フローリングのベタつき、掃除をしてもなかなか取れないと本当に困りますよね。
特に湿気の多い季節は素足で歩くたびに不快感が募ります。効果的な取り方が分からず、ベタベタを簡単に取る方法を探している方も多いのではないでしょうか。
人気の激落ちくんシリーズですが、スポンジタイプを使うと変色のリスクがあるという話も聞きます。また、重曹やセスキ炭酸ソーダ、アルカリ電解水といったナチュラルクリーニングや、ウタマロクリーナー、マイペットのような定番洗剤、さらにはアルコールでの掃除法など、選択肢は多岐にわたります。
この記事では、激落ちくんフローリングシートの口コミなども参考にしながら、フローリングのベタつきを解消するための最適な方法を、注意点とあわせて徹底的に解説します。
- フローリングがベタつく根本的な原因
- 様々な洗剤や道具を使った正しい掃除の手順
- 激落ちくんシリーズの効果的な活用法と注意点
- 大切な床を傷めないための重要なポイント
フローリングのベタつきは激落ちくんで解決できる?
- フローリングのベタつきが取れない原因
- 基本的なベタつきの取り方を解説
- アルカリ電解水で皮脂や油汚れを分解
- ウタマロクリーナーを使った拭き掃除
- 重曹を使ったフローリング掃除の方法
- セスキはワックスを剥がす可能性あり
フローリングのベタつきが取れない原因

何度掃除してもすぐに再発するフローリングのベタつき。そのしつこい汚れの正体は、主に「皮脂汚れ」「油汚れ」「湿気」「ワックスの劣化」の4つが考えられます。
素足で歩くことで付着する足裏の皮脂は、ホコリと混ざり合うことで頑固な黒ずみやベタつきに変化します。また、キッチンから空気中に飛散した調理油も、床に降り積もって油膜となり、ベタつきの大きな原因となります。これらの汚れは酸性の性質を持っているのが特徴です。
さらに、梅雨の時期や夏場は空気中の湿気が床で結露し、ホコリを吸着してぬめりのような不快なベタつきを生み出します。そして見落としがちなのが、床を保護しているワックス自体の劣化です。古くなったワックスは、水分や洗剤の影響で軟化・分解し、それ自体が粘着質になってしまうことがあるのです。
ベタつきの主な原因
- 皮脂・油汚れ:人の体や調理時に発生する酸性の汚れ。
- 湿気:空気中の水分がホコリと結びついて発生するぬめり。
- ワックスの劣化:古いワックスが変質して粘着性を持つ。
これらの原因を理解することが、効果的な掃除への第一歩となります。
基本的なベタつきの取り方を解説
ベタつきを解消するための掃除は、正しい手順で行うことが重要です。まずは、いきなり拭き掃除を始めるのではなく、掃除機やドライタイプのフローリングワイパーで、床全体のホコリや髪の毛を丁寧に取り除きましょう。
乾いたゴミを取り除いたら、次に拭き掃除に移ります。軽いベタつきであれば、お湯で濡らして固く絞った雑巾で拭くだけでも十分に効果があります。それでも汚れが落ちない場合は、中性洗剤の出番です。
中性洗剤を使った掃除手順
- バケツにぬるま湯を入れ、食器用などの中性洗剤を1〜2滴垂らして混ぜます。
- 雑巾をその洗浄液に浸し、水分が滴らないよう固く絞ります。
- フローリングの木目に沿って、優しく拭き上げていきます。
- 洗剤成分が残らないよう、きれいな水で固く絞った雑巾で再度拭き取ります(二度拭き)。
- 最後に、乾いた雑巾で水分を完全に取り除いて完了です。
洗剤の量が多すぎたり、水分が床に残ったりすると、それが新たなベタつきや床材の傷みの原因になります。「薄めの洗浄液」で「固く絞って」拭き、「しっかり乾拭き」で仕上げることを徹底してください。
アルカリ電解水で皮脂や油汚れを分解

