オキシクリーンで魚臭い服を消臭!落ちない時の対処法を解説

オキシクリーンで魚臭い服を消臭!落ちない時の対処法を解説

釣りや料理で服についた、あのしつこい魚の臭い…洗濯してもなかなか取れないと困ってしまいますよね。

最近、魚臭い服の対策としてオキシクリーンが話題ですが、「本当に効果があるの?」とか「使ってみたけどイマイチ落ちない…」と感じている方もいるかもしれません。

特に釣りウェアなんかは臭いが強烈で、オキシクリーンの洗濯機での使い方に迷うこともあるかなと思います。

実は、魚の臭いには特有の原因があって、オキシクリーンが効きにくいケースもあるんです。でも、正しい使い方をすれば効果は期待できますし、もしダメでもお酢やクエン酸、重曹を使った別の対策もあるんですよ。

この記事では、なぜオキシクリーンが魚の臭いに効くのか(または効きにくいのか)の理由から、効果的な使い方、そしてオキシクリーン以外の消臭アプローチまで、詳しく解説していきますね。

この記事のポイント
  • オキシクリーンが魚の臭いに効く仕組みと注意点
  • 効果を最大化する「オキシ漬け」の具体的な手順
  • オキシクリーンが使えない服の代替消臭方法(クエン酸・重曹)
  • 魚の臭いを落とすための洗濯術の総まとめ
目次

魚臭い服とオキシクリーンの相性

魚臭い服とオキシクリーンの相性
魚臭い服とオキシクリーンの相性(お家の洗剤屋さん:イメージ)

まず、皆さんが一番気になっている「魚臭い服にオキシクリーンって本当に効くの?」という疑問について掘り下げてみますね。実は、臭いの原因とオキシクリーンの性質を知ることが、消臭成功の第一歩なんです。

オキシで魚の臭いが落ちない理由

「オキシクリーンを使ったのに魚の臭いが落ちない…」という経験、あるかもしれません。

その最大の理由は、魚の臭いの原因物質「トリメチルアミン」が「アルカリ性」だからなんです。

一方で、オキシクリーンもご存知の通り「弱アルカリ性」(pH 10.5前後)です。

理科の授業を思い出すかもですが、アルカリ性の臭いをアルカリ性で「中和」することはできないんですよね。

じゃあ全く効かないの?というと、そうでもないんです。オキシクリーンの強みは「中和」ではなく、お湯に溶けた時に発生する「活性酸素」による酸化分解

この活性酸素が、臭いの元となる分子構造自体を化学的に破壊してくれるんです。

さらに、オキシクリーンのアルカリ性は、臭いの発生源になりやすい「油溶性動物性たんぱく質」や皮脂汚れを分解するのが得意です。

つまり、オキシクリーンが魚の臭いに効くのは「中和」じゃなくて、「臭い分子の直接破壊」と「臭いのエサになる汚れの除去」という二重のアプローチのおかげなんですね。

もし「落ちない」と感じたなら、それはオキシクリーンの力が十分に発揮されていないのかも。例えば、水温が低すぎたり、漬け置き時間が短すぎたりすると、活性酸素がしっかり働けないんです。

オキシクリーンの正しい使い方

オキシクリーンのパワーを最大限に引き出すには、何と言っても「お湯の温度」が最重要です。

オキシクリーン(主成分:過炭酸ナトリウム)は、40℃〜60℃のお湯で溶かした時に最も活発に活性酸素を出します。

冷水だと、正直なところ効果はかなり落ちてしまいますね…。必ず給湯器で温度を設定したお湯を用意するのがコツです。

分量も大切です。日本版とアメリカ版(コストコとかで売ってるやつですね)では付属スプーンの大きさが違うので注意が必要です。

オキシクリーン使用量の目安

  • 日本版: お湯4Lに対し、付属スプーン 1杯
  • アメリカ版: お湯 約3.8L(1ガロン)に対し、付属スプーンのライン2

※これはあくまで目安です。製品のパッケージに記載されている正式な分量を必ず確認してくださいね。

お湯を注ぐ時は、シャワーで勢いよく注ぐと泡立ちやすくて、溶け残りも防げるのでおすすめです。

オキシ漬けの手順と所要時間

オキシ漬けの手順と所要時間
オキシ漬けの手順と所要時間(お家の洗剤屋さん:イメージ)

しつこい魚の臭いには、やっぱり「オキシ漬け」が一番効果的かなと思います。手順はシンプルですよ。

Step 1: オキシ溶液を作る

バケツや桶に、先ほど説明した40℃〜60℃のお湯と規定量のオキシクリーンを入れ、しっかり溶かします。

【最重要注意点】金属製の桶はNG!

