テレビ通販番組で実演販売士さんが紹介していて話題の洗浄コーティング剤「光っ輝(ひかってる)」ですが、いざ買おうと思ってスマホで口コミや評判を検索してみると、「落ちない」とか「嘘」といった少しドキッとする言葉が出てきて不安になっていませんか。
「テレビであんなに綺麗になっていたのに、本当に我が家の鏡でも同じ効果が出るのかな?」「高いお金を出して失敗したくないな…」と考えるのは当然のことです。実は私もその一人で、家の鏡にこびりついた頑固な水垢やウロコ汚れに本当に効果があるのか、最安値はどこなのか、車にも使えるのかといった疑問を徹底的に調べて実際に使ってみました。

結論から言うと、この洗剤は「魔法の杖」ではありませんが、「使い方と目的さえ間違えなければ最強のメンテナンス剤」になります。評価が分かれる理由は、製品の特性を正しく理解しているかどうかにありました。
- 口コミで言われる「落ちない」という評判の化学的な理由
- 効果を最大限に引き出すための、プロも実践する正しい使い方
- 絶対にやってはいけない使用不可の場所とリスク
- 茂木和哉などの他社製品との明確な違いと使い分け
光っ輝の口コミ評価から分かる真実
まずは、ネット上で見かける様々な評価について深掘りしていきましょう。楽天やYahoo!ショッピングのレビューを見ると、「新品みたいに復活した!」という絶賛の声がある一方で、「全然落ちない」「期待外れ」という厳しい声があるのも事実です。なぜ同じ商品を使っているのにこれほどまでに評価が真っ二つに割れてしまうのか、その理由を洗剤の成分や化学的な視点も交えつつ、私なりに分析してみました。
- 光っ輝は落ちないという評判の原因
- 効果は嘘?テレビと違うという評価
- 光っ輝は車に使用厳禁な理由
- 鏡のウロコ汚れへの実際の洗浄力
- 掃除が楽になる良い評判とメリット
光っ輝は落ちないという評判の原因
口コミを見ていると、低評価のほとんどが「長年の頑固な汚れが落ちない」というものです。これ、実は光っ輝の最大の売りである「成分」そのものに理由があるんです。
一般的な「水垢落とし」として売られている強力なクレンザーには、研磨材(研磨剤)と酸の組み合わせで“物理的に削る・化学的に溶かす”タイプが多くあります。これは汚れが落ちやすい反面、素材や表面加工(コーティング等)によっては傷・ムラのリスクがあるため、使用可否と手順の確認が重要です(激落ちくんの使ってはいけない場所と正しい使い方を解説)。
対して、光っ輝はいわゆる「研磨剤入りクレンザー」とは設計思想が異なり、公式の仕様では「天然鉱物(吸着剤)」「液体セラミックス」などが成分として示され、液性は中性です。そのため、汚れを“ゴリゴリ削る”というよりは、吸着剤で汚れを絡め取りつつ、表面を整えていく(コーティングを伴う)イメージに近い商品だと捉えるのが安全です。

ここで重要なのが、公式の注意事項として「頑固なウロコ汚れ(水垢)は落とせません」と明記されている点です。つまり、「石のように固着した厚いウロコを一発で除去する」目的で買うと、期待とズレて「落ちない」という評価になりやすい、という構図がまず前提としてあります。
光っ輝は「何年も放置して石灰化したガチガチのウロコ汚れを除去する専用品」というより、“落とせる範囲の汚れを落としつつ、汚れの再付着を減らす(メンテナンス寄り)”の性格が強い商品です。目的を取り違えると、どうしても「落ちない」評価に繋がります。
効果は嘘?テレビと違うという評価
テレビの通販番組を見ていると、真っ白に汚れた鏡が、スポンジでサッと擦るだけでピカピカになりますよね。あの映像のインパクトが強すぎるため、購入した方が自宅の鏡で試した際に「あれ?テレビみたいに一発で綺麗にならない…」と感じてしまい、「テレビの演出は嘘ではないか?」という疑念に繋がっているようです。
もちろんテレビの実演は嘘と断定できるものではありませんが、前提条件が異なるケースは十分にあり得ます。テレビで落としている汚れは、比較的落ちやすい「皮脂汚れ」や「石鹸カス」、あるいは「付着して間もない水垢」である可能性があります。

しかし、一般家庭の浴室鏡に付着している白いウロコの正体は、主に水道水のミネラル分(カルシウム等)が乾燥・固着してできた硬いスケールで、混ざり物(石鹸カス、金属石鹸、皮脂)も含むことが多いです。こうした“硬く厚いスケール”を、中性の洗浄コーティング剤だけで短時間に溶解・除去するのは難しく、公式注意事項でも「頑固なウロコ汚れは落とせない」とされています(水垢が落ちない原因はシリカスケール?水垢の種類や落とし方を解説)。
期待値のズレに注意
「これ一本で10年分の汚れをリセットする」という過度な期待をしてしまうと、がっかりする結果になりがちです。
光っ輝は車に使用厳禁な理由

