ミーレ食洗機洗剤の代用品を紹介。純正洗剤とのコスパも合わせて解説

高性能なミーレ食洗機を導入したものの、純正洗剤のランニングコストが気になっていませんか？

ミーレ食洗機洗剤の代用品を検索している方は、食洗機の洗剤はなんでもいい？と疑問に思っているかもしれません。例えば、代用品として人気の洗剤代用フィニッシュや、コストコで大容量のジョイ（粉末タイプ含む）は使えるのでしょうか。

また、フィニッシュ 何個使うのがミーレ食洗機洗剤量の目安なのか、食洗機フィニッシュリンスの必要性など、悩みは尽きません。

さらに、食洗機で液体洗剤は使える？という基本的な疑問から、掃除で人気のオキシクリーンの使用可否、緊急時に食器用洗剤がない時の代用方法まで、ミーレユーザーが知りたい洗剤の疑問をこの記事で詳しく解説します。

ミーレ食洗機洗剤の代用について基本情報

食洗機の洗剤はなんでもいい？

結論から言うと、食洗機の洗剤はなんでも良いわけではありません。特にミーレのような高性能食洗機では、洗剤選びが重要です。

ミーレ食洗機は、高温・高水圧で洗浄することを前提に設計されています。（参照：ミーレ公式サイト）

そのため、手洗い用の台所洗剤のように泡立ちが多すぎる洗剤を使用すると、庫内で泡が充満し、洗浄エラーや故障の直接的な原因となります。（参照：ミーレ公式サイト（よくある質問））

必ず「食器洗い乾燥機用」または「食洗機用」と明記された専用の洗剤を選んでください。

警告：手洗い用洗剤は絶対に使用禁止

手洗い用の食器用洗剤（液体・固形問わず）は、少量であっても絶対に使用しないでください。ミーレの強力な水流で過剰に泡立ち、庫内から泡が漏れ出したり、センサーが誤作動を起こしたりする原因となります。これは保証対象外の故障につながる可能性が非常に高いです。

食洗機で液体洗剤は使えるか

「食洗機用」と記載されている液体洗剤（ジェルタイプ）であれば、使用すること自体は可能です。しかし、ミーレ食洗機の特性を考えると、いくつかの注意点があります。

ミーレの洗浄プログラムは、多くの場合「予洗い」工程から始まります。液体やジェルタイプの洗剤は、この予洗いの段階で洗剤投入口から流れ出てしまい、本洗いの際に必要な洗剤が残っていない可能性があります。

もし液体洗剤を使用する場合は、予約機能を避け、食洗機をスタートさせる直前に洗剤を投入することをお勧めします。

タブレット・粉末が推奨される理由

タブレット型や粉末タイプの洗剤は、洗剤ケースの蓋が「本洗い」のタイミングで開くように設計されているため、予洗いで流れ出る心配がありません。ミーレの洗浄性能を最大限に引き出すためには、これらのタイプがより適していると言えます。

食器用洗剤がない時の代用

食洗機専用洗剤をうっかり切らしてしまった場合、あくまで緊急時の応急処置として考えられるものはありますが、積極的には推奨されません。（参照：消費者庁公式サイト）

専用洗剤は、油汚れを乳化させる「界面活性剤」、タンパク質汚れ（ご飯粒など）を分解する「酵素」、水垢を防ぐ「水軟化剤」などがバランス良く配合されています。

代用品として名前が挙がるものには以下のようなものがあります。

1. 重曹

軽い油汚れや焦げ付きに対して研磨効果が期待できますが、洗浄力は専用洗剤に大きく劣ります。

2. セスキ炭酸ソーダ

重曹よりもアルカリ性が強く、油汚れに対しては重曹より効果的とされています。ただし、食器や庫内を傷める可能性はゼロではありません。

代用品はリスクあり

これらの自然素材は、洗浄力が不十分であるだけでなく、ミーレのような精密な機器の配管やセンサーに影響を与える可能性も否定できません。前述の通り、手洗い用洗剤の代用は絶対に不可能です。基本的には、専用洗剤のストックを切らさないことが最善策です。

