キッチンハイターとキッチンブリーチの違いは?成分と効果を解説

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キッチンハイターとキッチンブリーチの違いは?成分と効果を解説

キッチン用品の漂白や除菌に欠かせない塩素系漂白剤の中でも、「キッチンハイター」と「キッチンブリーチ」の違いについて疑問に思ったことはありませんか?見た目や使い方が似ているため、一緒?と感じる方も多いはずです。

本記事では、どっちがいい?と迷ったときに役立つよう、各製品の成分や濃度の違い、価格差の理由(なぜ安いのか)、そして代わりに使っても問題がないのかといった点を紹介します。

この記事のポイント
  • キッチンハイターとキッチンブリーチの成分やメーカーの違い
  • 濃度や界面活性剤による洗浄力の違い
  • 価格差の背景とコストパフォーマンスの違い
  • 使用用途ごとの適切な製品の選び方
目次

キッチンハイターとキッチンブリーチ違いは何?

  • キッチンハイターとキッチンブリーチは一緒?
  • 成分や界面活性剤の違いは何?
  • キッチンブリーチはなぜ安いのか?
  • キッチンブリーチとキッチンハイターの濃度比較
  • キッチンハイターとブリーチを混ぜるのはOK?
  • キッチンブリーチでカビに効果は?

キッチンハイターとキッチンブリーチは一緒?

キッチンハイターとキッチンブリーチは一緒?
お家の洗剤屋さん:イメージ

キッチンハイターとキッチンブリーチは見た目や用途が似ているため、同じ製品だと誤解されがちです。しかし実際には、両者は「商品名」と「メーカー」が異なります。キッチンハイターは花王が販売している製品で、商標登録された商品名です。一方のキッチンブリーチは、花王以外のメーカー(ライオンやカネヨ石鹸など)が販売しており、一般名詞である「ブリーチ(漂白剤)」を用いています。

このため、パッケージや使用目的が似通っていても、成分や価格、濃度に若干の違いがある場合があります。とはいえ、どちらも台所の除菌・漂白・消臭を目的とした塩素系漂白剤であり、基本的な使い方や効果には大きな差はありません。コストを重視するのであればキッチンブリーチを、ブランドや細やかな機能性を求めるのであればキッチンハイターを選ぶのがよいでしょう。

成分や界面活性剤の違いは何?

キッチンハイターとキッチンブリーチは、どちらも塩素系漂白剤で「次亜塩素酸ナトリウム」と「水酸化ナトリウム」を主要成分としています。ただし、界面活性剤の種類に違いがあります。

キッチンハイターには「アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム」という陰イオン系の界面活性剤が含まれています。これは、油汚れなどに対する洗浄力を高めるための成分です。一方、キッチンブリーチには「アルキルアミンオキシド」という両性界面活性剤が使われていることが多く、酸性やアルカリ性の環境下でも安定した働きを見せるのが特徴です。

ただし、これらの違いは化学的なものであり、一般的な家庭での使用感や効果に大きな差が出るわけではありません。用途が台所に限られているのであれば、どちらを使用しても十分な洗浄・除菌効果が期待できます。

キッチンブリーチはなぜ安いのか?

キッチンブリーチはなぜ安いのか?
お家の洗剤屋さん:イメージ

キッチンブリーチがキッチンハイターよりも安価で販売されている理由は、主にブランド力と商標登録の有無、そして製造コストの違いにあります。

花王の「キッチンハイター」は商標登録されたブランド商品であり、長年の信頼とマーケティング活動によって確立されたブランドイメージがあります。その分、販売価格にもブランド価値が反映されているのです。一方で、キッチンブリーチは一般名称であり、複数のメーカーが競合する中で価格競争が生じやすい商品です。

また、使用されている成分はほぼ同じでも、パッケージデザインや広告費、製造ラインの違いが価格に影響を与えます。経済的に洗剤を選びたい方にとっては、キッチンブリーチがコストパフォーマンスに優れた選択肢となるでしょう。

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キッチンブリーチとキッチンハイターの濃度比較

キッチンハイターとキッチンブリーチの有効成分である「次亜塩素酸ナトリウム」の濃度は、製品によって異なります。

花王のキッチンハイターは濃度が「約6%」とされていますが、実際の表示は非公開です。ただし、希釈率から逆算すると6%程度と推定されています。一方で、キッチンブリーチの濃度はメーカーごとに違いがあり、4.3%から6%程度の幅があります。

例えば、ライオンのキッチンパワーブリーチは6%、第一石鹸のキッチンブリーチSは約5%、ロケット石鹸の製品は約4.3%となっています。このように、濃度にはばらつきがあるため、消毒や除菌目的で使用する場合には、用途に応じて製品の濃度を確認することが大切です。

キッチンハイターとブリーチを混ぜるのはOK?

