ジョイが中性洗剤に変わった?成分比較とリニューアルした理由を解説

ジョイが中性洗剤に変わった?成分比較とリニューアルした理由を解説

長年親しまれてきた食器用洗剤のジョイが中性洗剤に変わったと聞き、驚いている方も多いのではないでしょうか。

特にジョイW除菌のリニューアルで、これまでのアルカリ性から中性になったことで、具体的に何が変わったのか気になりますよね。

そもそも中性洗剤とは何か、ラベルでの見分け方、変更後の成分や界面活性剤の割合はどうなったのか。一部でささやかれる、買ってはいけないという噂や成分の危険性についても不安を感じるかもしれません。

ライバル製品のキュキュットとの違いや、今後発売される新商品の情報も含め、この記事で詳しく解説します。

この記事のポイント
  • ジョイが中性洗剤にリニューアルした理由と具体的な変更点
  • リニューアル後の成分構成と安全性の評価
  • 競合製品である「キュキュット」との違い
  • 「買ってはいけない」と言われる理由と手荒れリスク
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目次

ジョイが中性洗剤に変わった背景と基礎知識

  • そもそも中性洗剤とはどんなもの?
  • ラベルに記載されている見分け方
  • ジョイW除菌のリニューアル内容
  • なぜジョイは中性になったのか
  • 弱アルカリ性だった旧製品との違い

そもそも中性洗剤とはどんなもの?

そもそも中性洗剤とはどんなもの?
お家の洗剤屋さん:イメージ

結論から言うと、中性洗剤とは液体の性質を示す「pH(ペーハー)」が6〜8の範囲にある洗浄剤のことです。(参照:国立環境研究所 化学物質環境リスク評価

pHは0から14までの数値で表され、数値が低いほど酸性、高いほどアルカリ性が強くなります。pH7が真ん中の「中性」です。

中性洗剤の最大のメリットは、酸性やアルカリ性に偏っていないため、洗浄対象の素材や手肌へのダメージが少ない点にあります。そのため、デリケートな衣類(ウールやシルク)の洗濯や、コーティングされたフローリング、ワックスがけされた床などの掃除にも安心して使用できます。

中性洗剤の主な特徴

  • 素材に優しい: 衣類や食器、家具などを傷めにくい。
  • 手肌への刺激が少ない: 肌の弱い方でも比較的安心して使えます。
  • 汎用性が高い: キッチン、洗濯、掃除など幅広い用途に活用できます。

一方で、デメリットも存在します。それは、酸性洗剤やアルカリ性洗剤と比較すると、特定の頑固な汚れに対する洗浄力はマイルドであるという点です。例えば、お風呂の水アカ(アルカリ性の汚れ)には酸性洗剤が、キッチンの油汚れ(酸性の汚れ)にはアルカリ性洗剤がより効果的です。中性洗剤は、日常的な軽い汚れを手軽に落とすのに適した、バランスの取れた洗剤と言えるでしょう。

ラベルに記載されている見分け方

お使いの洗剤が中性かどうかを判断するのは非常に簡単です。製品パッケージの裏面にある品質表示ラベルを確認してください。

日本の家庭用品品質表示法では、洗剤の液性を表示することが義務付けられています。(参照:消費者庁 家庭用品品質表示法

そのため、ラベルのどこかに必ず「液性」という項目があり、そこに「中性」「弱アルカリ性」「酸性」などと明記されています。

「この洗剤、何性だっけ?」と思ったら、まずはボトルを裏返してラベルの「液性」欄を探すのが一番確実な方法です。ジョイの場合も、リニューアル後の製品にはっきりと「液性:中性」と記載されていますよ。

ちなみに、食器用洗剤の多くは中性または弱アルカリ性です。洗浄力を重視する製品は弱アルカリ性、手肌への優しさを重視する製品は中性であることが多い傾向にあります。購入する際には、この「液性」表示を一つの判断基準にすると良いでしょう。