オキシクリーンや粉末の使用法

掃除で人気のオキシクリーン（酸素系漂白剤）を食洗機の洗剤として代用できるか、という疑問も多く聞かれます。

オキシクリーンの食器洗いへの使用

結論、オキシクリーンを通常の食器洗い洗剤として使用することは推奨されません。（参照：オキシクリーン公式サイト）

オキシクリーンは主に漂白や除菌を目的としており、食洗機洗剤に必要な「油汚れを落とす界面活性剤」が適切に配合されていません。過剰な泡立ちを引き起こし、故障の原因となる可能性が指摘されています。

ただし、「食洗機の庫内清掃」目的で、食器を入れずにオキシクリーンを入れて空回しする方法は、メーカー非公式ながら紹介されることがあります。

粉末洗剤の使用法

一般的な「食洗機用」の粉末洗剤は、ミーレ食洗機の代用洗剤として優れた選択肢の一つです。

タブレットに比べて1回あたりのコストが安く、汚れの量に応じて使用量を微調整できるのが大きなメリットです。

純正洗剤の特徴とコスト

ミーレ食洗機の性能を100%引き出すために設計されているのが、純正洗剤です。主にタブレットタイプの「UltraTabs All in 1」と、自動投入機能（AutoDos）専用の「PowerDisk」があります。（参照：ミーレ公式オンラインストア）

純正洗剤のメリット

• ミーレの洗浄プログラムに最適化されている
• 酵素や酸素系漂白剤が頑固な汚れも分解
• リンス成分やグラス保護成分が配合
• PowerDiskなら洗剤投入の手間が不要

最大のデメリットは、やはりコストです。市販の代用品と比較すると、1回あたりの価格は高くなります。

洗剤	タイプ	参考価格 (1回あたり)	特徴
ミーレ純正 (UltraTabs)	タブレット	約66円〜	高性能、リンス成分入り
ミーレ純正 (PowerDisk)	自動投入	約90円〜99円	自動投入で手間なし、高性能
市販品 (例: フィニッシュ)	タブレット	約15円〜25円	コスパが高い

ミーレ食洗機洗剤量の目安

洗剤の量は、少なすぎると汚れが残り、多すぎるとすすぎ残しの原因になります。使用する洗剤タイプごとの目安を守ることが大切です。

タブレット（純正・市販）

最も簡単で、1回の洗浄につき1個を洗剤投入口に入れるだけです。ミーレ（特に60cm幅モデル）は庫内が広いため、海外製の大きめなタブレット（約18gなど）が適しているとされます。

粉末洗剤

ミーレの洗剤投入口には、多くの場合20mlや30mlといった目盛りが刻まれています。これが粉末洗剤の使用量の目安となります。

• 汚れが少ない場合: 20ml程度
• 油汚れが多い場合: 30ml程度

市販の粉末洗剤のパッケージに記載されている標準使用量（例：水1Lあたり〜）ではなく、ミーレ本体の投入口の目盛りを基準にするのが分かりやすい方法です。

ミーレ食洗機洗剤の代用に市販品を活用する

洗剤代用フィニッシュの評価

ミーレ食洗機の洗剤代用品として、最も多くのユーザーに選ばれているのが「フィニッシュ」ブランドのタブレット洗剤です。

フィニッシュは、ミーレを含む世界の主要な食洗機メーカーから推奨を受けている実績があり、信頼性が高いのが特徴です。（参照：レキットベンキーザー公式サイト（フィニッシュ））

ミーレの高温・高水圧洗浄でも泡立ちすぎることなく、高い洗浄力を発揮します。

何より大きなメリットは、純正品に比べて1回あたりのコストを大幅に削減できる点です。「フィニッシュ オールインワン プレミアム パワーボールキューブ」などの高機能タイプでも、コストパフォーマンスは抜群です。

