ベランダ排水溝ゴミストッパー|100均を活用した自作方法・選び方を解説

ベランダ排水溝ゴミストッパー|100均を活用した自作方法・選び方を解説

マンションやアパートのベランダ掃除で、排水溝に溜まるゴミや土、枯れ葉にお困りではありませんか。

特にガーデニングを楽しんでいると、どうしても土砂が流れ出てしまい、詰まりや隣人トラブルの原因にならないか心配になりますよね。そんな悩みを解決するのが、ベランダ排水溝ゴミストッパーです。

この記事では、ベランダ溝のゴミストップを実現するために、ホームセンターで手に入る専用カバーやゴミ受けから、カインズやダイソーといった100均グッズを使った簡単な自作方法まで、幅広く解説します。

排水溝に被せるだけのネットを使った対策や、気になるゴキブリなどの害虫侵入を防ぐ効果についても触れていきますので、あなたのベランダに最適な解決策がきっと見つかります。

この記事のポイント
  • 市販されているゴミストッパーの種類と特徴
  • 100均グッズを賢く活用した自作アイデア
  • ゴミストッパーを設置するメリットと注意点
  • あなたのベランダ環境に合った最適な対策の選び方
目次

ベランダ排水溝ゴミストッパーで悩みを解決

  • ベランダ溝のゴミストップで近隣へ配慮
  • ゴミ受けはどこで買う?市販品の種類
  • カバーはホームセンターで購入可能
  • カインズで手に入るゴミストッパー
  • 排水溝からのゴキブリ侵入を防ぐ効果も

ベランダ溝のゴミストップで近隣へ配慮

ベランダ溝のゴミストップで近隣へ配慮
お家の洗剤屋さん:イメージ

ベランダの排水溝が隣家と共有になっていたり、お隣の敷地内にしか設置されていなかったりする共同住宅は少なくありません。このような場合、ベランダ溝のゴミストップ対策は、ご近所付き合いにおける必須のマナーと言えるでしょう。

その理由は、ガーデニングで出た土や枯れ葉が、雨水と一緒にお隣のベランダまで流れてしまうと、深刻なトラブルの原因になりかねないからです。植物を育てていない方にとっては、土埃や泥汚れ、虫の発生は非常に気になるものです。自分では気をつけているつもりでも、知らず知らずのうちに迷惑をかけてしまっている可能性も否定できません。

実際に、問題を未然に防ぐために、あらかじめ菓子折りを持って「ご迷惑をおかけするかもしれません」と挨拶に行ったという体験談もあるほど、デリケートな問題なのです。

排水管全体の詰まりに発展するリスクも

単なるゴミの流出と軽く考えてはいけません。大量の土砂が繰り返し流されると、マンション全体の共用排水管の内部で固着し、詰まりを引き起こす可能性があります。そうなると、大規模な修繕工事が必要になり、ご自身の住戸だけでなく、建物全体に多大な迷惑をかけてしまう事態に発展する恐れがあります。

このような最悪のケースを避けるためにも、排水溝の手前でしっかりとゴミをせき止める対策が重要になります。

ゴミ受けはどこで買う?市販品の種類

ベランダの排水溝に設置する専用のゴミ受けは、ホームセンターや金物店、Amazonや楽天市場などのオンラインストアで手軽に購入することができます。

探す際のポイントとして、建築業界ではこれらの商品を「ドレンストレーナー」や「ドレンキャップ」、「目皿(めざら)」などと呼ぶことを覚えておくと良いでしょう。これらのキーワードで検索すると、より多くの製品を見つけやすくなります。

市販品には様々な種類があり、主に形状や材質によって特徴が異なります。

種類形状・特徴メリットデメリット
山型・ドーム型上部が丸く盛り上がった形状。枯れ葉などが上から被さっても、側面の隙間から排水できるため、詰まりにくい高さがあるため、設置場所にスペースが必要。
平面型平らな円盤状や角型の形状。一般的なタイプ。デザインがシンプルで安価なものが多い。大きな落ち葉などが張り付くと、排水口全体を塞いでしまうことがある。
トンネル型(溝カバー)排水溝(溝)全体を覆う、かまぼこ型のカバー。溝に落ちたゴミが排水口へ流れるのを広範囲で防ぐことができる。設置に手間がかかる場合や、価格が比較的高価なことがある。
差し込み型排水口の穴に直接差し込んで固定するタイプ。設置が非常に簡単で、ズレにくい。対応するパイプのサイズが限られる。

