ワイシャツをより白くしたいけど、どの洗剤を選べばいいんだろう?蛍光増白剤入ってる洗剤って、そもそも何?そんな疑問をお持ちではありませんか。
洗濯用洗剤の成分表示で目にする蛍光増白剤や蛍光漂白剤とは何なのか、その効果とデメリットを知ることは、大切な衣類を守る第一歩です。この記事では、蛍光増白剤が入ってる洗剤の一覧やランキングをご紹介します。
また、人気の高いアタック製品やアタックゼロでの配合の有無、ワイドハイターとの違いも解説。蛍光増白剤がダメな理由や、特に使ってはいけない衣類についても詳しく掘り下げます。
さらに、蛍光増白剤が入ってない洗剤のおすすめや、安い商品を選ぶ際のポイントもまとめました。
- 蛍光増白剤の正体と衣類が白く見える仕組み
- 蛍光増白剤が入っている洗剤と入っていない洗剤の具体的な商品
- 蛍光増白剤を使うべき衣類と、避けるべき衣類
- 自分の洗濯スタイルに合った最適な洗剤を選ぶ基準

蛍光増白剤入ってる洗剤の基本と見分け方
- 洗剤に含まれる蛍光漂白剤とは何?
- 蛍光増白剤がダメな理由とデメリット
- 蛍光増白剤を特に使ってはいけない衣類
- ワイドハイターとの違いは?
- 代表的なアタック製品での有無
- アタックゼロには入っている?
洗剤に含まれる蛍光漂白剤とは何?

洗濯用洗剤に記載されている蛍光増白剤(けいこうぞうはくざい)は、汚れを落とす成分ではなく、衣類を白く見せるための特殊な染料の一種です。しばしば「蛍光漂白剤」や「蛍光剤」とも呼ばれますが、シミを分解する漂白剤とは働きが全く異なります。
その理由は、光の仕組みにあります。蛍光増白剤は、目には見えない紫外線を吸収し、それを青白い光(蛍光)に変えて放出する性質を持っています。この青白い光が、繊維の黄ばみを打ち消すことで、私たちの目には衣類がより白く、新品のように見えるのです。
例えば、新品の白いワイシャツやTシャツの多くは、製造段階でこの蛍光増白剤が使われています。しかし、着用や洗濯を繰り返すうちに少しずつ流れ落ちてしまい、本来の生地の色が見えて黄ばんだように感じることがあります。そこで、蛍光増白剤入りの洗剤を使うことで、失われた蛍光剤を補い、白さを保つことができるというわけです。
暗い場所で衣類にブラックライト(紫外線ライト)を当てると、青白く光ることがあります。これは衣類に付着した蛍光増白剤が紫外線に反応している証拠です。
蛍光増白剤がダメな理由とデメリット
衣類をくっきり白く見せてくれる蛍光増白剤ですが、全ての場合に良いわけではありません。使用する際にはいくつかのデメリットや注意点があるため、「蛍光増白剤がダメ」と言われることがあります。
主な理由は、本来の色合いを変えてしまう可能性があることです。蛍光増白剤は染料として繊維に付着するため、もともと蛍光増白剤が使われていない衣類に使用すると、意図しない見た目に変わってしまう場合があります。
このように便利な一方で、衣類の種類によっては風合いを損なう原因にもなるため、特性を理解して使い分けることが重要です。
蛍光増白剤の主なデメリット
- 淡い色や生成りの衣類の色合いが変わる: ベージュ、パステルカラー、麻やコットンの自然な風合い(生成り)を持つ衣類に使うと、蛍光増白剤が付着して白っぽくなり、本来の優しい色合いが失われることがあります。
- 色ムラの原因になる: 洗剤がしっかり溶けずに衣類の一部に固まって付着すると、その部分だけが不自然に白っぽくなることがあります。
- 素材の風合いを損なう: 特に天然繊維が持つ本来のナチュラルな質感が、蛍光増白剤によって人工的な白さに変わってしまうこともデメリットの一つです。
また、安全性については、日本の石鹸洗剤工業会などから人体や環境への安全性が確認されているとの見解が示されています。しかし、肌が非常にデリケートな方や赤ちゃん用の衣類については、不要な化学物質を避ける観点から、無配合の洗剤を選ぶ方が多い傾向にあります。
蛍光増白剤を特に使ってはいけない衣類

