ウタマロクリーナーをやめた理由や代わりとなる洗剤を紹介

ウタマロクリーナーは人気の洗剤ですが、何らかの不満や疑問を抱いている方も少なくありません。

この記事では、実際に多くのユーザーが感じたウタマロの欠点をはじめ、マジックリンとウタマロどっちがいい？という比較の声、床がベタベタしてしまうケース、さらには使えない場所やカビへの効果の有無といったポイントを紹介します。

また、お風呂掃除で感じた効果不足や、使用方法の工夫次第で変わる使い方のポイント、そして実際にウタマロクリーナーをやめた人たちが選んだ代替品としてのセスキや他のクリーナーも取り上げ、ウタマロクリーナーは体に悪いのでは？といった安全性への不安を抱えている方のために、成分面の解説もあわせて行います。

ウタマロクリーナーやめた理由とは？

ウタマロの欠点はどこにある？

ウタマロクリーナーは多用途に使えることで非常に人気のある中性洗剤です。キッチンや洗面所、トイレ、さらには床や壁など、家庭内のあらゆる場所に使用できる手軽さが支持されています。しかし、すべての汚れに対して効果的というわけではありません。とくに、長年にわたって蓄積された汚れや、固くこびりついた油汚れなどの頑固な汚れに対しては、期待したほどの洗浄力が得られないという声も少なくありません。

このような印象を受けると、ウタマロクリーナーがまったく使い物にならないと誤解してしまうかもしれませんが、決してそうではありません。実際には、日常的に発生する比較的軽い汚れ、例えば手垢、軽度の水アカ、食べこぼしや石けんカスといった、日々の生活の中で気になる程度の汚れには非常に効果的です。そのため、こまめに掃除をする習慣のある人にとっては、取り回しが良く使いやすい洗剤だといえるでしょう。

一方で、数日から数週間単位で掃除をまとめて行うようなスタイルの人や、大掃除のように一度でガンコな汚れを落としたいと考える人にとっては、洗浄力に不満を感じる可能性があります。こういったケースでは、より強力な洗剤や専用のクリーナーを併用することで、ウタマロクリーナーの弱点を補完するという選択肢もあります。

床を掃除したらベタベタする原因と対処方法

ウタマロクリーナーで床を掃除したあとに「ベタベタする」と感じた経験がある人は少なくありません。掃除を終えてから歩いてみると、足裏にペタペタとした感触が残ることがあり、これに戸惑う方も多いようです。この原因は、ウタマロクリーナーに含まれている界面活性剤の濃度が、一般的な床用洗剤と比較して高いことにあります。

例えば、クイックルホームリセットやかんたんマイペットといった床専用の洗剤では、界面活性剤の濃度が1％未満に抑えられており、比較的軽い洗浄力でありながらベタつきにくい特徴があります。一方で、ウタマロクリーナーは5％とかなり高い数値になっており、洗浄力は高いものの、その分成分が床に残りやすくなるため、適切な処理をしないとベタつきの原因となります。

さらに、床の素材や拭き取り方法によっても仕上がりに差が出ます。例えば、ウレタンコーティングされたフローリングなどは洗剤がなじみにくく、表面に成分が残りやすい傾向にあるため、注意が必要です。スプレーして拭くだけでは成分が完全に取り切れず、乾いたあとに残留成分が粘着感を生じさせることがあります。

これを防ぐには、使用前にウタマロクリーナーを適切に水で薄めることが基本です。バケツ1杯の水に対して2〜3プッシュほど加えるだけで、界面活性剤の濃度が薄まり、ベタつきのリスクが軽減されます。また、原液で使用した場合は、掃除後に必ず水拭きを行うことが推奨されます。清潔な雑巾で二度拭きするだけでも、床のサラサラ感を取り戻すことができます。

このように、正しい使用法と対処法を理解しておけば、ウタマロクリーナーであっても快適な床掃除が可能になります。使用環境や素材に応じて工夫を凝らすことで、製品の性能を最大限に引き出すことができるでしょう。

ウタマロクリーナーは体に悪いの？

ウタマロクリーナーは素手で使えるほどやさしいとうたわれている中性洗剤ですが、まったく無害というわけではありません。成分には界面活性剤やアミノ酸系洗浄成分が含まれており、長時間使用したり、敏感肌の人が使った場合には肌荒れを起こすことがあります。

また、関連製品である「ウタマロ石けん」には蛍光増白剤が使用されています。この成分は衣類を白く見せる目的で配合されていますが、健康への影響を懸念する声もあります。蛍光増白剤は化学的に発光する物質であり、肌に直接触れると一部の人にアレルギー反応や皮膚刺激を引き起こす可能性があると指摘されています。特に赤ちゃんやアトピー体質の人など、皮膚が敏感な人には注意が必要です。皮膚から吸収されたり、衣類に残留して長期間接触することで、わずかではあるものの皮膚炎の原因になるケースも報告されています。