一方、デメリットとしては、洗い上がりの輝きや乾燥の仕上がりが、純正洗剤と純正リンスエイドを併用した場合に比べてやや劣ると感じる人もいるようです。この点は、後述するフィニッシュリンスの併用でカバーできます。

フィニッシュ 何個入れるのが最適か

使用するフィニッシュタブレットのサイズによって、推奨される個数が異なります。

1. 海外仕様・コストコ仕様（大型タブレット：約18g）

ミーレ（特に60cm幅）のような大型食洗機には、このサイズが適しています。1回の洗浄で1個を使用するのが基本です。

2. 国産仕様（小型タブレット：約5g〜7g）

日本のドラッグストアなどで一般的に売られている小型のタブレットの場合、ミーレの容量に対して洗剤量が不足する可能性があります。インプットされた情報（複数のブログ記事）によると、ミーレユーザーの中には「国産の小さいサイズを2個」使用して、満足のいく洗浄力を得ているというケースが見受けられました。

まずは製品パッケージに記載されている使用量（大型機なら1個、など）に従い、もし汚れ落ちが悪いと感じたら、国産の小型タブレットの場合は2個に増やす、という調整方法が現実的です。

食洗機フィニッシュリンスの効果

ミーレ食洗機で代用洗剤を使う場合、リンス（乾燥仕上げ剤）の使用は非常に重要です。

ミーレの乾燥方式は、ヒーターで強制乾燥させる国産機とは異なり、「オートオープン乾燥（余熱乾燥）」が基本です。これは、洗浄の最後にドアが自動で少し開き、庫内の蒸気を逃がすことで食器を乾かすエコな方式です。

リンス剤は、食器の表面張力を下げて水切れを良くする役割を果たします。これにより、水滴跡（ウォータースポット）が残るのを防ぎ、乾燥効率を格段に向上させます。

特にグラスの輝きや、プラスチック製品の水切れが劇的に変わります。純正のリンスエイドは高価ですが、フィニッシュのリンスであれば、低コストで洗い上がりの満足度を大きく高めることができるため、洗剤とセットでの使用を強くお勧めします。

リンスは洗剤投入口とは別の「リンス専用投入口」に一度補充すれば、洗浄のたびに自動で適量が投入されます。

ジョイやコストコ製品の比較

フィニッシュ以外にも、ミーレの代用洗剤として人気のある製品があります。

P&G ジョイ (ジェルタブPRO)

P&Gの「ジョイ ジェルタブPRO」も、ミーレユーザーから高い評価を得ています。ジェルと粉末の2層構造で高い洗浄力を持ち、クエン酸配合によりグラスのくもり防止にも配慮されています。日本のスーパーやドラッグストアで入手しやすい点も大きなメリットです。

コストコ製品 (フィニッシュ / カークランド)

コストコでは、大容量のフィニッシュタブレット（例: 94個入りや150個入り）が非常に安価で販売されていることがあり、コストパフォーマンスを最重要視するユーザーに人気です。

ただし、注意点もあります。

コストコ製品の注意点

• パッケージの確認: コストコで販売されているフィニッシュは、時期によってパッケージや仕様（例：海外仕様の大型タブレットか、国産仕様の小型タブレットか）が異なる場合があります。
• 大容量: 使い切るまでに時間がかかるため、保管場所と湿気に注意が必要です。
• カークランドシグネチャー: コストコのプライベートブランド（PB）の食洗機洗剤も存在しますが、フィニッシュに比べて泡立ちが多いという情報もあり、ミーレとの相性は確認が必要です。

初めて代用品を試す場合は、フィニッシュやジョイの通常サイズから始め、相性を確認した上でコストコの大容量パックに移行するのが安全です。

ミーレ食洗機洗剤の代用品を総括

以下はこの記事のまとめです。