ウタマロクリーナーは服に使える?違いと使い分けを解説

ウタマロクリーナーは服に使える?違いと使い分けを解説

ウタマロシリーズといえば、お掃除や洗濯の強い味方ですよね。私も家中で愛用しています。緑色の「ウタマロクリーナー」は、手肌に優しくてしつこい油汚れにも強く、家中のいろんな場所に使えて本当に便利です。

ところで、このウタマロクリーナー、あまりに万能なので「もしかして、これって服にも使えるのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?

「ウタマロクリーナーが服に使えるか知りたい」「ウタマロ石鹸やリキッドとの違いがよく分からない」「もし服に使うなら、色落ちしないか心配」「ワイシャツの襟袖や黄ばみ、食べこぼしのシミ抜きにも効果があるの?」……そんな疑問を持つ方も多いかもしれません。

ウタマロシリーズには、クリーナーの他に、固形の「石鹸」や液体の「リキッド」もあって、どれを服に使えばいいのか迷ってしまいますよね。特に、クリーナーのパッケージに書いてある「使えないもの」に服は含まれるのか、気になるところです。

この記事では、そんな「ウタマロクリーナーと服」に関する疑問について、それぞれの製品の特徴を比較しながら、私なりに整理してみました。

この記事のポイント
  • ウタマロクリーナーと他のウタマロ製品(石鹸・リキッド)の決定的な違い
  • 服の汚れ(黄ばみ、シミ抜きなど)にはどれが最適か
  • 服に使う際の色落ちや注意点
  • ウタマロクリーナーが使えない素材
目次

ウタマロクリーナーは服に使えるのか?

ウタマロクリーナーは服に使えるのか?
お家の洗剤屋さん:イメージ

まず、そもそもの疑問「ウタマロクリーナーは服に使えるのか?」ですが、この点を考えるには、ウタマロシリーズそれぞれの特徴(特に「液性」と「成分」)を知るのが一番早いと思います。用途が違えば、得意なことも違ってきますからね。

ウタマロ石鹸との違い

まず、あの有名な緑の固形石鹸、「ウタマロ石鹸」との違いです。

ウタマロクリーナーが「住宅用」で「中性」の洗剤なのに対し、ウタマロ石鹸は「洗濯用」で「弱アルカリ性」の石鹸です。この液性の違いが、洗浄力の差に直結しています。

私たちの肌から出る皮脂汚れや汗じみ、それが酸化してできる黄ばみは、基本的に「酸性」の汚れです。理科の実験を思い出すかもですが、酸性の汚れは、反対の性質を持つアルカリ性で中和することで、とても落ちやすくなります。

だから、弱アルカリ性のウタマロ石鹸は、ワイシャツの襟袖汚れや靴下の泥汚れ(泥自体は不溶性ですが、皮脂と混ざっています)に絶大な効果を発揮するんですね。

ただし、ウタマロ石鹸には「蛍光増白剤」が含まれています。これは白をより白く見せる成分(染料ではなく、紫外線を吸収して青白く光らせる添加剤)なので、白い服(綿、麻、ポリエステルなど)には最適です。しかし、色柄物や生成り(きなり)の服、淡い色の服に使うと、その部分だけ白っぽく変色したり、色合いが変わってしまったりする可能性があります。

ウタマロ石鹸のポイント

  • 用途:洗濯用(部分洗い)
  • 液性:弱アルカリ性(酸性の皮脂汚れに強い)
  • 特徴:蛍光増白剤あり
  • 得意:白物の皮脂汚れ、黄ばみ、汗じみ、泥汚れ
  • 注意:色柄物、生成り、おしゃれ着(ウール、シルク等)には不向き

(出典:株式会社東邦「ウタマロ石けん」公式サイト

ウタマロリキッドとの使い分け

次に、液体の「ウタマロリキッド」との違いです。

ウタマロクリーナーもウタマロリキッドも、どちらも「中性」の洗剤です。ここが共通点ですね。「じゃあ、クリーナーも服に使えるんじゃ?」と思うかもしれません。

ですが、決定的な違いは「用途」と「成分」です。ウタマロリキッドは「洗濯用(部分洗い用)」として作られており、ウタマロ石鹸とは違って「蛍光増白剤」が含まれていません。

