浴槽掃除をハイターでつけおきする方法や注意点を解説

ハイターで浴槽の正しい使い方や適切なつけおき時間、使用する量などの手順や注意点を知りたい方も多いのではないでしょうか。

本記事では、浴槽の素材に応じたつけおきの方法や、誤った使い方によって起こりうる変色リスクや、床・壁といった浴室の各部位への活用法について解説します。

またキッチンハイターと食器用洗剤を併用する際のポイントなど、効果的かつ安全に掃除する方法も合わせて紹介しています。

キッチンハイター浴槽つけおきの基本

浴槽にキッチンハイターを使っても大丈夫？

キッチンハイターを浴槽に使うことは、素材や使用方法に注意すれば可能です。多くの家庭用浴槽はアクリルやFRPなどの樹脂で作られており、これらの素材は強アルカリ性の塩素系漂白剤であるキッチンハイターに弱い場合があります。

このため、浴槽の製造元が指定しているお手入れ方法を確認した上で使用する必要があります。また、ホーローやステンレス製の浴槽であっても、長時間の接触や濃度の高い原液使用は避けるべきです。

さらに、換気を十分に行うこと、ゴム手袋を着用すること、他の洗剤と混ぜないことなど、安全対策も重要です。適切に薄めて短時間だけ使うことで、リスクを抑えて浴槽の清掃に利用できます。

キッチンハイターを浸け置くとどうなる？

キッチンハイターを浸け置くことで、カビやぬめり、皮脂汚れなどの頑固な汚れを効果的に分解し、除菌・漂白することが可能になります。

キッチンハイターは次亜塩素酸ナトリウムを主成分としており、強い酸化作用によって雑菌や汚れを分解します。これにより、見た目の汚れだけでなく、ニオイの原因菌も取り除くことができるのです。

ただし、素材によっては色落ちや劣化が起こる場合もあるため、見えない箇所でパッチテストをしてからの使用が望まれます。長時間放置せず、必ず指定時間内で処理することが重要です。

つけおき時間の目安と注意点

浴槽の掃除にキッチンハイターを使う場合、つけおき時間は10分から15分程度が適切とされています。これ以上長くつけおきすると、素材を傷めたり変色させたりする恐れがあるため注意が必要です。

また、時間を測る際はアラームを設定し、つけおき後は速やかにしっかりと水で洗い流しましょう。浴槽に残った漂白剤が肌に触れると、肌荒れなどのトラブルの原因になります。

さらに、つけおき中は必ず換気扇を回すなどして室内の空気を循環させるようにしてください。塩素ガスの発生を防ぐためにも、密閉空間での使用は避けましょう。

つけおきに必要な量と希釈方法

キッチンハイターを安全に使うためには、適切な希釈が欠かせません。目安としては、水1リットルに対してキッチンハイターを10ml（キャップ1/2杯程度）加える程度が推奨されています。

このように薄めた液を浴槽の底に貯めて、取り外せるパーツや掃除用具などを一緒につけおくと効率的に掃除できます。濃度が高すぎると素材を傷めたり変色の原因となるため、使用量を守ることが大切です。

希釈には冷たい水ではなく、ぬるま湯（40℃以下）を使うと洗浄効果が高まります。ただし、熱湯は化学反応を強めてしまうため避けてください。

キッチンハイターで浴槽が変色するリスク

キッチンハイターを使用する際に最も注意すべき点の一つが、浴槽の変色です。特にカラー浴槽や経年劣化した素材に対しては、塩素による色あせや白濁が生じることがあります。

一方で、汚れのしつこい部分には強い漂白力が必要となるため、素材とのバランスを見ながら使用する必要があります。安全のためにも、目立たない場所で試してから全体に使用するのが基本です。

また、風呂ふたやイスなどの小物も、同様の素材リスクを持っているため、必ず素材に合った方法で掃除しましょう。異素材を一緒に浸け置きしない工夫も必要です。

お風呂掃除にハイターと食器用洗剤を併用する方法

お風呂掃除では、キッチンハイターと中性の食器用洗剤を併用することで、洗浄力を高めつつ安全に作業することができます。漂白による除菌と、中性洗剤の界面活性剤による皮脂汚れの分解が組み合わさるため、効果的な掃除が可能です。

ただし、ハイターと酸性洗剤、またはアルコール系の洗剤を混ぜるのは厳禁です。これにより有毒な塩素ガスが発生し、人体に害を及ぼす可能性があります。

併用する場合は、まず食器用洗剤で軽く洗ったあと、よくすすいでからキッチンハイターを使用するようにしてください。順序を守ることで、化学反応を避けながら安全に掃除できます。