これ、意外と検索している方が多く、知恵袋などでも質問を見かけるのですが、車への使用は絶対にNGです。テレビで「ガラスが綺麗になる」と聞くと、車のフロントガラスにも使いたくなりますが、これは非常に危険です。
理由はシンプルで、公式の使用上の注意として「使用不可の場所:自動車(窓ガラス・ボディ)」と明確に記載されているためです。自動車のガラスや塗装面は、撥水・親水コーティング、ワイパーとの相性、光学的な見え方、塗膜の性質など“家庭の鏡やガラス”とは条件が大きく異なることがあり、メーカーがNGとしている以上は避けるべきです。
絶対に使用しないでください
自動車のガラスやボディには使用できません。もし使用してムラや不具合が出ても取り返しがつかないため、車には必ず車専用のカーケア用品を使ってください。
鏡のウロコ汚れへの実際の洗浄力
では、お風呂場の鏡のウロコ汚れには全く効果がないのかというと、そうではありません。私が実際に検証した結果、以下のような傾向が見られました。
効果が高い汚れ
- 最近ついたばかりの白い水滴跡
- シャンプーやボディソープの飛び散り(石鹸カス)
- シンクの薄いくすみ
効果が薄い汚れ
- 爪で引っかかるほど厚みのあるウロコ汚れ
- 完全に白く曇ってしまっている鏡
- 黒ずんで同化したカビやサビ
もし、あなたの家の鏡が「効果が薄い汚れ」の状態なら、光っ輝を使う前に「下地処理」が必要です。最初に酸性洗剤(クエン酸など)や、専用のダイヤモンドパッドを使って汚れをリセット除去してください。その後の「きれいな状態を維持するためのコーティング剤」として光っ輝を使うのが、プロも推奨する最も賢い使い方です。下地処理の具体例は、当サイトの「サンポールで鏡の水垢掃除の方法と安全な手順・注意点を解説」も参考になります。

掃除が楽になる良い評判とメリット
ここまで厳しいことも書きましたが、星4つ以上の高評価をつけているユーザーもたくさんいます。そういった方々の共通点は、「汚れを落とすこと」よりも「汚れを防ぐこと(予防掃除)」に価値を感じている点です。
「これを使ってから水垢が付きにくくなった」「お風呂上がりの水弾きが良くなって、掃除の回数が減った」という声が多く聞かれます。光っ輝の真骨頂は、洗浄と同時にナノレベルの粒子で表面の微細な凹凸に入り込ませる(公式説明でも“凹凸に入り込ませてコーティング”とされる)ことで、汚れが付きにくく、落としやすい状態を目指す点にあります。
表面がより平滑に近づくことで水滴や汚れが引っかかりにくくなり、結果として水垢の原因となる水滴残りが減ります。この「易洗浄性(汚れが落ちやすくなる性質)」を付与できる点が、一般的な“落とし切り専用”クレンザーとは違うメリットです。

光っ輝の口コミに基づく正しい使い方
ここからは、実際に光っ輝を使って失敗しないための、具体的な手順やコツをご紹介します。口コミで「効果がなかった」と言っている方の中には、実は使い方が少し惜しいケースもあるかもしれません。メーカー推奨の方法に加えて、私が実践しているコツもお伝えします。
- 効果を高める使い方のコツと手順
- 光っ輝の最安値はどこ?価格比較
- ホームセンター等の販売店情報
- 茂木和哉と光っ輝の違いを比較
- 値段に見合う?コスパの検証結果
- 光っ輝の口コミ検証結果まとめ
効果を高める使い方のコツと手順
光っ輝の効果を100%引き出すために、私が一番重要だと感じたのは「スポンジ」の管理です。ここは推測ではなく、公式の注意事項として「市販スポンジは新品推奨」「油が付いた場合は中性洗剤で洗って十分すすぐ」「洗剤等が付着しない場所に保管」といった具体的な指示があります。油分や他洗剤の残留があると、仕上がり(コーティング感・ツルツル感)に影響する可能性があるため、スポンジ周りは徹底するのが安全です。
必ず「新品のスポンジ」、もしくは商品に付属している専用スポンジを使ってください。手順は以下の通りです。

