オキシ漬けをしているといきなり水の色が変わって驚いた経験はありませんか?
透明だったはずの水が青や黒、ピンクに変色すると「もしかして失敗した?」と不安になりますよね。
実はその色にはそれぞれ明確な理由があり、汚れが落ちている成功の証拠である場合と、素材が傷んでいる危険なサインの場合があります。
この記事ではオキシ漬けの水の色に関する正しい知識と対処法をわかりやすくお伝えします。
- 青:青い粒(結晶)が溶けた反応で、基本は正常
- 黒・グレー:アルミが腐食・変色しているサイン(中止推奨)
- 茶・黄:汚れが溶け出しているサイン(成功の目安)
- ピンク・緑:原因を見極めて、適切に対処・リカバリーする
オキシ漬けの水の色でわかる成功と失敗
オキシクリーンを使っていると、漬け置きしている液体の色が予想外の変化を見せることがあります。「これって大丈夫なの?」「有毒ガスとか出てない?」と焦ってしまう前に、まずはその色が何を示しているのかを確認しましょう。実は色によって、そのまま続けて良い場合と、すぐに中止すべき場合があります。
- 青い水はアメリカ版オキシクリーンの成分
- 茶色や黄色の水は汚れ落ちの成功サイン
- 黒やグレーの水はアルミ腐食の失敗例
- ピンクの水は日焼け止めや菌が原因
- 緑色の水は銅製品のサビや変色が理由
青い水はアメリカ版オキシクリーンの成分

オキシ漬けを始めた直後、水が鮮やかなマリンブルーや薄い青色になって「あれ?何か間違えたかな?」と思ったことはありませんか?
結論から言うと、これは多くの場合「失敗」ではなく、正常な反応ですので安心してください。
青色の正体は洗浄効果を高める粒
特にコストコなどで販売されている「アメリカ版オキシクリーン」や、日本のドラッグストアでも見かける「オキシクリーンEX」を使用している場合によく見られます。このタイプの粉末をよく見ると、白い粉の中に青い粒(Blue Specks)が混ざっていますよね。
この青い粒は、単なる飾りではありません。製品によって役割の説明は異なりますが、メーカーは「青い結晶(青い粒)が洗浄を助けるための要素である」と案内しています。お湯に溶かしたときに水が青くなるのは、この成分(青い粒)が溶け出していることによる色変化です。
メーカーの公式FAQでも、青い粒(青い結晶)について「何か/何をするか」が説明されています。
(出典:OxiClean™ 公式FAQ「What are the Blue Crystals/ What do they do?」)
時間が経つと色が薄くなることもありますが、衣類が青く染まってしまうことは基本的にはありません。ただし、溶け残った青い粒が衣類に長時間直接付着したままだと、稀に青い点々が残ることがあるので、しっかりお湯で溶かしてから漬けるのがポイントです。
茶色や黄色の水は汚れ落ちの成功サイン
漬け置き液が時間の経過とともに茶色や黄色、あるいはドブ色のように濁ってきた場合。見た目は汚くて驚くかもしれませんが、これはオキシ漬けがうまく進んでいるサインの一つです。
なぜ水が茶色くなるのか?
オキシクリーンの主成分である過炭酸ナトリウムは、水に溶けるとアルカリ性寄りの溶液になり、酸素系の漂白・洗浄作用(活性酸素由来の酸化作用)によって汚れを分解・剥離します。この力によって、繊維の奥深くに染み込んでいた以下のような汚れが分解され、水中に溶け出してきます。
- 皮脂汚れ・汗ジミ(黄色〜茶色)
- タバコのヤニ(茶色〜黄色)
- キッチンの油汚れ(茶褐色)
- 泥汚れ(茶色)
つまり、水が茶色くなればなるほど、「繊維から汚れが剥がれ落ちた」可能性が高いということになります。
換気扇のシロッコファンや、子供の上履きを洗った時によく見る色ですね。「うわっ汚い!」と思わず声が出そうになりますが、それだけ汚れが取れたということ。ガッツポーズをして良い瞬間です。
木製品の場合は注意が必要
ただし、一つだけ例外があります。木製のスプーンやまな板、お箸などを漬けて水が茶色くなった場合です。
これは汚れではなく、木材に含まれる成分(例:リグニン等)がアルカリによって溶け出した色の可能性があります。この場合、木がパサパサになったり白っぽくなったりして寿命を縮めてしまうので、木製品への長時間のオキシ漬けは避けたほうが無難です。
黒やグレーの水はアルミ腐食の失敗例