キッチンハイターとブリーチを混ぜるのはOK?
お家の洗剤屋さん:イメージ

結論から言えば、異なる製品同士を混ぜて使うことは絶対に避けるべきです。キッチンハイターとキッチンブリーチは、どちらも塩素系漂白剤ですが、異なる界面活性剤や添加物が使われていることがあります。

これらの成分が混ざることで、化学反応を起こして有害なガスが発生する可能性があるのです。特に、酸性の洗剤や酢などと混ざると「塩素ガス」が発生し、呼吸器や目に深刻なダメージを与える恐れがあります。

塩素系漂白剤は必ず単独で使用し、混ぜることのないよう徹底することが安全な使い方です。用途や汚れの種類に応じて、製品ごとに使い分けることを心がけましょう。

キッチンブリーチでカビに効果は?

キッチンブリーチはカビ取りにも効果を発揮します。塩素系漂白剤の主成分である次亜塩素酸ナトリウムには、強力な殺菌・漂白作用があり、カビの原因となる菌や色素を分解して除去する働きがあります。

特に、片栗粉と混ぜてペースト状にした「高密着カビ取り剤」は、キッチンブリーチでも作ることが可能です。壁やパッキンなど、液体が垂れやすい場所でもしっかり密着してカビを撃退できます。

ただし、使用する際は必ず換気を行い、ゴム手袋やマスクを着用するなど安全対策を徹底しましょう。また、素材によっては変色や劣化の恐れもあるため、目立たない場所でテストしてから使用することをおすすめします。

キッチンハイターとキッチンブリーチの違いから使い分け

  • キッチンハイターとハイターどっちがいい?
  • ハイターの代わりにキッチンハイターを使ってもいい?
  • キッチンハイターで衣類をつけおきする方法
  • ブリーチとハイターの違い。洗濯はどっち?
  • キッチンハイターの使い方と注意点
  • キッチンハイターで排水口の掃除法

キッチンハイターとハイターどっちがいい?

どちらが良いかは使用目的によって異なりますが、台所で使う場合には「キッチンハイター」がより適しています。なぜなら、キッチンハイターは台所用品の除菌や漂白を想定して開発されており、汚れを落とすための洗浄成分(界面活性剤)が配合されているためです。一方、衣類用の「ハイター」は、洗濯時に使用することを前提としているため、単独では洗浄力が弱く、洗剤と併用される前提で設計されています。

例えば、ふきんやまな板、食器の茶渋、プラスチック容器の除菌など、キッチン特有の汚れに対しては、キッチンハイターがより効果的に働きます。逆に、衣類の漂白には洗濯用ハイターを使うべきで、キッチンハイターを使うと脱色などのリスクがあるため注意が必要です。

このように、それぞれの製品は用途別に最適化されているため、目的に応じて正しく選ぶことが大切です。

ハイターの代わりにキッチンハイターを使ってもいい?

キッチンハイターは塩素系漂白剤であるため、ハイターと同じく漂白・除菌・消臭の効果を持っています。そのため、応急処置としてハイターの代わりに使用することは可能ですが、推奨される使い方ではありません。

理由としては、両者には界面活性剤の有無や濃度の違いがあり、キッチンハイターは台所用に調整された成分配合がされています。例えば、界面活性剤が含まれているため、泡立ちや成分の残留が懸念されることがあります。衣類などに使用した場合、十分にすすがないと素材に残りやすく、肌への刺激や変色のリスクも考えられます。

一時的に使うのは問題ありませんが、衣類や浴室、トイレなどの特定の用途には、専用のハイター製品を使うことが安心・安全な選択です。

キッチンハイターで衣類をつけおきする方法

キッチンハイターで衣類をつけおきする方法
お家の洗剤屋さん:イメージ

キッチンハイターで衣類をつけおきする場合には、使用方法を正しく守ることが大切です。特に注意したいのは、色柄物には使用できないという点です。キッチンハイターは塩素系漂白剤で、強力な漂白力を持っているため、色素まで分解してしまう可能性があります。

つけおきする際には、まず衣類が塩素系漂白剤に適しているかを確認します。白い綿製品やポリエステル製品であれば多くの場合使用可能です。バケツに水を5Lほどため、キッチンハイターをキャップ2杯(約50ml)加え、よくかき混ぜた後、衣類を浸します。つけおき時間は30分以内にとどめ、その後は洗濯機ですすぎを十分に行いましょう。

長時間のつけおきや、熱湯の使用は繊維を傷める原因になります。必ず冷水〜ぬるま湯を使い、換気も忘れずに行ってください。

ブリーチとハイターの違い。洗濯はどっち?