材質も、サビに強く耐久性の高いステンレス製や、軽くて安価な樹脂製(塩化ビニールなど)が主流です。ご自宅のベランダの環境や、せき止めたいゴミの種類、予算に合わせて最適な製品を選びましょう。

カバーはホームセンターで購入可能

前述の通り、ベランダの排水溝カバーは、カインズコーナンDCMなどのホームセンターで手軽に購入できます。オンラインストアも便利ですが、ホームセンターには実際に商品を手に取って、サイズや質感を確認できるという大きな利点があります。

「ネットで買ったけど、サイズが微妙に合わなかった…」という失敗は避けたいですよね。特に古いマンションなどは排水口の規格が特殊な場合もあるので、実物を確認できるのは安心です。

店舗によっては、プライベートブランド(PB)の商品が展開されており、有名メーカー品と同等の機能を持つ製品をより安価に手に入れられることもあります。

例えば、SANEIの「差込排水ガード H951-70」のように、工具不要で排水口に差し込むだけで簡単に設置できるタイプや、ベランダの壁面に設置された横引きタイプの排水口に対応した製品など、様々なニーズに応える商品が見つかります。

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購入前の最重要チェックポイント

ホームセンターへ行く前に、必ずメジャーで自宅のベランダ排水口の「直径」や「溝の幅」を正確に測定しておきましょう。スマートフォンのカメラで排水口周りの写真を撮っておくと、店員さんに相談する際にもスムーズです。

この一手間を惜しまないことが、失敗しないカバー選びの秘訣です。

カインズで手に入るゴミストッパー

数あるホームセンターの中でも、機能性とデザイン性に優れたオリジナル商品が豊富なカインズは、ベランダ用のゴミストッパーを探す際にぜひチェックしたい店舗の一つです。

一例として、「PVCストレーナキャップベランダヨコ型 黒」という商品が挙げられます。これは、壁面に設置された横引きタイプの排水口に対応する製品です。

  • 材質:塩化ビニール(PVC)製で、耐候性や難燃性に優れており、屋外での使用に適しています。
  • 適用サイズ:パイプ径40mmから65mmまで対応可能な設計で、多くのマンションのベランダにフィットします。
  • デザイン:熱反射を和らげる艶消し加工が施されたブラックカラーで、ベランダの景観を損ないません。
  • 価格:1,000円以下と手頃な価格帯も魅力です。

このように、カインズのような店舗では、利用者のニーズを的確に捉えた、機能的でコストパフォーマンスに優れたゴミストッパーを見つけられる可能性が高いと言えます。お近くに店舗がある方は、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

排水溝からのゴキブリ侵入を防ぐ効果も

排水溝からのゴキブリ侵入を防ぐ効果も
お家の洗剤屋さん:イメージ

ベランダの排水溝にゴミストッパーを設置するメリットは、単に詰まりを防ぐだけではありません。実は、ゴキブリをはじめとする害虫の侵入を防ぐという、非常に重要な副次的効果も期待できるのです。

あなたのベランダ、ゴキブリの温床になっていませんか?

排水溝に溜まった枯れ葉や土、ホコリなどのゴミは、雨水によって常に湿った状態になります。この「暗くて、狭くて、湿った場所」は、ゴキブリにとって絶好の隠れ家であり、格好の産卵場所となってしまうのです。

さらに、マンションやアパートの排水管は、上下階や隣の住戸と繋がっていることがほとんどです。つまり、他の部屋で発生したゴキブリが、排水管を伝ってあなたのベランダに侵入してくるケースも少なくありません。