キッチンハイターの正しい使い方

ワイドハイターで浴槽をつけおきする方法

ワイドハイターは酸素系漂白剤であり、塩素系のキッチンハイターよりも素材へのダメージが少なく、色柄物やデリケートな素材にも使用できる点が特徴です。このため、浴槽のつけおき掃除にも安心して使える選択肢のひとつです。

このタイプのハイターは除菌・漂白力に優れているうえ、ツンとした塩素臭が少ないため、浴室の換気が不十分な場合でも使いやすいのが利点です。浴槽に40℃程度のぬるま湯をため、ワイドハイターを製品表示に従って適量加えます。浴槽の内側や小物、風呂用イスなども一緒につけおきすると効率的に掃除できます。

ただし、泡立ちが少ないため、皮脂や石けんカスの除去にはやや時間がかかります。つけおき時間は20〜30分程度が目安ですが、素材によっては長時間放置しないように注意してください。

キッチンハイターでお風呂の床を洗うコツ

お風呂の床には皮脂やカビ、石けんカスなどがこびりつきやすく、通常の掃除だけでは落としきれない場合があります。キッチンハイターはそんな床の頑固な汚れに対して強い漂白・除菌力を発揮します。

まずは床全体を水で軽く流し、ほこりや髪の毛などを取り除いておきましょう。その後、キッチンハイターを適度に希釈し、汚れのひどい部分に重点的にスプレーまたはスポンジで塗布します。10分ほど放置したあと、デッキブラシや硬めのスポンジでこすり洗いすると、黒ずみやぬめりが浮き上がってきます。

一方で、床の目地部分や防滑加工の表面などは薬剤が残りやすいため、使用後は必ずしっかりと洗い流してください。また、床材によっては変色や滑りやすくなる恐れがあるため、使用前に必ず目立たない場所でテストを行うことが推奨されます。

キッチン泡ハイターでお風呂の壁掃除

お風呂の壁面は、シャンプーや石けんの飛び散り、湿気によるカビの発生などで意外と汚れがたまりやすい部分です。キッチン泡ハイターは泡状で垂れにくく、壁面にしっかりと密着するため、このような汚れに対して非常に効果的です。

使い方は簡単で、壁の汚れた部分に泡ハイターをスプレーし、5〜10分程度放置します。汚れが浮いてきたら、シャワーでよくすすぐか、スポンジで軽くこすり洗いを行いましょう。塩素系特有の漂白力により、目地に潜んでいるカビ菌も一掃することができます。

ただし、繰り返し使用すると壁面のコーティングを傷めることもあるため、頻繁な使用は避け、汚れが目立つときだけにとどめるとよいでしょう。塗装仕上げの壁やタイルでは素材の状態をよく確認しながら使用することが大切です。

キッチン泡ハイターを浴槽に使う時の注意点

キッチン泡ハイターは泡が垂れにくいため、浴槽の縁や曲面部分の掃除にも便利ですが、塩素系漂白剤である点を踏まえて慎重に扱う必要があります。

浴槽の材質によっては、泡ハイターを直接スプレーして放置すると変色や白濁の原因になる場合があります。特にカラー浴槽や樹脂素材のものでは注意が必要です。使用前に必ず目立たない場所で試し、異常が出ないことを確認してから全面的に使いましょう。

また、スプレーした後は乾く前に十分な量の水で洗い流すことが大切です。長時間の放置や、他の洗剤との併用は避けてください。十分に換気を行いながら、ゴム手袋を着用するなど、安全面の対策も怠らないようにしましょう。

キッチンハイターで風呂のゴムパッキンを漂白する方法

風呂場のゴムパッキンには黒カビが発生しやすく、通常の掃除ではなかなか落とせません。こうした頑固なカビには、キッチンハイターを使用した漂白が有効です。

まずはカビが付着しているゴムパッキン部分を乾いた状態にし、キッチンハイターをペーパータオルに含ませて貼り付けます。その上からラップで覆うことで、液だれを防ぎつつ成分を密着させることができます。放置時間は20分程度が目安です。

その後、ペーパーとラップをはがし、水でしっかり洗い流せば、黒カビが薄くなっているのがわかります。1回で落ちない場合でも、数日おきに繰り返すことで徐々にきれいになります。

ただし、劣化したゴムパッキンに対しては素材が傷むことがあるため、様子を見ながら慎重に使用してください。塩素臭が強いため、必ず換気を徹底し、直接触れないよう手袋を使用することも忘れずに行いましょう。

キッチンハイター 浴槽 つけおきの正しい使い方まとめ

以下はこの記事のまとめです。