中性であること、そして蛍光増白剤フリーであることから、ウタマロ石鹸が苦手だった色柄物やおしゃれ着(デリケートな素材)の部分洗いに安心して使えるのが最大の特徴です。

中性洗剤は、弱アルカリ性に比べて洗浄力はマイルドになりますが、その分、生地の風合いや色を守りながら汚れだけを落とすイメージですね。食べこぼしや化粧品など、油性を含む汚れにも対応しやすいのがリキッドの特徴です。

ウタマロリキッドのポイント

  • 用途:洗濯用(部分洗い)
  • 液性:中性(繊維や色柄にやさしい)
  • 特徴:蛍光増白剤なし
  • 得意:色柄物、おしゃれ着、食べこぼし、化粧品汚れ、油性ペン汚れなど
  • 注意:ウタマロ石鹸ほどの黄ばみ除去効果は期待できない場合がある

服への基本的な使い方

ウタマロクリーナーは「住宅用」なので、服への基本的な使い方としては、やはり「洗濯用」として専用に開発されたウタマロ石鹸ウタマロリキッドを使うのがセオリーかなと思います。

どちらも「部分洗い」に使うのが基本です。汚れの種類や服の素材によって使い分けましょう。

ウタマロ石鹸の場合(白物・ガンコな皮脂汚れ)

  1. 汚れた部分を水(できればぬるま湯)でしっかり濡らします。
  2. ウタマロ石鹸を、汚れに緑色がつくまでしっかりこすり付けます。
  3. 生地を傷めないように注意しながら、優しくもみ洗いします。生地同士を強くこすり合わせるより、汚れをつまみ出すようなイメージが良いですね。
  4. 緑色が消えるまでしっかりすすぐか、そのまま他の洗濯物と一緒に洗濯機に入れて通常通り洗濯します。(他の衣類への色移りが心配な場合は、予洗いを推奨します)

ウタマロリキッドの場合(色柄物・デリケート素材)

  1. 汚れた部分を水で濡らします。
  2. ウタマロリキッドを、汚れに直接適量塗布します。
  3. 優しくもみ洗いするか、汚れがひどい場合は軽くつまみ洗いをします。
  4. そのまま洗濯機に入れるか、デリケートな素材の場合は手洗いでしっかりすすぎます。

この一手間が、ガンコな汚れを落とす鍵になりますね。

服の黄ばみは落ちる?

服の黄ばみ、特にワイシャツの襟や脇の部分、タンスにしまっておいたTシャツの黄ばみは、主に「皮脂汚れ」が空気に触れて酸化したものです。

前述の通り、これは「酸性」の汚れなので、弱アルカリ性の「ウタマロ石鹸」が一番得意とする分野です。

ウタマロクリーナーやウタマロリキッドは「中性」なので、黄ばみに対する洗浄力は、残念ながら石鹸に比べると劣るかもしれません。繊維の奥に染み付いた古い黄ばみは、中性洗剤ではなかなか太刀打ちできないことが多いです。

黄ばんでしまった白いシャツには、ウタマロ石鹸をしっかり塗り込んで、もみ洗いするのがおすすめです。それでも落ちないガンコな黄ばみは、石鹸を塗った後に40℃くらいのお湯につけ置きしてから洗うと、さらに効果がアップすることがありますよ。

ワイシャツの襟袖汚れに

これも黄ばみとメカニズムは同じですね。ワイシャツの襟や袖につく黒ずみ汚れも、原因は「皮脂」や「垢(あか)」が蓄積し、そこに空気中のホコリが付着したものです。

ここも「ウタマロ石鹸」の出番ですね。特に白いワイシャツなら、蛍光増白剤の効果も相まって、洗い上がりの白さが際立ちます。

襟袖汚れの効果的な洗い方

  1. 襟や袖の汚れた部分を、ぬるま湯でしっかり濡らします。
  2. ウタマロ石鹸を、汚れを覆うようにしっかりとこすり付けます。
  3. 洗濯ブラシや、使い古しの歯ブラシなどで、生地の織り目に沿って優しくトントンと叩くように(または一方向に)ブラッシングします。ゴシゴシこすると生地が毛羽立つので注意です。
  4. 汚れが浮き出てきたら、水ですすぐか、そのまま洗濯機で洗います。

