靴洗う洗剤の代用。家にある身近なアイテムで洗う方法を解説

靴洗う洗剤の代用。家にある身近なアイテムで洗う方法を解説

スニーカーが汚れてしまった時、「靴を洗う洗剤がない!」と困った経験はありませんか?実は、専用の洗剤がなくても、家にある身近なアイテムで代用できるんです。

この記事では、靴洗う洗剤の代用として何が使えるか、何の洗剤で洗えばいい?という疑問にお答えします。

定番の中性洗剤である食器用洗剤や、ウタマロ、ウタマロクリーナーはもちろん、意外なものではボディソープやシャンプーも活用できます。また、頑固な汚れには重曹やオキシクリーンを使ったつけ置きもおすすめです。

ドラックストアで手軽に買えるスニーカー洗剤の情報と合わせて、あなたにぴったりな洗い方を見つけて、お気に入りの靴をきれいにしましょう。

この記事のポイント
  • 靴洗剤の代用品になる身近なアイテム
  • 素材を傷めにくい正しい靴の洗い方
  • 人気の代用品の具体的な使い方
  • 洗い方の注意点や黄ばみを防ぐコツ
目次

靴洗う洗剤の代用、家にあるものでOK?

  • そもそも何の洗剤で洗えばいい?
  • 基本は生地に優しい中性洗剤
  • 油汚れに強い食器用洗剤の活用法
  • ボディソープで靴を洗う場合の注意点
  • シャンプーも実は代用品になる
  • 消臭も可能!重曹を使った洗い方

そもそも何の洗剤で洗えばいい?

そもそも何の洗剤で洗えばいい?
お家の洗剤屋さん:イメージ

靴を洗う際、最も適しているのはもちろん「靴専用洗剤(シューズシャンプー)」です。これらは靴の素材や汚れの種類を研究して作られているため、生地を傷めにくく、泥汚れや皮脂汚れを効果的に落とせるように設計されています。

ただ、わざわざ専用洗剤を用意しなくても、家庭にある多くの洗剤で代用することが可能です。例えば、衣類用や食器用の中性洗剤、固形石鹸、さらには重曹などがその代表例です。それぞれの洗剤には得意な汚れや適した靴の素材があるため、特徴を理解して使い分けることが大切になります。

靴の素材(キャンバス、合成皮革、天然皮革など)によって使える洗剤は異なります。洗浄前には、必ず靴の洗濯表示を確認するか、目立たない部分で試してから全体を洗うようにしましょう。

この記事では、それぞれの代用品がどのような汚れに強く、どのように使えばよいのかを具体的に解説していきます。これを理解すれば、急な汚れにも慌てず対応できるようになります。

基本は生地に優しい中性洗剤

靴用洗剤の代用品を選ぶ際に、まず基本となるのが「中性洗剤」です。中性洗剤は、洗浄力がマイルドで繊維へのダメージが少ないため、スニーカーなどのデリケートな素材を洗うのに最も適しています。

具体的には、衣類用の「おしゃれ着用洗剤」が非常に使いやすいでしょう。「エマール」や「アクロン」といった製品は、型崩れや色落ちを防ぎながら優しく汚れを落とすことを目的としているため、合皮やメッシュ素材が使われたスニーカーの風合いを損なわずに洗浄できます。

アルカリ性洗剤は黄ばみの原因に

洗浄力が高い粉末の洗濯洗剤の多くは「弱アルカリ性」です。アルカリ性の洗剤は、すすぎが不十分だと繊維に成分が残り、紫外線と反応して黄ばみを引き起こすことがあります。特に白いスニーカーを洗う際は、中性洗剤を選ぶか、すすぎを徹底することが重要です。

中性洗剤は洗浄力が穏やかな分、頑固な泥汚れや黒ずみを落とすのは苦手な場合があります。汚れの種類に応じて、後述する重曹や酸素系漂白剤と使い分けるのがおすすめです。

油汚れに強い食器用洗剤の活用法

油汚れに強い食器用洗剤の活用法
お家の洗剤屋さん:イメージ

家庭にある代用品として、「食器用洗剤」も非常に優秀です。市販されている食器用洗剤の多くは「中性」であり、油汚れを分解する界面活性剤が豊富に含まれています。

このため、靴に付着した皮脂汚れや、食べ物の油ジミ、アスファルトの油分を含んだ黒ずみなどに効果を発揮します。特に、スニーカーのゴムソール部分についた黒い擦れ汚れなどを落とすのに適しています。

食器用洗剤の基本的な使い方

  1. バケツにぬるま湯(40℃程度)を張ります。
  2. 食器用洗剤を数滴溶かし、よく泡立てます。
  3. 使い古しの歯ブラシやスポンジに泡をつけ、優しくこすり洗いをします。
  4. 洗剤成分が残らないよう、流水で念入りにすすぎます。

食器用洗剤は泡立ちが良いため、すすぎが不十分だと黄ばみやシミの原因になります。泡が出なくなるまでしっかり洗い流してください。また、洗浄力が高い濃縮タイプなどを原液のまま使うと生地を傷める可能性があるため、必ず水かぬるま湯で薄めてから使用しましょう。