一方で、最も警戒しなければならないのが、水が黒やグレー、あるいは墨汁のような色に変色したときです。これは残念ながら「失敗」の可能性が非常に高いです。
アルミとアルカリの化学反応
原因の多くは、漬け込んだものがアルミニウム製品だったことによる化学反応です。
アルミニウムは、アルカリ性の洗剤に触れると変色・腐食が起きることがあります。アルカリ溶液の中にアルミ製品を入れると、表面を保護している酸化被膜が損なわれ、腐食や変色が進みやすくなります。
この時、表面に黒っぽい粉状の生成物(洗浄・表面処理の文脈で「スマット」と呼ばれることがあります)が生じ、それが水中に分散することで、水全体が黒やグレーに見えることがあります。
キッチンの換気扇(シロッコファン)や雪平鍋、100円ショップのアルミ製弁当箱などでよく起こる事故です。水が黒くなっているのに気づいたら、すぐに中止して取り出してください。
より詳しい注意点は、同サイト内の解説も参考になります:オキシクリーンで金属への使用はNG?変色する理由と安全な使い方
黒くなった鍋は使える?
「黒くなった鍋で料理しても大丈夫?」と心配になる方も多いと思いますが、黒変している時点で表面状態が変わっており、腐食が進んでいる可能性があります。衛生面・耐久面・見た目の観点からも、調理用途での継続使用はおすすめしにくいです。深い腐食(ザラつき、穴、剥がれ)がある場合は、買い替えも検討してください。
ピンクの水は日焼け止めや菌が原因
水がピンク色や赤っぽくなる現象は、少し複雑で2つのパターンが考えられます。原因によって対処法が全く違うので、状況を見極めることが大切です。
パターン1:日焼け止めと漂白剤の反応
白いTシャツなどを洗った時に水(または服の一部)が鮮やかなピンク色になった場合、これは衣類に付着していた「日焼け止め(サンスクリーン剤)」の成分が反応している可能性が高いです。
ただし、この反応は本来、ハイターなどの「塩素系漂白剤」で起こりやすい現象として知られています。酸素系のオキシクリーンでは一般的ではありませんが、過去に塩素系を使った容器・洗濯槽の残留や、他の洗剤との混在など、条件次第で同様の変色が起きたように見えるケースはあります。
詳しい切り分け・戻し方は、同サイト内の個別記事が参考になります:オキシクリーンでピンクになった理由と元に戻すための4つの対処法
パターン2:お風呂場の「赤カビ(酵母)」
お風呂場の床や排水口パーツをオキシ漬けした時に、ピンク色のフワフワした汚れが浮いてくることがあります。これは通称「赤カビ」や「ピンクぬめり」と呼ばれていますが、正体はカビではなく「ロドトルラ」という酵母菌の一種です。
この場合は、汚れ自体がピンク色をしているだけなので、オキシクリーンで洗浄が進んでいるサインの一つになり得ます。しっかり洗い流せば問題ありません。
緑色の水は銅製品のサビや変色が理由

水が綺麗なエメラルドグリーンや青緑色になった場合は、金属の「銅」が反応しているサインです。
銅のサビ「緑青(ろくしょう)」
ジーンズのファスナー、デニムジャケットのボタン、あるいはバッグの金具などに「銅」や「真鍮(銅と亜鉛の合金)」が使われていると、酸化作用やアルカリ性の影響で一気に変色・腐食が進むことがあります。
この時に発生する青緑色のサビを「緑青(ろくしょう)」と呼びます。これが水に溶け出すと、プールのような青緑色になります。
これが起きると、金具が劣化するだけでなく、溶け出した緑色の成分が周りの生地に染み込んでしまい、取れなくなるリスクがあります。「金属パーツがついた服」をオキシ漬けする際は、素材が銅でないか特によく確認する必要があります。
オキシ漬けの水の色に関する原因と対処法
ここまで色ごとの意味を見てきましたが、では具体的にどう対処すれば良いのでしょうか。ここでは、変色を防ぐための知識や、万が一変色してしまった時のリカバリー方法について深掘りしていきます。
- 日本版とアメリカ版の種類による違い
- アルミの黒ずみを戻す方法とリカバリー
- 日焼け止めのピンク変色への対処法
- 失敗や変色を防ぐオキシ漬けの注意点
- オキシ漬けの水の色を正しく理解する
日本版とアメリカ版の種類による違い

