

用途別に見る洗剤の最適な選び方

掃除場所によって汚れの性質は異なるため、用途ごとに最適な洗剤を選ぶことが掃除成功のカギになります。

例えば、キッチンの換気扇やガスコンロなど油汚れが目立つ場所には、重曹やセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性洗剤が有効です。トイレの便器内の黄ばみにはクエン酸、水垢が溜まりやすい電気ポットや浴室の蛇口にもクエン酸が効果を発揮します。

また、衣類やふきんの除菌・漂白には、過炭酸ナトリウムが適しています。使用後は水と酸素、炭酸ソーダに分解されるため、環境への負荷も少なく安心です。

このように、掃除の目的と汚れの種類を正しく把握したうえで、洗剤を使い分けることが、快適な住環境を維持する近道となります。

以下は各洗剤の得意・不得意をまとめた表です。

種類	得意なこと	主な用途・例
重曹	いろいろなモノを磨いたり、ニオイの消臭	まな板のニオイ、ポンプ、カーペットのニオイ
セスキ炭酸ソーダ	油汚れや手アカ汚れのお手入れ	スイッチ、タバコのヤニ、換気扇
クエン酸	水アカなどの汚れの分解、消臭対策	ポットの水アカ、シンク水回り、タバコ・まな板のニオイ
過炭酸ナトリウム	漂白、除菌、消臭	茶しぶ、洗濯槽、排水溝パイプの汚れ、衣類の黄ばみ

洗剤の使い分けチャート表や洗剤別の違いについて総括

以下はこの記事のまとめです。