ジョイW除菌のリニューアル内容

ジョイW除菌のリニューアル内容
お家の洗剤屋さん:イメージ

2022年10月に、P&Gの主力製品である「ジョイW除菌」が大幅にリニューアルされました。

見た目のデザインは大きく変わっていませんが、中身にはいくつかの重要な変更点があります。

主な変更点は以下の通りです。

変更点リニューアル前(旧製品)リニューアル後(新製品)
液性弱アルカリ性中性
容量(逆さボトル)300ml290ml(10ml減少)
界面活性剤の割合33%31%(2%減少)
キャッチコピー0秒出しの瞬間洗浄時短すすぎ+強力洗浄
界面活性剤の種類3種類4種類(アルキルグリコシドが追加)

最も大きな変更は、やはり液性が長年の「弱アルカリ性」から「中性」になった点です。これにより、手肌への刺激が軽減されることが期待できます。また、界面活性剤の割合がわずかに減少し、種類が変更されたことも、洗浄力とすすぎやすさのバランスを調整する目的があったと考えられます。

容量の実質的な減少に注意

パッケージ表記では増量したかのような印象を受けるかもしれませんが、比較対象となる通常ボトルの容量が変更されているため、逆さボトルの内容量は実際には10ml減少しています。購入の際は、内容量もしっかり確認することをおすすめします。

なぜジョイは中性になったのか

長年「高い洗浄力」を誇る弱アルカリ性洗剤として市場をリードしてきたジョイが、なぜ中性に舵を切ったのでしょうか。その背景には、消費者のニーズの変化と市場競争があると考えられます。

1990年代にジョイが日本に登場した当初、食生活の欧米化に伴い、食器用洗剤には何よりもまず「強力な油汚れ洗浄力」が求められていました。弱アルカリ性のジョイは、そのニーズに応えることで大きなシェアを獲得したのです。

しかし、時代は変わり、近年では洗浄力だけでなく「手肌への優しさ」や「環境への配慮」を重視する消費者が増えてきました。ライバルである花王の「キュキュット」やライオンの「CHARMY Magica」などが、手肌への優しさをうたう中性洗剤として支持を集める中、P&Gも市場のトレンドに対応する必要があったと言えるでしょう。

つまり、今回のリニューアルは、従来の「洗浄力特化型」のイメージから、洗浄力と手肌への優しさのバランスを両立させた製品へとシフトすることで、より幅広い消費者層にアピールする戦略的な判断だったと推測できます。

洗浄力が高い弱アルカリ性のメリットを維持しつつ、中性化することで刺激を抑える。この両立を目指したのが、新しいジョイの姿なのかもしれません。

弱アルカリ性だった旧製品との違い

ジョイが中性になったことで、具体的に使用感はどう変わったのでしょうか。弱アルカリ性だった旧製品との主な違いは、「洗浄力」と「手肌への刺激」の2点に集約されます。

一般的に、液性の違いによる特徴は以下のようになります。

洗浄力の比較

弱アルカリ性は、油汚れのような酸性の汚れを中和して分解する力に優れています。そのため、旧製品はギトギトの油が付いたフライパンやカレー鍋などを洗う際に、非常に高い洗浄力を発揮しました。一方、中性になった新製品は、洗浄力がややマイルドになったと感じる可能性があります。ただし、P&Gは界面活性剤の種類や配合を工夫することで、中性でありながら強力な洗浄力を維持しているとアピールしています。

手肌への刺激の比較

こちらが中性化による最大のメリットです。私たちの皮膚は弱酸性に保たれていますが、アルカリ性のものに触れると皮脂が過剰に奪われ、乾燥や手荒れの原因になりやすくなります。弱アルカリ性だった旧製品に比べて、中性の新製品は皮脂を落としすぎず、手肌への刺激が格段に優しくなっています。

まとめると、「頑固な油汚れへの瞬間的な洗浄力」を最優先するなら弱アルカリ性の旧製品に軍配が上がるかもしれませんが、「毎日の食器洗いで手肌への負担を減らしたい」と考えるなら中性の新製品が適している、と言えるでしょう。