「部屋はきれいにしているのに、なぜかゴキブリが出る…」という場合、もしかしたらベランダの排水溝が侵入経路になっているのかもしれませんよ。

目の細かいネットやカバーを設置して物理的に通り道を塞ぐことは、極めて有効なゴキブリ対策となります。ゴミを溜めず、排水溝周辺を常に清潔に保つ意識を持つことが、結果的に害虫を寄せ付けない快適な環境づくりに繋がるのです。

用途別ベランダ排水溝ゴミストッパーの選び方

  • 100均の商品でも十分対策できる
  • ダイソーのアイテムを使ったアイデア
  • 鉢底ネットでゴミストッパーを自作する
  • ネットを活用した簡単なゴミ対策
  • 最適なベランダ排水溝ゴミストッパーを選ぼう

100均の商品でも十分対策できる

「いきなり高価な専用品を買うのはちょっと…」「まずは手軽に効果を試してみたい」という方には、100円ショップ(100均)の商品が大変おすすめです。ダイソーセリアキャンドゥなどのお店で、低コストながらも効果的なゴミ対策を始めることができます。

ベランダ用として使える主なアイテムには、以下のようなものがあります。

  • 浴室・キッチン用の排水口ネット:サイズが合えば、そのまま排水口に設置できます。特にステンレス製のパンチングゴミ受けなどは、耐久性もあり便利です。
  • 園芸用の鉢底ネット:ハサミで自由にカットできるため、後述する自作ストッパーの材料として最適です。
  • 結束バンドやビニールタイ:自作ストッパーを固定する際に役立ちます。
  • 目が粗いスポンジ:排水溝の幅に合わせてカットし、詰めておくことで簡易的なフィルターになります。

【注意】詰まりを「解消」するグッズはありません

100均で手に入るのは、あくまでゴミが流れるのを「予防」するためのグッズが中心です。すでに排水管が詰まってしまった際に使うパイプクリーナー(ワイヤーブラシや強力な洗浄剤)などは、基本的には置いていない場合が多いです。詰まりが深刻な場合は、無理せず専門業者に相談しましょう。

まずは100均グッズで試してみて、ご自身のベランダ環境に必要な機能を見極めてから、本格的な製品の購入を検討する、というのも賢い方法です。

ダイソーのアイテムを使ったアイデア

100円ショップの中でも、特に品揃えが豊富でDIYアイテムも充実しているのがダイソーです。少しの工夫とアイデアで、ダイソーの商品をベランダの排水溝対策に活用することができます。

アイデア①:定番の「鉢底ネット」

やはり最も versatile なのが、園芸コーナーで販売されている「鉢底ネット」です。プラスチック製で柔らかく、大きなハサミやカッターで簡単に好きな形にカットできます。これを利用すれば、どんな形状の排水溝にもフィットするオリジナルのゴミストッパーを自作できます。詳しい作り方は次の項目で解説します。

アイデア②:「目が粗いスポンジ」をフィルターに

洗面台やキッチンの掃除コーナーにある「目が粗い(網目状の)スポンジ」も、非常に有効なアイテムです。これを排水溝の幅や排水口の直径に合わせてハサミでカットし、軽く詰めておくだけで簡易フィルターが完成します。

粗目スポンジフィルターのメリット

目が粗いため、細かい砂埃はある程度通しつつも、水の流れを妨げることなく、枯れ葉や小石といった大きなゴミだけを効果的にせき止めることができます。水の流れを確保しつつゴミを止めたい、という場合に最適な方法です。

このように、本来の用途とは異なる商品でも、アイデア次第で優れたゴミストッパーとして生まれ変わらせることが可能です。

鉢底ネットでゴミストッパーを自作する

鉢底ネットでゴミストッパーを自作する
お家の洗剤屋さん:イメージ

「市販品ではサイズが合わない」「できるだけコストを抑えたい」という方には、100均の鉢底ネットを使ったゴミストッパーの自作が最もおすすめです。誰でも驚くほど簡単に、ご自宅のベランダにぴったりのストッパーを作ることができます。