オキシクリーンは金属と反応してしまいます。サビや変色の原因になるだけでなく、漂白効果自体も落ちてしまう可能性があるんです。必ずプラスチック製のバケツや桶を使ってください。

Step 2: 衣類を漬け込む

魚臭い服を溶液にしっかり沈めます。浮いてきちゃう場合は、水を入れたペットボトルなどで重しをするといいかもですね。

漬け置き時間は、臭いの強さによりますが、目安は30分〜1時間程度です。かなり頑固な臭いの場合は、最大6時間までOKとされています。

ただし、オキシクリーンは漂白剤でもあるので、6時間を超える漬け置きは繊維を傷める可能性があるので避けた方が無難です。

Step 3: すすぎと通常洗濯

時間が来たら、衣類を取り出します。(この時、素手で触ると肌が荒れやすいので、必ずゴム手袋をしてくださいね!

その後は、そのまま洗濯機に入れて、いつもの洗剤で普通に洗濯(洗い・すすぎ・脱水)すれば完了です。

オキシクリーンの洗濯機での使い方

オキシクリーンの洗濯機での使い方
オキシクリーンの洗濯機での使い方(お家の洗剤屋さん:イメージ)

「オキシ漬けまでするのは面倒…」という時や、軽い臭いの予防には、洗濯機に直接オキシクリーンを追加する「オキシ足し」という方法もあります。

やり方は簡単で、いつもの洗濯洗剤と一緒に、オキシクリーン(日本版なら水量40Lにスプーン1杯が目安)を洗濯槽に直接入れるだけです。

ただし、この「オキシ足し」には正直なところ限界もあります。

「オキシ足し」の効果が限定的な理由

  • 洗濯機の水温が低い(特に冬場)と、活性酸素が十分に働かない。
  • 「オキシ漬け」ほどの漬け置き時間が確保できない。

なので、すでに染み付いた強烈な魚の臭いを落とすには力不足かもしれません。「オキシ足し」はあくまで予防や、他の洗濯物の消臭・漂白目的と考えるのが良いかなと私は思います。

釣りウェアへの使用上の注意点

釣りウェアへの使用上の注意点
釣りウェアへの使用上の注意点(お家の洗剤屋さん:イメージ)

特に魚の臭いがつきやすい釣りウェアにオキシクリーンを使う時は、いくつか注意点があります。

① 金属パーツ(ファスナー等)

先ほども触れましたが、オキシクリーンは金属と相性が悪いです。釣りウェアによくあるファスナーやボタン、スナップなどが金属製の場合、サビや変色を引き起こす可能性があります。

金属部分が溶液に長時間浸からないように工夫するか、漬け置き時間を短めにするなどの対策が必要ですね。

② デリケート素材や防水素材

オキシクリーンはアルカリ性で漂白力もあるので、ウールやシルクといったデリケート素材には使えません。また、特殊な防水加工がされているウェアも、加工が取れてしまう可能性があるので避けた方が賢明です。必ず洗濯表示を確認してください。

③ 熱湯(煮沸)はNG

「臭いを消したいから」と熱湯で煮沸消毒したくなる気持ちも分かりますが、釣りウェアに多いポリエステル素材は熱湯で縮んだり型崩れしたりします。

オキシクリーンが推奨する「40℃〜60℃」という温度は、ポリエステルが変形しにくく、かつ活性酸素が働く絶妙なラインなんです。推奨温度は守りましょう。

④ 色落ちテスト

色柄物のウェアの場合、色落ちしないか事前にテストしておくと安心です。目立たない部分に濃いめのオキシ溶液をつけて、色が移らないか確認してみてくださいね。

魚臭い服にオキシクリーン以外の対策

魚臭い服にオキシクリーン以外の対策
魚臭い服にオキシクリーン以外の対策(お家の洗剤屋さん:イメージ)

オキシクリーンが使えない素材の服や、「試したけどやっぱり臭いが残る…」という時のために、オキシクリーン以外の対策も紹介しますね。アプローチが全く違うので、使い分けるのがコツですよ。

お酢やクエン酸での中和方法

オキシクリーンとは真逆の発想ですね。魚の臭いの原因「トリメチルアミン(アルカリ性)」を、「酸性」のお酢やクエン酸で「中和」させて消臭する方法です。

やり方は、バケツや桶に水を張り、クエン酸(水1Lに小さじ1杯程度)やお酢(水1Lに大さじ1杯程度)を溶かして、衣類を30分〜1時間ほど漬け置きします。

その後、衣類を水で軽くすすいで酸を落としてから、洗濯機で通常洗濯します。

【最重要警告】洗濯機への直接投入は厳禁です!