皮脂や油汚れといった酸性の汚れに対して、特に高い効果を発揮するのがアルカリ電解水です。これは水を電気分解して作られたアルカリ性の洗浄液で、汚れに浸透して分解・除去する力を持っています。
最大のメリットは、界面活性剤や化学物質を含まないため、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して使える点です。また、泡立たないので二度拭きの必要がなく、手軽に掃除を済ませられるのも嬉しいポイント。消臭・除菌効果も期待できます。
アルカリ電解水は、ベタつきが気になる場所に直接スプレーし、乾いた布で拭き取るだけでOKです。頑固な汚れには、スプレー後に少し時間をおくとより効果的ですよ。
ただし、アルカリ性はワックスを傷める可能性があるため、ワックスがけされたフローリングに使用する際は注意が必要です。また、無垢材や白木、大理石など、水拭き自体が推奨されない素材には使用できません。
ウタマロクリーナーを使った拭き掃除
ウタマロクリーナーは、手肌と環境にやさしいアミノ酸系洗浄成分を主成分とした中性の住宅用クリーナーです。中性なので床材へのダメージが少なく、フローリングの掃除にも安心して使用できます。
基本的な使い方は、ベタつきが気になる箇所に直接スプレーし、乾いた雑巾で拭き取るだけです。油汚れがこびりついている場合は、スプレー後にキッチンペーパーなどでパックし、5分ほど放置すると汚れがゆるんで落としやすくなります。
ウタマロクリーナー希釈液の作り方
広範囲を掃除する場合は、バケツに入れたぬるま湯にウタマロクリーナーを数プッシュ入れて希釈液を作るのがおすすめです。この液に浸して固く絞った雑巾やフロアモップで拭けば、効率よく掃除が進みます。
ウタマロクリーナーは二度拭き不要とされていますが、床掃除の後にベタつきが気になる場合は、固く絞った雑巾で水拭きし、乾拭きで仕上げるとサラサラになります。なお、こちらも水に弱い無垢材などへの使用は避けるべきです。(参照:株式会社東邦 ウタマロ公式サイト)
重曹を使ったフローリング掃除の方法

ナチュラルクリーニングの代表格である重曹は、弱アルカリ性の性質を持ち、皮脂などの軽い酸性汚れを中和して落とすのに適しています。食品にも使われる成分なので、安全性が高いのが魅力です。
掃除に使う際は、水100mlに対し小さじ1杯程度の重曹を溶かした「重曹水」をスプレーボトルに入れて使用します。冷たい水には溶けにくいため、ぬるま湯を使うのがポイントです。
ただし、重曹にはデメリットもあります。濃度が濃すぎたり、溶け残った粒子が残ったりすると、乾いた後に床が白っぽくなってしまうことがあります。また、アルカリ性であるため、長時間の使用は肌荒れの原因になることも。掃除の際はゴム手袋を着用しましょう。
無垢材や白木といった天然素材のフローリングに重曹を使用すると、シミや変色の原因となる可能性があります。また、ワックスが塗られた床に高濃度の重曹水を使うと、ワックスを傷めてしまうことがあるので注意が必要です。
セスキはワックスを剥がす可能性あり
セスキ炭酸ソーダは、重曹よりもアルカリ度数が高いアルカリ剤です。そのため、重曹では落ちにくい頑固な油汚れや皮脂汚れに対して、より高い洗浄力を発揮します。
水にも溶けやすく、スプレーにして使うのが一般的です(水500mlに小さじ1杯が目安)。しかし、その洗浄力の高さは諸刃の剣でもあります。アルカリ度が高い分、フローリングのワックスを剥がしてしまったり、コーティングを傷めたりするリスクが重曹よりも高いのです。
セスキ炭酸ソーダをフローリングに使う場合は、床に直接スプレーするのではなく、必ず雑巾に吹き付けてから使用してください。そして、掃除後は洗剤成分が残らないよう、念入りに水拭きと乾拭きを行うことが不可欠です。
特に濃色系のフローリングや、ワックスの劣化が進んでいる床への使用は、ムラや白化の原因になりやすいため、まずは目立たない場所で試してから判断することをおすすめします。
フローリングのベタつき掃除と激落ちくんの注意点
- メラミンスポンジは床を傷つける?
- アルコールによるフローリングの変色リスク
- マイペットはフローリングにも使えるのか
- 便利な激落ちくんフローリングシート口コミ
- フローリングのベタつきと激落ちくん総まとめ
メラミンスポンジは床を傷つける?