このひと手間を加えるだけで、洗濯機だけでは落ちなかった黒ずみがスッキリすることが多いので、試す価値ありです。

食べこぼしや化粧品のシミ抜き

うっかり飛ばしてしまったミートソースや醤油、カレー、または服の襟元についてしまったファンデーションや口紅などの化粧品のシミ。

こうした汚れは、油性や色素沈着など複合的な場合が多く、また色柄物の服についてしまうことも多いですよね。

この場合は、色柄物にも安心して使えて、油汚れにも比較的対応しやすい中性の「ウタマロリキッド」が適していると思います。

汚れに気づいたら、なるべく早く(シミが乾く前に)対応するのが鉄則です。ティッシュなどで固形物を取り除き、汚れの裏にタオルなどを当ててから、リキッドを直接つけて優しくもみ洗い(またはつまみ洗い)するのが効果的です。

シミ抜きの応急処置

外出先などでシミをつけてしまった場合は、こすらずにティッシュで油分や水分を吸い取る程度に留めましょう。ここで下手に水でこすると、汚れが広がってしまう可能性があります。帰宅後、すぐにウタマロリキッドなどで本格的に処理するのがベストです。

ウタマロクリーナーを服に使う注意点

お家の洗剤屋さん:イメージ

さて、ここまでウタマロの「石鹸」と「リキッド」の話が中心になりましたが、「じゃあ、やっぱりクリーナーは服に使っちゃダメなの?」という疑問に戻ると思います。

結論から言えば、「使えないことはないかもしれないが、推奨はしない」というのが私の考えです。ここからは、クリーナーを服に使う場合の注意点について考えてみます。

服に使うと色落ちする?

「色落ち」については、液性と成分が大きく関わってきます。ウタマロシリーズ3製品を比較してみましょう。

製品液性蛍光増白剤色柄物への影響(色落ちリスク)
ウタマロ石鹸弱アルカリ性あり高い(白っぽくなる可能性大)
ウタマロリキッド中性なし低い(専用品なので安心)
ウタマロクリーナー中性なし低い(ただし「住宅用」)

表の通り、ウタマロクリーナーも液性は「中性」で「蛍光増白剤なし」なので、スペック上はウタマロリキッドに近く、色落ちのリスクは低いように思えます。

ただし、ウタマロクリーナーはあくまで「住宅用」です。主成分は界面活性剤(5% アルキルベタイン)で、これは服にも使われる成分ですが、あくまで「モノ(家具や床)」を掃除するために最適化された処方です。

服の繊維への影響や、染料への安全性が「洗濯用」としてテストされているわけではない(と私は推測します)ので、もし使う場合は細心の注意が必要です。

色落ちのテスト(パッチテスト)は必ず行いましょう

ウタマロシリーズに限らず、初めて使う洗剤を服(特に色柄物)に使う場合は、必ず目立たない場所でテストしてください。

  1. 服の縫い代や裾の裏側など、目立たない部分に洗剤の原液を少量つけます。
  2. 5分ほど置きます。
  3. 白い布やティッシュで、洗剤をつけた部分を軽く押さえてみてください。

この時、布に色が移るようであれば、その洗剤はその服に使えません。色落ちや変色のリスクがあります。

クリーナーが使えないもの

ウタマロクリーナーの公式サイトやパッケージ裏を見ると、「使えないもの」が明確に記載されています。

具体的には、「水拭きできない家具・床・壁紙など」「天然の石材」「うるし等の塗り製品」「銀製品」「自動車」「液晶・プラズマディスプレイの表面」「革製品など」とあります。