先ほど「青い水」の話が出ましたが、使っているオキシクリーンの種類によって水の色や泡立ちが全然違うことを知っておくのも大切です。「うちは青くならないけど偽物?」と不安になる必要はありません。
| 特徴 | 日本版(オリジナル) | アメリカ版(EXなど) |
|---|---|---|
| 粉末の見た目 | 真っ白な粉末のみ | 白の中に青い粒入り(製品による) |
| 水の色(溶解時) | 無色透明(最初は白濁) | 薄い青色(青い粒入り製品で起こりやすい) |
| 泡立ち | ほとんど泡立たない | 泡立つタイプもある(配合による) |
| 主な成分 | 過炭酸ナトリウム 炭酸ナトリウム | 過炭酸ナトリウム 炭酸ナトリウム 洗浄成分(界面活性剤)を含むシリーズもある |
日本版(オリジナル)を使っているのに水が青くなることは基本的に多くありません。逆に、青い粒入りのタイプを使っていて水が青くなるのは、成分が溶け出していることによる色変化なので、慌てずに使い続けてくださいね。
アルミの黒ずみを戻す方法とリカバリー
もしアルミ製品をオキシ漬けしてしまい、真っ黒に変色させてしまった場合。「やってしまった…」と落ち込む前に、ある程度までならリカバリーできる可能性があります。
アルミの黒変はアルカリ性による影響が絡むことが多いので、化学の力を使って逆の性質を持つ「酸性」で中和方向に寄せるのが一つの手です。
クエン酸を使ったリカバリー手順
- 酸性水を作る:
鍋や変色したものが浸かる容器に水を張り、クエン酸(粉末)を多めに入れます。お酢でも代用可能ですが、匂いがきついのでクエン酸がおすすめです。 - 煮沸またはつけ置き:
黒くなったアルミ製品をその中に入れます。鍋ならそのまま火にかけて10分〜15分ほど煮沸すると効果が高まります。煮沸できないものは、熱めのお湯で濃いクエン酸水を作り、一晩つけ置きします。 - 物理的に磨く:
化学反応で黒ずみが浮いてくるので、スチールウールや研磨剤入りのスポンジ、メラミンスポンジなどで黒い部分をこすり落とします。
この方法で色は薄くなりますが、完全に元のピカピカな状態に戻るのは難しいことが多いです。また、表面のアルマイト加工(コーティング)が剥がれている可能性があり、その後は変色しやすくなることがあります。次回からはさらに丁寧に扱う必要があります。
日焼け止めのピンク変色への対処法

日焼け止めがついた白い服がピンクに変色してしまった場合、これは生地が染まったわけではないので慌てなくて大丈夫です。捨ててしまうのはもったいないですよ!
対処法はシンプルです。変色の原因となっている「日焼け止め成分」を洗い流せば、色は薄くなったり消えたりすることがあります。
具体的な落とし方
洗浄力の高い濃縮液体洗剤(アタックやナノックスなどの原液)を変色した部分に直接たっぷりと塗布します。そのまま5分〜10分ほど放置し、優しくもみ洗いをしてください。
繊維の奥に入り込んだ日焼け止め成分が除去されると、ピンク色が改善することがあります。もし一度で落ちない場合は、何度か繰り返してみてください。
失敗や変色を防ぐオキシ漬けの注意点
変色トラブルを避けるために、オキシ漬けをする前に必ず確認してほしいポイントがあります。「これさえ守れば怖くない」という鉄則をまとめました。
オキシ漬けNG素材リスト
- アルミニウム:
鍋、やかん、シロッコファン、アルミ箔、アルミ製のお弁当箱など。黒く変色・腐食することがあります。 - 銅・真鍮:
ジーンズのボタン、ファスナー、アンティーク家具の取っ手など。青緑系の変色やサビが出ることがあります。 - 動物性繊維:
ウール(毛)、シルク(絹)、革製品。アルカリ性でタンパク質が傷み、縮みや変質の原因になります。 - 特殊加工品:
テフロン加工などのフッ素コーティングが剥がれやすくなることがあります。
特に「金属パーツ」は見落としがちです。ジーンズやバッグを洗う時は、金具の素材が何なのかを一度チェックする癖をつけると、失敗のリスクをぐっと減らせます。「磁石がつかない金属は要注意(アルミや銅の可能性あり)」と覚えておくと便利ですよ。
関連する注意点は、同サイト内の整理も参考になります:オキシクリーンのデメリット11選!失敗しない安全な使い方
オキシ漬けの水の色を正しく理解する
オキシ漬けの水の色は、私たちに様々なメッセージを伝えてくれています。
茶色い水を見て「こんなに汚れていたんだ!」と達成感を感じることもあれば、黒い水を見て「素材選びを間違えたかも」と反省することもあるでしょう。でも、その色の意味さえ知っていれば、過度に怖がる必要はありません。
青なら正常、茶色なら成功、黒や緑なら要注意。この基本を頭の片隅に置いておくだけで、オキシ漬けはもっと楽しく、もっと効果的なものになるはずです。ぜひ今回の記事を参考に、安全で気持ちの良いお洗濯・お掃除ライフを楽しんでくださいね。