前述の通り、蛍光増白剤は衣類の種類によって向き不向きがあります。大切な衣類の色合いを損なわないためにも、特に使用を避けるべき衣類を覚えておきましょう。
これらを洗濯する際は、洗剤のパッケージ裏面にある成分表示を確認し、「蛍光増白剤」や「蛍光剤」の記載がないものを選ぶことを強くおすすめします。
1. 生成りや淡い色の衣類
オフホワイト、ベージュ、クリーム色、ピンク、水色といったパステルカラーの衣類は、蛍光増白剤で処理されていないものがほとんどです。これらに使用すると、本来の繊細な色が失われ、白っぽく変色してしまいます。特に、綿(コットン)や麻(リネン)、レーヨンといった素材の淡色製品は影響を受けやすいです。衣類の洗濯表示タグに「無蛍光洗剤使用」と記載がある場合は、必ず守ってください。
2. 天然繊維の風合いを活かした衣類
染めていないコットンやリネンなど、素材本来の自然な風合いをデザインとして活かしている衣類も注意が必要です。蛍光増白剤が付着することで、ナチュラルな質感が損なわれてしまいます。
3. 赤ちゃんや肌が敏感な方の衣類
蛍光増白剤は、安全性の試験が行われている成分です。しかし、肌が非常にデリケートな赤ちゃんや、アレルギー体質の方の肌着など、直接肌に長時間触れる衣類については、万が一を考え、不要な化学物質が付着しない蛍光増白剤無配合の洗剤を選ぶとより安心でしょう。
ワイドハイターとの違いは?
「白くする」という目的が似ているため、蛍光増白剤と「ワイドハイター」に代表される酸素系漂白剤は混同されがちですが、その役割と仕組みは根本的に異なります。
言ってしまえば、蛍光増白剤が「白く見せる」ための染料(メイクアップ)であるのに対し、酸素系漂白剤は「汚れの色素を分解して白くする」化学薬品(スキンケア)です。両者の違いを理解すれば、衣類の黄ばみやくすみに対して、より効果的なアプローチができます。
ちなみに、花王公式サイトによると、液体タイプのワイドハイターには蛍光増白剤は含まれていないとされています。
「黄ばみを元から落としたい」なら酸素系漂白剤、「今ある白さをさらに際立たせたい」なら蛍光増白剤、と目的で使い分けるのがポイントですね。
項目 | 蛍光増白剤 | 酸素系漂白剤(ワイドハイターなど) |
---|---|---|
役割 | 染料でコーティングして「白く見せる」 | 化学反応で色素を分解して「白くする」 |
仕組み | 紫外線を吸収し、青白い光として放出する | 酸化作用により、シミや黄ばみの原因物質を無色化する |
得意なこと | 白い衣類の白さを維持・向上させる | 食べこぼし、汗ジミ、黄ばみ、黒ずみを除去する |
色柄物への使用 | 淡い色合いを変えてしまうため不向き | 色柄を落とさずに使えるためOK |
その他 | 汚れを落とす効果はない | 除菌・消臭効果がある |
代表的なアタック製品での有無
大手洗剤ブランドである花王の「アタック」シリーズは、高い洗浄力で人気ですが、製品によって蛍光増白剤の有無が異なります。白さを保ちたい衣類と、色合いを大切にしたい衣類とで、適切に使い分けることが大切です。
公式サイトの情報などを参考にすると、アタックシリーズにおける蛍光増白剤の配合状況は以下のようになっています。(※製品のリニューアルにより変更される可能性があるため、最新の情報は商品パッケージをご確認ください。)
蛍光増白剤を含むアタック製品の例
これらの洗剤は、白いワイシャツや肌着、タオルなど、白さを際立たせたい衣類の洗濯に向いています。洗濯を繰り返すことで失われる白さを補い、清潔感をキープします。
- アタック 抗菌EX スーパークリアジェル
- アタック 高浸透バイオジェル
- アタック 高活性バイオパワー(粉末)
- アタック 高浸透リセットパワー(粉末)
蛍光増白剤を含まないアタック製品の例
一方で、これらの製品は蛍光増白剤が無配合です。そのため、生成りやパステルカラーの衣類、色柄物も安心して洗うことができます。
- アタック ZERO(ゼロ)
- アタック 抗菌EX ラク干し
どの製品を選べばよいか迷った際は、「白物専用」として蛍光増白剤入りの洗剤を、「色柄物やおしゃれ着用」として蛍光増白剤無配合の洗剤を、というように2種類を常備しておくのも一つの賢い方法です。