- 予洗い(重要)
まず、鏡やシンクについている泥や砂ボコリをシャワーで洗い流します。いきなり擦ると、砂で傷をつけてしまう可能性があります。 - 塗り込み・擦り洗い
スポンジの硬い面に液剤を取り、円を描くようにしっかり擦り込みます。ただ塗るだけでなく、少し力を入れて「擦る」ことで、汚れを吸着させつつ、表面を整えやすくなります。隙間なく塗り込むのがコツです。
※公式注意事項として「必ず本製品単独で使用」もあるため、他洗剤と混ぜたり、同時施工したりは避けてください。 - リンス(洗い流し)
たっぷりの水で洗い流します。ここで汚れと一緒に余分な成分を流し、仕上がりを整えます。ヌルつきがなくなるまでしっかり流してください。 - 拭き上げ
最後に清潔なクロスで水滴を完全に拭き取ります。ここで水滴を残すと、それがまた水垢になってしまいます。
光っ輝の最安値はどこ?価格比較
消耗品なので、できるだけ安く買いたいですよね。現在、光っ輝はドラッグストアなどではほとんど取り扱いがなく、通販がメインになります。主な通販サイトの価格をリサーチしてみました。
| 販売店 | 内容 | 価格・特徴 |
|---|---|---|
| TBSショッピング メーカー直販 | 3本セット (専用スポンジ付) | 7,980円(税込) ※1本あたり2,660円(別途送料がかかる場合あり) |
| 楽天市場 | 1本 | 約4,980円〜 ※ショップにより送料・ポイント条件が異なる |
| Amazon | 1本 | 出品形態により価格差あり ※正規販売ルートかどうか、出品者・送料・返品条件を要確認 |
メーカー直販サイトの単品合計価格の表示では3本で17,400円相当とされているため、TBSショッピング等のセット購入だと大きく割安になります。1本で買うと割高感が否めないので、お風呂、キッチン、トイレと使い分けるか、お友達や親戚とシェアして3本セットを買うのが一番賢い方法です。
ホームセンター等の販売店情報
「近くのカインズやコーナンなどのホームセンターで買えないの?」と思う方もいるかもしれませんが、私が調べた限りでは、一般的な量販店の店頭ではほとんど見かけません。
東急ハンズやロフトの一部店舗で実演販売が行われていることが稀にありますが、基本的には通販中心の商品と考えておいた方が良いでしょう。探し回る時間とガソリン代を考えれば、ネットでポチッとするのが確実です。
茂木和哉と光っ輝の違いを比較
よく比較されるのが、秋田の温泉生まれの水垢洗剤「茂木和哉」です。どちらも水垢に強いイメージですが、役割と得意分野は全く逆と言ってもいいかもしれません。どちらを買うべきか迷っている方のために比較表を作りました。

| 項目 | 茂木和哉(水垢洗剤) | 光っ輝 |
|---|---|---|
| 主な成分 | 酸性 + 研磨剤(研磨材) | 中性 + 天然鉱物(吸着剤)+液体セラミックス等 |
| 洗浄メカニズム | 溶かして(酸)+磨いて(研磨)落とす (攻撃型) | 吸着して除去しつつ、凹凸に入り込ませてコーティング (防御型) |
| 得意な汚れ | 長年放置した頑固な水垢 カチカチのウロコ | 軽い水垢、くすみ 汚れの予防 |
| 注意点 | 酸に弱い素材NG 表面加工や素材次第で傷・変色リスク | 頑固なウロコ汚れは落とせない(公式注意) 目立たない場所で傷チェック必須 |
Toshiの使い分け提案
既にこびりついたひどい汚れには「茂木和哉」を使ってリセットし、その後のキレイな状態をキープするために「光っ輝」を使う。このコンボが、お家の水回りを最強に輝かせる方法だと思います。
値段に見合う?コスパの検証結果
1本あたり数千円(セット購入で約2,600円)と聞くと、数百円で買えるお風呂用洗剤と比べて「高い!」と感じるかもしれません。しかし、私が実際に使ってみて感じたのは、「掃除にかける時間と労力が減る」というタイムパフォーマンスの良さです。
毎週ゴシゴシと力を入れて鏡を磨いていたのが、サッとスポンジで撫でて流すだけで済むようになれば、その浮いた時間はプライスレスですよね。また、公式注意事項でも「目立たない箇所で傷が付かないか確認」や「コーティング加工されているものは使用不可」などが示されているため、素材と施工手順を守って“守りながら整える”用途で使うほど、コスパの良さが出やすいと感じています。
なお、製品の詳細な仕様やセット内容、使用不可の場所(自動車など)については、以下の販売元情報も参考にしてください。
(出典:TBSショッピング『洗浄コーティング剤 光っ輝(ひかってる)/1本』)
光っ輝の口コミ検証結果まとめ

今回は「光っ輝」の口コミや評判について、私なりの視点で徹底検証してみました。結論として、この商品は「魔法のように何でも消す消しゴム」ではありませんが、「素材を守りながら輝きを育てるトリートメント」としては非常に優秀です。
「落ちない」という口コミに惑わされず、まずはご自宅の汚れのレベルを確認してみてください。もし頑固な汚れがあるなら一度リセットしてから、もし汚れが軽いならそのままで、ぜひこのコーティング効果を体験してみてほしいです。日々の水回り掃除がぐっと楽になり、ピカピカの鏡を見るたびに気分が上がること間違いなしですよ。