このように、食器用洗剤は手軽で効果的な代用品ですが、天然皮革やスエードといった水に弱い素材への使用は避けるのが賢明です。

ボディソープで靴を洗う場合の注意点

「ボディソープ」も、いざという時の靴洗い洗剤の代用品として使えます。多くのボディソープは肌への刺激を考慮して中性~弱酸性で作られており、洗浄力が非常にマイルドなのが特徴です。

そのため、生地へのダメージを最小限に抑えたい場合には選択肢の一つとなります。特に、水洗い可能な革靴や合成皮革の表面の軽い汚れを落とす際に、泡立てたボディソープをスポンジにつけて優しく拭き洗いする方法があります。

一方で、ボディソープには洗浄力以外の成分、例えば保湿成分(グリセリンなど)や香料が多く含まれています。これらの成分が繊維に残ると、乾いた後にベタつきや新たな汚れの原因になったり、シミになったりする可能性があります。使用した場合は、他の洗剤以上に念入りなすすぎが必要です。頑固な汚れに対する洗浄力は、やはり衣類用や食器用の中性洗剤に劣る点は否めません。

緊急時の選択肢としては有効ですが、メインの靴洗い洗剤として常用するのはあまりおすすめできません。あくまで「他に適切な洗剤が何もない」という場合の最終手段と考えると良いでしょう。

シャンプーも実は代用品になる

シャンプーも実は代用品になる
お家の洗剤屋さん:イメージ

ボディソープと同様に、「シャンプー」も靴洗い洗剤の代用品として使用することが可能です。シャンプーは髪の皮脂汚れを落とすために作られているため、靴の皮脂汚れに対してもある程度の洗浄効果が期待できます。

特に、スエード素材の部分的な汚れ落としに活用されることがあります。泡立てたシャンプーをブラシにつけ、汚れた部分を優しく叩くようにして汚れを浮かせ、固く絞った濡れタオルで丁寧に拭き取る、といった使い方です。

補足:シリコン入りシャンプーに注意

ただし、注意したいのが「シリコン」の有無です。シリコン配合のシャンプーを使用すると、靴の表面にコーティングが施され、通気性を損なったり、不自然な光沢が出たりする可能性があります。もし使用する場合は、ノンシリコンタイプのシャンプーを選ぶ方が無難です。

ボディソープと同様、シャンプーにもコンディショニング成分や香料が多く含まれるため、使用後のすすぎは徹底する必要があります。洗浄力や仕上がりの安定性を考えると、やはり衣類用や食器用の中性洗剤を優先して使うべきと言えるでしょう。

消臭も可能!重曹を使った洗い方

頑固な汚れや気になる臭いに悩んでいるなら、「重曹」の活用が非常におすすめです。重曹は「炭酸水素ナトリウム」という弱アルカリ性の物質で、主に3つの効果が期待できます。

効果内容
酸性の汚れを中和皮脂汚れや汗の臭いの原因は酸性の汚れです。弱アルカリ性の重曹がこれを中和し、汚れと臭いを分解します。
研磨作用水に溶けにくい細かい粒子が、クレンザーのように汚れを物理的にこすり落とします。ソールの黒ずみなどに効果的です。
消臭効果臭いの元を中和・分解するため、高い消臭効果が期待できます。

重曹ペーストでこすり洗い

特に汚れた部分には、重曹を少量の水で練った「重曹ペースト」が有効です。歯ブラシにペーストを取り、スニーカーのソールや布地の黒ずんだ部分を優しくこすると、研磨作用で汚れがみるみる落ちていきます。

つけ置きで臭いも汚れもスッキリ

バケツに入れたぬるま湯(1リットルに対し大さじ3杯程度が目安)に重曹を溶かし、靴を30分~1時間ほどつけ置きする方法も効果的です。汚れが浮き上がると同時に、気になる臭いもスッキリ解消されます。つけ置き後に中性洗剤で軽く洗うと、さらに洗浄効果が高まります。

人気の代用品と靴洗う洗剤の選び方

  • つけ置きにはオキシクリーンが便利
  • 人気のウタマロとウタマロクリーナー
  • スニーカー洗剤はドラックストアで
  • おすすめの靴洗う洗剤の代用まとめ

つけ置きにはオキシクリーンが便利

つけ置きにはオキシクリーンが便利
お家の洗剤屋さん:イメージ

白いスニーカーの黄ばみや、布地の奥に入り込んだ黒ずみには、オキシクリーンに代表される酸素系漂白剤が絶大な効果を発揮します。「オキシ漬け」と呼ばれるつけ置き洗いは、SNSなどでも話題の洗浄方法です。

オキシクリーンは弱アルカリ性で、お湯に溶かすことで大量の酸素の泡を発生させます。この泡が汚れと色素を分解し、こすり洗いだけでは落ちない汚れを根本から剥がし取ってくれます。塩素系漂白剤とは違い、色柄物にも使えるのが大きなメリットです。(ただし、デリケートな素材は色落ちの可能性があるので事前のテストが必要です)

