魚焼グリル庫内掃除したことないけれど、ギトギトの油汚れや焦げ付きを見て見ぬふりをしている…そんな経験はありませんか。
掃除しないとどうなるのか、毎回掃除したほうがいいのか、そもそもどうやって洗うのか、疑問は尽きないと思います。特に、頑固な汚れや魚焼きグリルの天井部分は手が付けにくい場所です。
この記事では、基本的な重曹や洗剤の使い方から、ihグリル特有の掃除法、さらには家事えもんも紹介するような便利な裏ワザまで、あらゆる角度から解説します。
どうしても掃除が難しい方向けに、プロに頼む選択肢や、いっそグリルを使わない方法もご紹介。あなたの悩みを解決する一助となれば幸いです。
- 魚焼きグリルを掃除しないことの具体的なリスク
- 汚れのレベルに応じた基本的な掃除の手順とコツ
- 掃除の手間を格段に減らす予防策や便利な裏ワザ
- 掃除以外の選択肢も含めた総合的な解決策
魚焼グリル庫内掃除したことない?放置は危険
- 掃除しないとどうなる?火災のリスクも
- グリルは毎回掃除したほうがいい?
- 庫内はどうやって洗う?基本の手順
- 焦げ付きや頑固な汚れの落とし方
- 見落としがちな魚焼きグリルの天井掃除
- ihグリルの掃除方法と注意点
掃除しないとどうなる?火災のリスクも

結論として、魚焼きグリルの庫内を掃除しないと、調理性能の低下、悪臭やカビの発生、そして最悪の場合、火災につながる危険性があります。
魚や肉を焼いた際に出る油汚れや食品カスは、放置するとグリルの熱で炭化し、頑固な焦げ付きとなります。この汚れが蓄積すると熱の伝わりが悪くなり、食材に均一に火が通らず、美味しく調理できなくなるのです。
また、庫内に残った水分と油分は、湿度が高い状態を作り出し、カビが発生する原因にもなります。調理のたびに発生する嫌な臭いは、この蓄積された汚れから放たれていることがほとんどです。さらに、最も警戒すべきは火災のリスクです。受け皿や庫内に溜まった古い油に調理中の火が引火し、発火する事故が実際に報告されています。
グリル庫内に残った油汚れに引火する火災は、決して他人事ではありません。安全にグリルを使い続けるためにも、汚れを長期間放置することは絶対に避けてください。
グリルは毎回掃除したほうがいい?
理想を言えば、魚焼きグリルは使用するたびに毎回掃除することが推奨されます。その理由は、調理直後でグリルがまだ温かい状態のうちが、油汚れが最も緩んでいて落としやすいからです。
毎回掃除するといっても、大掛かりなことをする必要はありません。グリルが手で触れるくらいに冷めたら、網と受け皿を取り外し、台所用中性洗剤とスポンジで洗い、よく乾かすだけで十分です。この簡単な習慣を続けることで、汚れの蓄積を大幅に防げます。
ただ、毎回の手入れが難しい場合でも、最低でも2〜3回の使用に一度は掃除を心がけましょう。そして、週に1回は重曹などを使った少し念入りな掃除、月に1回は扉などを分解して庫内全体を掃除する日を設けると、グリルを常に清潔な状態に保つことができます。
庫内はどうやって洗う?基本の手順
取り外しのできないグリル庫内は、正しい手順で安全に掃除することが大切です。ここでは、基本的な庫内の洗い方をステップごとに解説します。
ステップ1:安全の確保と準備
まず、必ずグリルが完全に冷めていることを確認してください。火傷を防止するため、作業前には必ず庫内に触れて温度を確かめましょう。また、庫内には突起物がある場合もあるため、ゴム手袋を着用すると安全です。準備として、焼き網、受け皿、外せる場合は扉など、取り外せるパーツは全て外しておきます。
ステップ2:庫内の拭き掃除
軽い汚れの場合は、水で湿らせたキッチンペーパーや布で拭き取るだけで十分です。油汚れが気になる場合は、水で薄めた中性洗剤を布に含ませて拭き上げます。
それでも落ちない汚れには、洗剤を含ませたキッチンペーパーを庫内に貼り付け、しばらくパックする方法が効果的です。汚れが浮き上がってきたら、剥がしたキッチンペーパーで拭き取ります。
ステップ3:仕上げの水拭きと乾燥
洗剤を使った場合は、成分が庫内に残らないよう、きれいな布でしっかりと水拭きを繰り返します。最後に、乾いた布で水分を完全に拭き取り、庫内をしっかり乾燥させてからパーツを元に戻して完了です。
手の届かない場所には「おそうじ棒」
菜箸や割り箸にキッチンペーパーや布を巻き付け、輪ゴムで固定した手作りの「おそうじ棒」を使えば、庫内の奥や狭い隙間の汚れも簡単にこすり落とすことができます。
焦げ付きや頑固な汚れの落とし方