アタックゼロには入っている?

結論から言うと、「アタックゼロ」には蛍光増白剤は配合されていません。
これは、花王の公式サイトでも明記されています。(参照:花王株式会社 製品Q&A)
アタックゼロが蛍光増白剤を配合していない理由は、近年の洗濯スタイルの変化に対応するためと考えられます。白物衣類の割合が減り、色柄物や生成り、淡い色の衣類など、さまざまな色の衣類を一緒に洗う家庭が増えました。このような状況で蛍光増白剤が入っていると、意図せず色合いが変わってしまう可能性があります。
そのため、アタックゼロは蛍光増白剤を配合しないことで、衣類の色を選ばずに使える汎用性の高い洗剤として設計されています。これ一本で、白いタオルからお気に入りの色柄シャツ、淡い色の子供服まで、安心して洗濯することができます。
用途別!蛍光増白剤入ってる洗剤と不使用洗剤
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蛍光増白剤入り洗剤ランキング
ここでは、白い衣類をより白く、清潔に保ちたい方に向けて、市場で人気の高い蛍光増白剤入り洗剤をランキング形式でご紹介します。洗浄力や使いやすさで定評のある製品ばかりです。
順位 | 商品名 | メーカー | 特徴 |
---|---|---|---|
1位 | アタック 抗菌EX スーパークリアジェル | 花王 | 高い洗浄力と抗菌効果が特徴。部屋干しのイヤなニオイも防ぎながら、衣類の白さをキープします。 |
2位 | アリエール バイオサイエンスジェル | P&G | 科学の力と自然の分解力を融合。頑固な皮脂汚れにも強く、徹底的な抗菌効果で白さを守ります。 |
3位 | トップ クリアリキッド | ライオン | 独自の高洗浄成分で、見えない汚れまでしっかり除去。サラッとした液体で溶け残りの心配も少ないです。 |
これらの製品は、特に着用頻度の高いワイシャツや、白さが命の体操服、タオルの洗濯に最適です。日々の洗濯で白さを維持したい方は、ぜひ試してみてください。
蛍光増白剤入り洗剤の一覧
前述のランキング以外にも、蛍光増白剤が配合されている洗剤は数多く存在します。特に粉末洗剤は、洗浄力を重視する設計から蛍光増白剤が配合されていることが多い傾向にあります。以下に代表的な製品を一覧でまとめました。
メーカー | 商品名 | タイプ |
---|---|---|
花王 | アタック 抗菌EX スーパークリアジェル | 液体 |
アタック 高浸透バイオジェル | 液体 | |
アタック 高浸透リセットパワー | 粉末 | |
アタック 高活性バイオパワー | 粉末 | |
P&G | アリエール バイオサイエンスジェル | 液体 |
アリエール イオンパワージェル | 液体 | |
アリエール 部屋干しプラス | 液体 | |
ライオン | トップ クリアリキッド | 液体 |
部屋干しトップ 除菌EX | 粉末 | |
東邦 | ウタマロ石鹸 | 固形 |
この他にも多くの製品がありますので、購入の際は商品パッケージの成分表示欄で「蛍光増白剤」または「蛍光剤」の有無を確認する習慣をつけるのがおすすめです。
蛍光増白剤が入ってない洗剤おすすめ