時短のつもりで洗濯機に直接お酢やクエン酸を入れるのは絶対にやめてください。酸が洗濯槽の金属部品を腐食させ、サビや故障の重大な原因になります。(参照:日立 洗濯機サポートページ

必ずバケツなどで「漬け置き」→「すすぎ」を行ってから洗濯機に入れてくださいね。

重曹を使った安全な洗い方

重曹もオキシクリーンと同じ「弱アルカリ性」(pH 8.2程度)ですが、オキシクリーン(pH 10.5程度)よりずっと穏やかです。

オキシクリーンのような強力な酸化分解力はありませんが、穏やかなアルカリ性で皮脂汚れを乳化させたり、臭いを吸着したりする効果が期待できますね。

繊維へのダメージが少ないので、オキシクリーンを使うのがちょっと心配な衣類にも使いやすいのがメリットです。

重曹の使い方

  • 漬け置き: 40℃くらいのぬるま湯に重曹を溶かし(お湯4Lに大さじ4杯程度)、30分〜1時間漬け置きしてから通常洗濯。
  • 洗濯機に投入: いつもの洗剤と一緒に、重曹をカップ半分〜1杯程度、洗濯機に直接入れて洗う。(※機種によっては重曹が使えない場合もあるので、洗濯機の取扱説明書を確認してください!)

ただ、消臭力や洗浄力もオキシクリーンに比べると穏やかなので、ひどい魚の臭いには物足りないかもしれません。

食器用中性洗剤での予洗い

魚の臭いの元には、「油溶性」のタンパク質汚れも関係している、という話をしましたよね。

そこで役立つのが、油汚れに強い「食器用中性洗剤」です。

魚をさばいた時や調理中に油が飛んだ部分、臭いが特に気になる部分に、食器用中性洗剤を直接塗布して、軽くもみ洗い(予洗い)しておきます。

こうすることで、臭いの原因になる油汚れを先に落とすことができます。その後に、オキシ漬けや通常洗濯を行うと、消臭効果がグッと高まりますよ。これは私もよくやる手軽な方法です。

魚臭い服専用スプレーの効果

最近は、釣り人向けなどに「魚臭専用」をうたった消臭スプレーもたくさん出ていますよね。

これらは、柿渋エキス(カキタンニン)など、魚の臭い(トリメチルアミン)を中和・分解することに特化した成分が配合されていることが多いです。

すぐに洗濯できない時や、ウェアやクーラーボックスなどにさっと使いたい時には非常に便利だと思います。

ただし、あくまでスプレーなので、繊維の奥深くに染み付いた臭いを根本から取るのは難しいかもしれません。洗濯前の応急処置や、洗濯後の仕上げとして使うのが良さそうですね。

専用スプレー選びのポイント

香りでごまかすタイプ(マスキング)ではなく、臭いの元を中和・分解するタイプ(化学的消臭)を選ぶのがおすすめです。パッケージの成分表などをチェックしてみてください。

魚臭い服とオキシクリーンの総括

ここまで、魚臭い服に対するオキシクリーンの使い方や、他の対策についてお話ししてきました。

結論として、オキシクリーンはしつこい魚の臭いに対して非常に有効な選択肢の一つです。ただし、それは「40℃〜60℃のお湯でオキシ漬けする」という正しい使い方をしてこそ、ですね。

臭いの原因(アルカリ性)とオキシクリーンの性質(アルカリ性+酸化分解)を理解することが重要かなと思います。

【状況別】おすすめのアプローチまとめ

状況おすすめの方法メカニズム
強烈な臭い・汚れ (釣りウェア、調理着など)オキシ漬け酸化分解 + 汚れ除去
オキシが使えない素材 (金属パーツ、デリケート素材)クエン酸・お酢漬け中和(酸性でアルカリ性を中和)
軽い臭い・予防 (オキシが使える素材)重曹漬け or オキシ足し吸着・乳化 + 予防
油汚れがひどい場合食器用洗剤で予洗い油汚れの除去

どの方法も、衣類の洗濯表示を確認するのが大前提です。大切な衣類を傷めないためにも、まずは目立たない場所で試してみることをおすすめします。

この記事で紹介した方法が、皆さんの「魚臭い服」の悩み解決に少しでも役立てば嬉しいです!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次