長期間放置してしまった焦げ付きや油汚れは、中性洗剤だけでは歯が立ちません。このような頑固な汚れには、アルカリ性の洗浄剤と「浮かせる」ひと手間が効果を発揮します。
まず、受け皿に沸騰したお湯を入れ、グリルの扉を閉めて10分ほど蒸らし、庫内の汚れを全体的に柔らかくします。このひと手間で、後の作業が格段に楽になります。
次に、アルカリ性の性質を持つセスキ炭酸ソーダや重曹を使います。セスキ炭酸ソーダであれば水に溶かしてスプレーボトルに入れ、重曹であれば少量の水と混ぜてペースト状にします。これを汚れがひどい部分に直接塗布し、その上からキッチンペーパーを貼り付けてパックします。乾燥を防ぐためにラップで覆うとさらに効果的です。30分〜1時間ほど放置すると、炭化した焦げや固まった油が分解され、浮き上がってきます。
時間が経ったらパックを剥がし、布やスポンジで汚れを拭き取ります。それでも残る場合は、プラスチック製のカードなどで優しくこそげ落としましょう。
金たわしなどで力任せにこすると、庫内のコーティングが剥がれてしまい、かえって汚れが付きやすくなる原因になります。焦らず、洗剤の力で汚れを浮かせてから優しく取り除くことが重要です。
見落としがちな魚焼きグリルの天井掃除
グリル庫内の掃除で最も難易度が高く、見落とされがちなのが天井部分です。ここは直火バーナーや安全装置などが設置されており、非常にデリケートな場所になります。
天井部分は油が飛び散りやすい一方で、構造が複雑なため掃除がしにくいのが特徴です。しかし、この部分の汚れを放置すると、悪臭の原因やセンサーの誤作動につながる可能性もあります。
掃除をする際は、「おそうじ棒」などを活用し、洗剤を付けた布で優しく拭き上げるのが基本です。ただし、絶対に触れてはいけない部品があるため、細心の注意が必要です。
【重要】天井部分で絶対に触れてはいけない箇所
ご家庭のグリルの取扱説明書を必ず確認し、以下の部品には洗剤や水がかからないよう、また直接触れないようにしてください。故障や燃焼不良の原因となります。
- 燃焼部(上火バーナー):炎が出る部分。穴を塞がないように注意。
- 立消え安全装置・グリル過熱防止センサー:庫内の天井や奥にある棒状の部品。
- 電極(点火プラグ):火花を飛ばす白いセラミック部分。
ihグリルの掃除方法と注意点

IHクッキングヒーターに搭載されている魚焼きグリルも、基本的な汚れの原因や掃除方法はガスコンロのものと共通しています。油汚れにはアルカリ性の洗剤が有効ですし、焦げ付きにはパック法が効果的です。
ただし、IHグリルには特有の機能や注意点があります。多くの機種には、庫内の汚れを高温で焼き切って炭化させる「お手入れモード」が搭載されています。これを定期的に(例えば1〜2週間に一度)使用することで、ひどい汚れの固着を防ぎ、日々のお手入れを楽にすることができます。
注意点として、ガスコンロのグリルと同様に、トッププレートの排気口カバーは油やホコリで汚れやすい箇所です。ここは定期的に取り外して中性洗剤で洗いましょう。排気口内部にゴミを落とさないように気をつけてください。
IHグリルもガスグリルも、汚れの性質は同じです。基本的な掃除方法をマスターすれば、どちらのタイプでも応用が利きますよ。
魚焼グリル庫内掃除したことない場合の掃除方法
- 重曹や洗剤などアイテムの選び方
- 掃除が楽になる裏ワザと家事えもん流
- どうしても無理ならプロに依頼するのも手
- グリルを使わないという選択肢も
- 魚焼グリル庫内掃除したことないを終わりに
重曹や洗剤などアイテムの選び方
魚焼きグリルの掃除を効率的に行うには、汚れの種類に合った洗剤を選ぶことが重要です。それぞれの特徴を理解し、適切に使い分けましょう。
洗剤の種類 | 得意な汚れ | 特徴・注意点 |
---|---|---|
中性洗剤(食器用洗剤) | 軽い油汚れ、使用直後の汚れ | 肌に優しく、日常的な掃除に最適。頑固な焦げ付きには力不足な場合が多い。 |
重曹(弱アルカリ性) | 油汚れ、焦げ付き、消臭 | 水に溶かしてスプレーに、水と練って研磨効果のあるペーストにと万能。環境に優しいが、アルミ製品に使うと黒ずむことがある。 |
セスキ炭酸ソーダ(アルカリ性) | 頑固な油汚れ | 重曹よりもアルカリ度が高く、油汚れに対する洗浄力が強い。水に溶けやすいのでスプレーでの使用が便利。肌への刺激が強めなのでゴム手袋が必須。 |
クリームクレンザー | こびり付いた焦げ付き | 研磨剤の力で物理的に汚れを削り落とす。強くこするとコーティングを傷つける可能性があるため、優しく使う必要がある。 |
基本は「アルカリ性」で攻める
魚焼きグリルの主な汚れである油汚れや焦げ付きは「酸性」の性質を持っています。そのため、反対の性質である「アルカリ性」の重曹やセスキ炭酸ソーダを使うことで、汚れが中和されて効率的に分解できるのです。
掃除が楽になる裏ワザと家事えもん流