準備するもの

  • 鉢底ネット(100均で購入可能)
  • ハサミ(大きめのものが切りやすい)
  • ビニールタイ または 結束バンド
  • メジャー

作成手順

  1. 採寸:まず、ゴミをせき止めたい場所の「排水溝の幅」と「深さ」をメジャーで測ります。
  2. カット:鉢底ネットを、「幅=測った溝の幅より少し長め」「高さ=測った溝の深さより少し高め」にハサミでカットします。
  3. 成形:カットした鉢底ネットをくるっと丸めて、直径5cm程度の筒状にします。
  4. 固定:形が崩れないように、ビニールタイや結束バンドを使って2〜3ヶ所を固定したら完成です。

自作ストッパー成功のコツ

最大のポイントは、排水溝の幅よりも少しだけ大きく作ることです。筒状にしたネットを少し押し潰すような形で溝にはめ込むことで、水の勢いでズレたり流されたりするのを防ぎ、ぴったりとフィットさせることができます。

材料費はわずか100円程度。汚れたら気兼ねなく新しいものに交換できるのも、自作ならではの大きなメリットです。

ネットを活用した簡単なゴミ対策

ネットを活用した簡単なゴミ対策
お家の洗剤屋さん:イメージ

より手軽な方法として、排水口のカバー(目皿)に直接ネットを被せてしまう、という対策も考えられます。台所シンクで使う「ストッキングタイプの水切りネット」や、玉ねぎなどが入っていた「メッシュ状のネット」を再利用する方法です。

これらのネットは目が非常に細かいため、土や砂といった微細なゴミまでしっかりとキャッチしてくれるのが最大のメリットです。

「とにかく土を一切流したくない!」という場合には、効果的な方法ですね。

しかし、この手軽な方法には、見過ごせない大きなデメリットと注意点が存在します。

【最重要】目詰まりによる水溢れのリスク

メリットである「目の細かさ」は、同時にデメリットにもなり得ます。少量のゴミでもすぐにネットが目詰まりを起こし、かえって水の流れを著しく悪くしてしまう可能性があるのです。
特に、ゲリラ豪雨や台風などの大雨の際には、排水が追いつかずにベランダがプールのような状態になり、室内に浸水するという最悪の事態を引き起こす危険性もゼロではありません。

そもそも排水口のカバー(ドレンストレーナー)の目が粗く作られているのは、ある程度のゴミが張り付いても、他の隙間から排水能力を確保できるように計算されているためです。その隙間を完全に塞いでしまうネットの使用は、リスクを伴うことを理解し、こまめにゴミを取り除くなど、細心の注意を払う必要があります。

最適なベランダ排水溝ゴミストッパーを選ぼう

この記事では、ベランダの排水溝問題を解決するための様々なゴミストッパーについて解説してきました。最後に、記事の要点をリスト形式でまとめます。

この記事のまとめ
  • ベランダのゴミや土砂の問題はゴミストッパーで解決できる
  • 隣家へのゴミの流出はトラブルの原因となるため対策は必須
  • 市販品はホームセンターやオンラインストアで購入可能
  • 製品を探す際はドレンストレーナーやドレンキャップという名称が有効
  • 山型やドーム型のカバーは枯れ葉などが詰まりにくい
  • 市販品を購入する前には排水口のサイズ測定を必ず行う
  • カインズなどのホームセンターでは高コスパなPB商品も見つかる
  • ゴミストッパーの設置はゴキブリなど害虫の侵入防止にも繋がる
  • 手軽に対策を始めたい場合は100均グッズの活用がおすすめ
  • ダイソーの鉢底ネットはゴミストッパーの自作に最適なアイテム
  • 鉢底ネットを使った自作は簡単かつコストパフォーマンスが高い
  • ストッキングタイプのネットは微細なゴミまでキャッチできる
  • ただし目の細かいネットは目詰まりを起こし水溢れのリスクがある
  • どの方法を選んだとしても定期的な点検と掃除が最も重要
  • 自分のベランダ環境やライフスタイルに合った最適な方法を見つけることが大切

市販品には確実性があり、自作品にはコストと自由度の高さという魅力があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身のベランダにぴったりの対策を見つけて、快適なベランダライフをお送りください。

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