ジョイが中性洗剤に変わった後の詳細と評判

  • 変更後の成分と界面活性剤の割合
  • 買ってはいけない?成分の危険性は
  • 人気の競合製品キュキュットとの違い
  • 2025年に発売される新商品
  • ジョイが中性洗剤に変わった点のまとめ

変更後の成分と界面活性剤の割合

変更後の成分と界面活性剤の割合
お家の洗剤屋さん:イメージ

リニューアルによって、ジョイの成分構成、特に洗浄の要である界面活性剤に変化がありました。公式サイトの情報を基に、新旧の成分を比較してみましょう。(参照:P&G公式サイト ジョイ製品情報

項目旧タイプ「ジョイW除菌」新タイプ「ジョイW除菌」
界面活性剤(割合)33%31%
主な界面活性剤アルキルエーテル硫酸エステルナトリウムアルキルアミンオキシドポリオキシエチレンアルキルエーテルアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムポリオキシエチレンアルキルエーテルアルキルグリコシドアルキルアミンオキシド

注目すべきは、界面活性剤の総量が2%減少し、新たに「アルキルグリコシド」という成分が追加された点です。

アルキルエーテル硫酸エステルナトリウムは、高い洗浄力を持つアニオン(陰イオン)界面活性剤で、多くの洗剤の主成分です。(参照:日本界面活性剤工業会

一方で、ポリオキシエチレンアルキルエーテルや新たに追加されたアルキルグリコシドは、ノニオン(非イオン)界面活性剤に分類されます。これらは洗浄力はマイルドですが、手肌への刺激が少なく、他の界面活性剤の働きを助ける効果があります。

この成分変更から、P&Gが洗浄力の高い主成分は維持しつつ、刺激の少ない補助的な界面活性剤を加えることで、全体のバランスを調整したことがうかがえます。界面活性剤の総量を減らしたことも、すすぎやすさの向上(時短すすぎ)や手肌への配慮につながっていると考えられます。

買ってはいけない?成分の危険性は

インターネット上では「ジョイは買ってはいけない」という意見が見られますが、その理由と成分の安全性について客観的に見ていきましょう。

「買ってはいけない」と言われる主な理由は、以下の3点に集約されることが多いです。

  1. 手荒れのリスク: 旧製品の弱アルカリ性や高い界面活性剤濃度が、敏感肌の方にとって刺激が強いと感じられたため。
  2. 香料の強さ: 香りが食器に残りやすい、または香りが強すぎると感じる方がいるため。
  3. 逆さボトルの使い勝手: 液だれしやすい、詰め替えにくいといった声があるため。

成分の危険性についてですが、ジョイに含まれている界面活性剤や防腐剤は、日本の法律や業界の安全基準をクリアしたものです。公式サイトによると、定められた使用方法を守る限り、重大な健康リスクは極めて低いとされています。発がん性物質が含まれているという科学的根拠もありません。

ただし、個人差への配慮は必要です

安全基準を満たしていても、アレルギー体質の方や肌が非常に弱い方が使うと、刺激を感じてしまう可能性はゼロではありません。これは化粧品などと同じで、どんな製品にも言えることです。もし使用中に赤みやかゆみが出た場合は、使用を中止し、必要であれば皮膚科医に相談しましょう。

今回の中性へのリニューアルは、まさに「手荒れのリスク」というデメリットに対応するための改良と捉えることができます。以前ジョイを使って手荒れした経験がある方も、新しい中性のジョイなら問題なく使えるかもしれません。

人気の競合製品キュキュットとの違い

人気の競合製品キュキュットとの違い
お家の洗剤屋さん:イメージ

食器用洗剤選びで、ジョイの比較対象としてよく挙げられるのが花王の「キュキュット」です。どちらも高い人気を誇りますが、それぞれに特徴があります。あなたに合うのはどちらか、比較検討してみましょう。