ここで服に関連して注目したいのは、「水拭きできないもの」「革製品」です。

つまり、ウタマロクリーナーは「水洗いNG」の洗濯表示があるデリケートな服(スーツやコート、シルク、レーヨンの一部など)や、革製のジャケット、バッグ、靴などには絶対に使ってはいけない、ということですね。

これはクリーナーが中性だから大丈夫、という問題ではなく、素材自体が水や洗剤を嫌うためです。服に使う前には、必ず「洗濯表示」を確認するクセをつけたいですね。

スニーカーや上履きへの使用

スニーカーや上履きへの使用
お家の洗剤屋さん:イメージ

服とは少し違いますが、スニーカーや上履きの汚れ落としにもウタマロシリーズは活躍しますよね。この使い分けも迷うポイントかもしれません。

ウタマロ石鹸(白物・ガンコな汚れに)

週末に持ち帰る子供の上履きや、白いキャンバススニーカーのガンコな泥汚れ・黒ずみ。これには「ウタマロ石鹸」が最強かなと思います。弱アルカリ性の洗浄力と蛍光増白剤の効果で、驚くほど白さが蘇ります。

ウタマロリキッド(色柄物・デリケート素材に)

お気に入りの色柄物のスニーカーや、メッシュ素材、デリケートな素材のスニーカーを洗う場合は、色落ちや素材へのダメージが心配です。この場合は、中性で蛍光増白剤の入っていない「ウタマロリキッド」を使うのが安心ですね。

ウタマロ石鹸を使った詳しい上履きの洗い方については、別の記事でも解説していますので、よければ参考にしてみてください。

ウタマロクリーナー(拭き掃除に)

では、クリーナーは?というと、丸洗いには向きませんが、スニーカーの合皮部分やソール(ゴム部分)のちょっとした汚れを拭き取るのには便利だと思います。クリーナーを布にスプレーしてサッと拭けば、キレイになりますよ。

ウタマロクリーナーが服に使えるか総まとめ

さて、色々と見てきましたが、「ウタマロクリーナーが服に使えるか」という問いに対する私の結論です。

「用途が違うため、積極的には推奨できない。しかし、服の素材(水洗いOKで頑丈なもの)や汚れの種類(軽いもの)によっては、使えなくもないかもしれない。ただし、服には専用の『ウタマロ石鹸』や『ウタマロリキッド』を使うのが最適解」

これが、私なりの答えです。

ウタマロクリーナーは中性洗剤なので、例えば「水洗いできる綿素材のTシャツ」についた「軽い食べこぼし」程度なら、落とせる可能性はあります。ですが、洗浄力や繊維への影響、何より「洗濯用」として設計されていないことを考えると、あえてクリーナーを選ぶ理由はなく、やはり専用品には敵いません。

【結論】ウタマロシリーズの使い分け(服&靴)

製品最適まあまあ不向き
ウタマロ石鹸 (弱アルカリ性+蛍光剤)・白い服(綿・麻)の皮脂汚れ ・黄ばみ、黒ずみ ・白い靴下、上履きの泥汚れ・色柄物、生成りの服 ・おしゃれ着(ウール、シルク) ・革製品
ウタマロリキッド (中性+無蛍光)・色柄物、おしゃれ着の部分洗い ・食べこぼし、化粧品のシミ ・色柄物のスニーカー・軽い皮脂汚れ・ガンコな黄ばみ(石鹸より劣る) ・水洗い不可の素材
ウタマロクリーナー (中性+住宅用)・家中の掃除全般 ・スニーカー(合皮部)の拭き掃除服の洗濯全般(非推奨) ・水洗い不可の素材 ・革製品

ウタマロシリーズは、それぞれに素晴らしい得意分野があります。適材適所で使い分けることで、ウタマロの真価が発揮されるんじゃないかなと思います。

この記事で紹介した情報は、あくまで私個人の見解や一般的な目安をまとめたものです。洗浄方法や洗剤の選択は、ご家庭の状況や衣類の洗濯表示、素材をよく確認し、ご自身の責任において行ってくださいね。

より正確な情報や詳細な使用方法については、必ず製品の公式サイトなどでご確認をお願いします。

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