淡い色の衣類や生成りの風合いを大切にしたい方、赤ちゃんの衣類を洗う方には、蛍光増白剤が入っていない洗剤がおすすめです。ここでは、安心して使える人気の無配合洗剤をいくつかご紹介します。
アタックZERO(ゼロ) / 花王
前述の通り、蛍光増白剤無配合で、衣類の色を選ばず使える万能性が魅力です。「部屋干し臭」「乾きにくい臭」「戻り生乾き臭」の三大ニオイ悩みに対応する高い消臭・抗菌技術も搭載しており、機能性を重視する方にぴったりです。

さらさ / P&G
蛍光増白剤・漂白剤・着色料が無添加の洗濯洗剤です。皮膚科医監修のもと、肌テスト済みで、赤ちゃんの衣類にも安心して使えるやさしさが特徴です。植物由来の成分を配合し、汚れをしっかり落としながら、ふんわりとした洗いあがりを実現します。
フレグランスニュービーズ / 花王
粉末洗剤でありながら、蛍光増白剤は不使用です。高い洗浄力で汚れを落としつつ、きれいな白さに洗い上げます。華やかで心やすらぐ香りが長続きするのも人気の理由で、香りを楽しみながら洗濯したい方におすすめです。

エマール / 花王
おしゃれ着洗い専用の中性洗剤で、もちろん蛍光増白剤は入っていません。ニットやブラウスなど、デリケートな衣類の縮みや色あせを防ぎながら、汚れをすっきり落とします。大切な一着を長く着たい場合に欠かせないアイテムです。

蛍光増白剤が入ってない洗剤の安い商品は?
蛍光増白剤が入っていない洗剤を、できるだけ安く手に入れたいと考える方も多いでしょう。一般的に、液体洗剤よりも粉末洗剤の方が、1回あたりの洗濯コストが安い傾向にあります。
また、大手メーカーの製品だけでなく、プライベートブランド(PB)商品にも注目してみるのがおすすめです。
コストを抑えるポイント
- 粉末タイプを選ぶ: 液体タイプに比べて安価な製品が多いです。
- プライベートブランドを検討する: スーパーやドラッグストアのPB商品は、品質を保ちながら価格が抑えられている場合があります。
- 大容量の詰め替え用を買う: 本体ボトルよりも詰め替え用の方が割安です。特に業務用サイズはコストパフォーマンスに優れています。
例えば、西友のプライベートブランド「みなさまのお墨付き」シリーズの粉末洗剤などには、無香料・蛍光増白剤不使用で価格を抑えた製品があります。お近くの店舗で探してみるのも良いでしょう。
ただし、安さだけを追求すると洗浄力が物足りなかったり、香りが好みでなかったりすることもあります。価格と品質のバランスを見ながら、ご自身のライフスタイルに合った製品を見つけることが大切です。
賢い蛍光増白剤入ってる洗剤の選び方
この記事の要点をまとめました。蛍光増白剤の特性を理解し、衣類に合わせて洗剤を使い分けることで、毎日の洗濯がもっと上手になります。
- 蛍光増白剤は汚れを落とす成分ではなく白く見せるための染料
- 紫外線を吸収し青白い光に変えることで衣類の黄ばみを打ち消す
- 新品の白い衣類の多くは製造段階で蛍光増白剤が使われている
- 蛍光増白剤入りの洗剤は失われた白さを補う役割を持つ
- デメリットは淡い色や生成りの衣類の色合いを変えてしまうこと
- 「無蛍光洗剤使用」の表示がある衣類には絶対に使わない
- 肌が敏感な方や赤ちゃんの衣類には無配合のものが安心
- ワイドハイターなどの酸素系漂白剤は汚れの色素を分解するもので役割が違う
- アタックゼロには蛍光増白剤は入っていないため色柄物にも安心
- 白いワイシャツやタオルには蛍光増白剤入りの洗剤がおすすめ
- パステルカラーやおしゃれ着には蛍光増白剤が入っていない洗剤を選ぶ
- 洗剤を選ぶ際はパッケージ裏の成分表示を確認する習慣をつける
- 一般的に粉末洗剤の方がコストパフォーマンスが良い傾向がある
- 洗濯物に応じて複数の洗剤を使い分けるのが上手な洗濯のコツ