項目P&G「ジョイ」花王「キュキュット」
液性中性(リニューアル後)中性
洗浄力のイメージ油汚れに特に強い泡切れが良く、すすぎが速い
泡の質少量でよく泡立ち、泡が長持ちする(泡のスタミナ)濃密な泡が汚れを分解し、素早く泡が消える
特徴的な機能除菌、消臭(W除菌シリーズ)除菌、くすみ落とし、除渋(クリア除菌シリーズ)
香り比較的はっきりとした香りが多い控えめな香りや無香料タイプも充実
ボトル逆さボトルが特徴的ポンプタイプや泡スプレーなど種類が豊富

どちらも中性洗剤ですが、得意分野が少し異なりますね。ギトギトの油汚れをパワフルに落としたい、泡持ちの良さを重視するならジョイすすぎの手早さ、泡切れの良さ、香りの控えめさを求めるならキュキュット、という選び方ができそうです。

最終的には個人の好みや、普段洗う食器の汚れ具合によって最適な洗剤は変わってきます。両方を試してみて、ご自身のライフスタイルに合ったものを見つけるのが良いでしょう。

2025年に発売される新商品

ジョイの進化は止まりません。P&Gは、2025年4月上旬に、25年ぶりに新除菌成分を配合した『新ジョイ』を発売すると発表しました。(参照:P&G Japan プレスリリース

この新商品は、従来の食器洗いの概念をさらに一歩進めるものとなりそうです。

『新ジョイ』の注目ポイント

  • 25年ぶりの新除菌成分: 手洗い用液体ジョイとしては、四半世紀ぶりとなる新しい除菌成分が配合されます。
  • 「毎日のシンク掃除いらず!」: 高い洗浄力により、食器を洗った後の油汚れがシンクに広がりにくく、シンク自体もきれいな状態に保つ効果が期待できるとされています。
  • 香りのアップグレード: 人気の「贅沢シトラスオレンジの香り」に本物のオレンジ成分(香料中)が配合され、よりフレッシュな香りを楽しめるようになります。

食器を洗うだけでなく、その後の「シンク掃除」という手間を軽減するという新しい価値提案は、忙しい毎日を送る人々にとって大きな魅力となるでしょう。もちろん、パッケージも全面的にリニューアルされるとのことです。

この新商品が、現在の中性ジョイの良さを引き継ぎつつ、どのような新しい体験を提供してくれるのか、発売が今から楽しみですね。

ジョイが中性洗剤に変わった点のまとめ

最後にこの記事で解説した「ジョイが中性洗剤に変わった」に関する重要なポイントをまとめました。

この記事のまとめ
  • ジョイW除菌は2022年10月のリニューアルで弱アルカリ性から中性に変わった
  • 中性洗剤はpHが6〜8で素材や手肌に優しいのが特徴
  • 洗剤の液性は製品裏面の品質表示ラベルで確認できる
  • 中性になった理由は消費者の「手肌への優しさ」を求めるニーズへの対応
  • 旧製品と比較して手肌への刺激が軽減された
  • 洗浄力はマイルドになるが成分工夫でカバーされている
  • リニューアルで容量は10ml、界面活性剤の割合は2%減少した
  • 新たに刺激の少ない界面活性剤「アルキルグリコシド」が追加された
  • 「買ってはいけない」と言われる理由は手荒れや香りの強さ、ボトルの使い勝手など
  • 成分は国の安全基準をクリアしており、危険性は極めて低いとされる
  • ただし敏感肌の人はアレルギー反応に注意が必要
  • 競合のキュキュットは「泡切れの良さ」、ジョイは「油汚れへの強さ」に定評がある
  • 2025年4月には25年ぶりの新除菌成分を配合した「新ジョイ」が発売予定
  • 新商品は「シンク掃除いらず」という新たな価値を提案する
  • 自分の肌質やライフスタイルに合わせて洗剤を選ぶことが大切
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