「激落ちくん」シリーズの代名詞とも言えるメラミンスポンジ。水だけで茶渋や水垢が驚くほど落ちるため、掃除の必需品として常備しているご家庭も多いでしょう。しかし、フローリングのベタつき取りにメラミンスポンジを使用するのは絶対に避けるべきです。
メラミンスポンジが汚れを落とす原理は、硬いメラミン樹脂でできたミクロン単位の網目が、汚れを物理的に「削り取る」というもの。つまり、非常に目の細かい紙やすりのようなものなのです。
これをフローリングに使うと、汚れだけでなく、床を保護しているワックスやコーティングまで削り取ってしまいます。その結果、その部分だけツヤがなくなってまだら模様になったり、保護層が失われたことでかえって傷や汚れが付きやすくなったりするのです。
一度削れてしまったワックスやコーティングは元には戻りません。ベタつきが気になる気持ちは分かりますが、フローリングには絶対に使わないようにしましょう。
アルコールによるフローリングの変色リスク
除菌習慣の定着により、アルコールスプレーを掃除に活用する場面が増えました。しかし、これもフローリングへの使用には大きなリスクが伴います。
多くのフローリングワックスは樹脂製であり、アルコールに触れると溶解してしまう性質があります。そのため、アルコールスプレーを床に吹きかけると、ワックスが溶けて白く濁ってしまう「白化現象」を引き起こすのです。
ワックスが塗られたフローリングへのアルコール使用は原則NGです。
もし食べこぼしなどでどうしても使いたい場合は、布に少量を含ませて汚れた部分だけを素早く拭き取り、すぐに水拭きと乾拭きを行ってください。床への直接噴霧は絶対にやめましょう。
フロアコーティングの種類によってはアルコールに耐性があるものもありますが、ご自宅の床の仕様が不明な場合は使用を控えるのが賢明です。
マイペットはフローリングにも使えるのか
花王から販売されている「かんたんマイペット」は、様々な場所の掃除に使える便利な住宅用洗剤で、フローリングにも使用可能です。
公式サイトによると、水2リットルに対してキャップ1杯(10ml)の割合で薄め、布を浸してよくしぼってから拭くのが正しい使い方とされています。ベタつきが気になるからといって原液のまま使ったり、濃い濃度で使用したりすると、洗剤成分が残ってしまい、新たなベタつきの原因になるため注意が必要です。
また、床に直接スプレーするのもシミやムラの原因となるため、必ず布にスプレーしてから使うようにしましょう。ワックスがけした床にも使えますが、念のため目立たない隅の方で試してから全体に使うと安心です。(参照:マジックリン公式サイト)
各種洗剤の比較表
種類 | 液性 | 得意な汚れ | 注意点 |
---|---|---|---|
中性洗剤 | 中性 | 軽い皮脂・油汚れ | 床材へのダメージが少ない |
アルカリ電解水 | アルカリ性 | 皮脂・油汚れ | ワックスを傷める可能性あり |
重曹 | 弱アルカリ性 | 軽い皮脂汚れ | 白残りしやすい、無垢材には不向き |
セスキ炭酸ソーダ | アルカリ性 | 頑固な油汚れ | ワックスを剥がすリスクが高い |
アルコール | 中性 | 油汚れ | ワックスを溶かし白化させる |
便利な激落ちくんフローリングシート口コミ

メラミンスポンジのリスクについて解説しましたが、「激落ちくん」シリーズの中にはフローリング掃除に適した製品もあります。それが「セスキの激落ちくんシート」のようなウェットシートタイプです。
この製品は、アルカリ電解水とセスキ炭酸ソーダを配合しており、水拭きだけでは落としきれない皮脂汚れや食べこぼしのベタつきを、サッと拭くだけで解消してくれます。メラミンスポンジのように床を削るわけではないので、安心して使えます。
実際に使用した方々の口コミを見てみると、
- 「キッチンの床の油ハネが簡単にきれいになった」
- 「拭いた後がサラサラになって気持ちいい」
- 「洗剤を使わないので子供がいても安心」
といった高評価が多く見られます。フローリングワイパーに取り付けて手軽に使えるため、毎日のこまめな掃除や、汚れが気になった時にすぐ対応できるのが最大の魅力と言えるでしょう。
ただし、こちらもアルカリ性の成分を含んでいるため、ワックスの種類や状態によってはツヤが落ちる可能性もゼロではありません。最初は部屋の隅などで試してみることをおすすめします。
フローリングのベタつきと激落ちくん総まとめ
以下はこの記事のまとめです。
- フローリングのベタつきの主な原因は皮脂・油・湿気・ワックス劣化
- 掃除の基本はまずホコリ除去、次に水拭きか中性洗剤で拭くこと
- 酸性の皮脂や油汚れにはアルカリ電解水が効果的
- ウタマロクリーナーは中性で床材に優しく使いやすい
- 重曹は安全性が高いが白残りや素材との相性に注意が必要
- セスキ炭酸ソーダは洗浄力が高い分ワックスを剥がすリスクも高い
- 激落ちくんのメラミンスポンジは床を削るため絶対に使用しない
- アルコールはワックスを溶かし白く変色させる危険がある
- マイペットは正しく薄めて使えばフローリングにも使用可能
- 激落ちくんシリーズならウェットシートタイプがおすすめ
- シートタイプは手軽にベタつきを解消でき口コミ評価も高い
- 洗剤を使う際は必ず目立たない場所で試してから全体に使う
- 洗浄成分が残らないよう水拭きと乾拭きを徹底することが重要
- 水に弱い無垢材など特殊な床材には専用のクリーナーを使用する
- ベタつきを予防するにはこまめな掃除と換気が効果的