洗濯に使用する際には、「ハイター」の方がより安心して使える選択です。なぜなら、ブリーチとハイターは同じく塩素系漂白剤で成分的には似ているものの、ハイターは洗濯用途を想定した製品であり、使用量や注意点が明確に表示されているためです。

一方で、ブリーチは一般名称であり、メーカーによって成分の濃度や配合が異なることがあります。製品によっては次亜塩素酸ナトリウム濃度が高かったり、洗濯用途に適さない界面活性剤が含まれているケースもあります。そのため、洗濯に使用するならば、花王の「ハイター」や「ワイドハイター」など、衣類専用として販売されている商品を選ぶ方が無難です。

特に色柄物の衣類には酸素系の「ワイドハイター」が適しており、色落ちの心配がありません。塩素系のハイターは白物専用であり、誤って使うと色が抜けてしまうため、使い分けが重要です。

キッチンハイターの使い方と注意点

キッチンハイターを安全に効果的に使うためには、正しい使い方と注意点を把握しておくことが大切です。基本的には、まな板・ふきん・食器・水筒パーツなどの除菌や漂白、排水口のヌメリ取りに用いられます。

使用方法としては、薄め液を作ってつけおきするのが一般的です。例えば、水5Lに対してキャップ2杯(約50ml)を入れて混ぜ、30分ほどつけおきした後に、流水で30秒以上よくすすぎます。また、スプレータイプの「キッチン泡ハイター」であれば、直接対象物にスプレーし、数分置いてから洗い流すだけで手軽に除菌・漂白が可能です。

注意点として、酸性の製品(クエン酸・酢・トイレ用洗剤など)と絶対に混ぜないことが挙げられます。混合すると有毒な塩素ガスが発生し、大変危険です。使用中は必ず換気を行い、ゴム手袋や保護メガネを着用すると安心です。また、使用後は手をよく洗うようにしてください。

キッチンハイターで排水口の掃除法

排水口のヌメリや悪臭の原因となる雑菌やカビに対しては、キッチンハイターが非常に効果的です。日々のキッチン作業でたまる食品カスや油汚れは、見えない場所で雑菌を繁殖させ、異臭や詰まりの原因にもなります。

掃除方法としては、まず排水口内のゴミを取り除いた後、キッチンハイターを使用します。液体タイプの場合は、水で薄めた溶液(例えば水1Lに対してキッチンハイター10ml程度)を排水口に注ぎ、10〜30分ほど放置します。放置時間中にハイターの除菌・漂白成分が働き、ヌメリや臭いの元を分解します。その後、50℃前後のぬるま湯でしっかりと流すことで、残留成分を取り除くとともに配管の洗浄も行えます。

また、スプレータイプの「キッチン泡ハイター」を使えば、泡が排水口に密着しやすく、垂れにくいため高い洗浄効果が得られます。ただし、金属製の部品やパッキンなどへの長時間の使用は腐食を招く可能性があるため、目安時間を守りましょう。

定期的な掃除によって、排水口の衛生状態を保ち、快適なキッチン環境を維持することができます。

キッチンハイターとキッチンブリーチの違いを総括

以下はこの記事のまとめです。

この記事のまとめ
  • キッチンハイターは花王の商標商品である
  • キッチンブリーチは複数メーカーから出ている一般名称の漂白剤
  • 両者は成分が似ているが界面活性剤に違いがある
  • キッチンハイターには油汚れに強い界面活性剤が含まれる
  • キッチンブリーチは安価だが濃度や添加剤が商品により異なる
  • 成分の違いにより使用感や仕上がりに微差が出ることがある
  • キッチンブリーチの濃度は4.3~6%程度と幅がある
  • キッチンハイターとブリーチは混ぜると危険なガスが発生する可能性がある
  • カビ取りにはどちらも効果的だが安全対策が必須
  • 台所での使用にはキッチンハイターが適している
  • ハイターの代用品としてキッチンハイターは一時的に使えるが推奨されない
  • 衣類の漂白にキッチンハイターを使う場合は白物限定が基本
  • 洗濯には濃度や適合性の明確な「ハイター」を使う方が安全
  • キッチンハイター使用時は換気・保護具の装着が推奨される
  • 排水口の掃除には希釈液や泡タイプの製品が有効
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