実は、魚焼きグリルの掃除は「汚れてから落とす」のではなく、「使う前に汚れない工夫をする」ことで劇的に楽になります。ここでは、誰でも簡単に試せる予防法や裏ワザをご紹介します。
焼き網の焦げ付きを防ぐ裏ワザ
食材が網にくっつくのを防ぐだけで、掃除の手間は大きく減ります。
- 予熱する:食材を乗せる前に3分ほど予熱しておくと、網の表面温度が上がり、タンパク質が固着しにくくなります。
- お酢を塗る:キッチンペーパーにお酢を含ませ、焼く前の網にサッと塗る方法です。お酢の成分がタンパク質の熱凝着を防ぎます。
受け皿の油汚れを防ぐ裏ワザ
受け皿に落ちる油を直接受け止めない工夫が効果的です。
- 片栗粉を入れる(家事えもん流):水を入れるタイプのグリルの場合、水300mlに対して片栗粉大さじ4杯をよく溶かしてから使用します。調理後、冷めると油を吸った片栗粉がジェル状に固まり、そのまま剥がして捨てることができます。
- グリルストーンを敷く:受け皿に敷き詰める石状のアイテムです。油や臭いを吸収してくれる上、遠赤外線効果で魚が美味しく焼けるというメリットもあります。
アルミホイルの使用には注意が必要
焼き網や受け皿にアルミホイルを敷く方法は手軽ですが、注意が必要です。特に脂の多い食材を焼くと、溜まった油に引火して火災の原因になることがあります。また、グリルの温度センサーが正しく機能せず、異常加熱につながる恐れも。使用する場合はお使いのコンロの取扱説明書を必ず確認してください。
どうしても無理ならプロに依頼するのも手
「長年蓄積した汚れが自分ではどうにもできない」「忙しくて掃除する時間がない」という場合は、プロのハウスクリーニングに依頼するというのも賢い選択肢の一つです。
プロは、魚焼きグリルを含むキッチン全体のクリーニングサービスを提供しています。専用の洗剤や機材を使い、素人では難しいパーツの分解洗浄や、頑固な焦げ付き、油汚れを徹底的に除去してくれます。
もちろん費用はかかりますが、掃除にかかる時間や労力、精神的なストレスから解放されるメリットは大きいでしょう。一度プロにリセットしてもらい、その後は今回ご紹介したような予防法を実践してきれいな状態をキープするというのも、非常に効率的な方法です。
大掃除のタイミングや、引越し前などに利用するのもおすすめですよ。見違えるほど綺麗になると、料理のモチベーションも上がります。
グリルを使わないという選択肢も

魚は好きだけれど、グリルの掃除の手間を考えるとどうしても使う気になれない…。そんな方は、思い切って「グリルを使わずに魚を焼く」という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
現在では、グリルの代わりになる便利な調理器具がたくさんあります。
- フライパン+魚焼き用アルミホイル:くっつかない加工がされた専用のホイルを使えば、フライパンでも手軽に焼き魚が作れます。後片付けも簡単です。
- スチームグリル・ロースター:蓋つきで蒸しながら焼ける調理器具です。ふっくらと仕上がり、煙が出にくいのが特徴。フライパン感覚で洗えるため、手入れが非常に楽です。
- 電子レンジ調理器:電子レンジのマイクロ波で発熱する特殊なプレートを使い、短時間で焼き魚が作れるアイテムもあります。庫内が汚れないのが最大のメリットです。
これらのアイテムを導入すれば、グリルの掃除という悩み自体から解放されます。ご自身のライフスタイルに合わせて、最適な方法を見つけることが大切です。
魚焼グリル庫内掃除したことない際の処理方法を総括
以下はこの記事のまとめです。
- 魚焼きグリルの掃除をしないと悪臭やカビ、火災のリスクがある
- 理想的な掃除頻度は毎回、最低でも2〜3回に一度
- 使用後の温かいうちなら中性洗剤で簡単に汚れが落ちる
- 庫内掃除は安全確保のため必ず冷めてからゴム手袋を着用する
- 頑固な油汚れや焦げ付きは酸性なのでアルカリ性の洗剤が有効
- 汚れに洗剤を塗布しキッチンペーパーでパックすると効果的
- 庫内の天井はデリケートな部品があるので注意して掃除する
- IHグリルには汚れを焼き切る「お手入れモード」がある場合も
- 掃除を楽にするには使用前に汚れない工夫をするのが一番
- 網には予熱やお酢を塗ると食材がくっつきにくくなる
- 受け皿に片栗粉水を入れると油を固めて捨てられる
- アルミホイルの使用は発火の危険性があるため注意が必要
- 自力で難しい場合はプロのクリーニングに頼るのも一つの手
- フライパンや専用調理器を使いグリルを使わない選択肢もある