基本的なオキシ漬けの手順

  1. お湯を準備する: バケツなどに40℃~60℃のお湯を用意します。この温度が、酵素の働きを最も活性化させる重要なポイントです。
  2. オキシクリーンを溶かす: お湯4リットルに対し、付属スプーン1杯程度のオキシクリーンを入れ、よくかき混ぜて溶かします。
  3. つけ置きする: 靴ひもや中敷きを外したスニーカーを完全に沈め、1時間~2時間ほどつけ置きします。靴が浮いてくる場合は、水を入れたペットボトルなどで重しをすると効果的です。
  4. すすぐ: つけ置き後、ブラシで軽くこすり、洗剤成分が残らないようにしっかりとすすぎ、日陰で乾かします。

革やスエードなど、水洗いに適さない素材には使用できません。また、金属製のパーツが付いている靴は、変色する可能性があるため長時間のつけ置きは避けましょう。

人気のウタマロとウタマロクリーナー

ウタマロ」シリーズは、靴洗いをはじめ様々な掃除シーンで絶大な人気を誇りますが、「石けん」と「クリーナー」の2種類があり、特性が異なります。どちらも中性洗剤ですが、用途に合わせて使い分けることが重要です。

簡単に言うと、ガンコな部分汚れには「ウタマロ石けん」広範囲の軽い汚れや手軽さ重視なら「ウタマロクリーナー」と覚えておくと便利です。

ウタマロ石けんウタマロクリーナー
種類固形石鹸液体スプレー
液性弱アルカリ性中性
得意な汚れ泥汚れ、黒ずみ、皮脂汚れなどのガンコな部分汚れ油汚れ、水アカなど家中の軽い汚れ全般
使い方汚れた部分を濡らし、石けんを直接こすりつけて揉み洗い(こすり洗い)する汚れた部分にスプレーし、布で拭き取るか、ブラシでこすって水洗いする
メリット圧倒的な洗浄力。ピンポイントで汚れを狙える。スプレー式で手軽。二度拭き不要で様々な場所で使える。
デメリット塗ってこする手間がかかる。すすぎ残しに注意が必要。石けんに比べると、頑固な泥汚れに対する洗浄力はやや劣る。

靴洗いにおいては、まずウタマロクリーナーを全体に吹きかけて予洗いし、落ちきらないソールの黒ずみや泥汚れにウタマロ石けんを直接塗り込んで仕上げる、という合わせ技も非常に効果的です。

スニーカー洗剤はドラックストアで

お家の洗剤屋さん:イメージ

これまで様々な代用品を紹介してきましたが、やはり最も手軽で安心なのは専用のスニーカー洗剤です。最近では、ドラッグストアや100円ショップでも、手頃な価格で高機能な靴用洗剤が数多く販売されています。

わざわざ専門店に行かなくても、日用品の買い物のついでに購入できるのが大きな魅力です。代表的な商品には以下のようなものがあります。

ドラッグストアで手に入る代表的な靴用洗剤

  • ズックリン: 上履きや運動靴用の定番洗剤。泥汚れに強い研磨剤入りの液体タイプです。
  • おひさまの洗たく くつクリーナー: 泡スプレータイプで使いやすく、光漂白成分配合で干している間に白さが増すのが特徴です。
  • つけおき洗い ズックタイム: 粉末を溶かしてつけ置きするタイプ。酵素の力でこすり洗いの手間を軽減できます。

スプレータイプは手軽さが、つけ置きタイプは手間をかけずに汚れを落とせるのがメリットです。ご自身のライフスタイルや靴の汚れ具合に合わせて選んでみてください。価格も数百円からと手頃なので、一度試してみる価値は十分にあります。

代用品での洗浄に不安がある方や、より確実にきれいにしたい方は、まずはドラッグストアで専用洗剤を探してみるのが良いでしょう。

おすすめの靴洗う洗剤の代用まとめ

以下はこの記事のまとめです。

この記事のまとめ
  • 靴洗いには専用洗剤が最適だが家庭にあるもので代用可能
  • 基本の代用品は生地を傷めにくい中性洗剤
  • おしゃれ着用洗剤はデリケートなスニーカーに適している
  • アルカリ性洗剤は黄ばみの原因になるため注意が必要
  • 食器用洗剤は皮脂や油汚れに効果的
  • 食器用洗剤を使う際は十分に薄め念入りにすすぐ
  • ボディソープやシャンプーも緊急時には使える
  • 保湿成分や香料が残らないようすすぎは徹底する
  • 頑固な汚れや臭いには弱アルカリ性の重曹が活躍
  • 重曹はペースト状で研磨剤としてつけ置きで消臭剤として使える
  • 白い靴の黄ばみにはオキシクリーンでのつけ置きが効果的
  • オキシ漬けは40℃から60℃のお湯で行うのがポイント
  • ガンコな部分汚れには弱アルカリ性のウタマロ石鹸が強い
  • 手軽さや広範囲の洗浄には中性のウタマロクリーナーが便利
  • 専用洗剤もドラッグストアで手軽に購入できる
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次