ウタマロクリーナー自体には蛍光増白剤は含まれていませんが、同シリーズであることから混同されることがあるため、購入時や使用前には成分表示を確認しておくことが大切です。

もちろん、一般的な使用方法に従えばウタマロクリーナーは安全性の高い製品です。しかし、小さな子どもがいる家庭や敏感肌の方が使用する際には、念のためゴム手袋を使用し、使用後は石けんで手を洗うなどの配慮が求められます。

また、換気の悪い場所でスプレーを多用すると、洗剤の香料や成分で気分が悪くなるケースもあります。これを防ぐためには、作業中に窓を開けるなど、しっかりとした換気対策を取りながら使用するようにしましょう。

ウタマロクリーナー カビに効果ある？

結論から言うと、ウタマロクリーナーはカビの除去にはあまり向いていません。中性洗剤であるウタマロは、皮脂汚れや水アカには効果がありますが、カビのように根を張る菌類には殺菌力が不足しているからです。

お風呂場や洗面所などの湿気の多い場所で発生するカビに対しては、塩素系漂白剤やカビ取り専用の洗剤を使うのが効果的です。ウタマロを使用しても表面の汚れは落とせますが、根本的な除去にはつながりません。

このため、カビ対策としてはウタマロよりも専用洗剤を使うことが適切な判断といえるでしょう。

ウタマロクリーナーの使えない場所とは

ウタマロクリーナーは幅広く使える製品ではありますが、すべての素材に安全というわけではありません。使えない場所として代表的なのは

• 無垢材の床
• 革製品
• 液晶画面
• 石材
• 銀製品

などです。

例えば、無垢材は水分に弱いため、ウタマロクリーナーをスプレーして拭くとシミや変色の原因になります。また、石材や銀製品に使うと成分が化学反応を起こし、表面のツヤを損ねたり変色するリスクがあります。

このため、ウタマロクリーナーを使用する前には、対象の素材に対応しているかを必ず確認することが大切です。特に高価な家具や機器に使用する際は、目立たない場所で試してから全体に使用しましょう。

ウタマロクリーナーやめた後どうする？

ウタマロクリーナーとセスキはどっちがいい？

ウタマロクリーナーをやめた人の中には、代わりにセスキ炭酸ソーダを使用するようになったという声が少なくありません。セスキ炭酸ソーダはアルカリ性の洗浄成分を含み、特に頑固な油汚れに対して高い効果を発揮するという特徴があります。調理中に飛び散った油や、長期間放置された換気扇のベタつきなどに対しても、スプレーして数分置くだけで汚れが浮き上がるため、効率的に掃除ができます。

このため、キッチンのコンロ周りや換気扇、電子レンジの内側など、油汚れがメインとなる場所では、セスキ炭酸ソーダを使うことで手間をかけずにしっかりと汚れを落とすことが可能です。ただし、セスキはpHが高く、アルカリ性が比較的強い成分であるため、長時間の使用や頻繁な使用によっては手肌を刺激することがあります。敏感肌の方や手荒れが気になる方は、使用時にゴム手袋を着用するなどの対策が必要です。

一方、ウタマロクリーナーは中性洗剤であるため、刺激が少なく手肌にやさしいという大きなメリットがあります。水回りや家具、壁紙などさまざまな場所に安全に使えるので、家庭内の幅広い掃除に対応できるという点も高く評価されています。特に小さなお子さんやペットのいる家庭では、安全性の高さが重要視される傾向にあり、そうした場合にはウタマロの方が安心して使えると考えられています。

このように、セスキ炭酸ソーダとウタマロクリーナーにはそれぞれに異なる特徴とメリットがあります。汚れの種類や掃除する場所、さらには掃除にかけられる時間や頻度などに応じて、どちらを選ぶべきかが変わってきます。つまり、どちらが優れているというよりも、自分の生活スタイルや掃除の目的に応じて最適な方を選ぶのが賢明だといえるでしょう。

マジックリンとウタマロどっちがいい？

マジックリンもウタマロクリーナーと並ぶ人気の家庭用洗剤ですが、それぞれに特徴があります。マジックリンはアルカリ性や酸性タイプがあり、成分の力で汚れをしっかり分解してくれるため、ガンコな汚れに強いのがメリットです。

一方で、成分が強いために手肌への刺激が強かったり、素材によっては傷めてしまうこともあるため、取り扱いには注意が必要です。それに対してウタマロは中性でやさしい使い心地ですが、頑固な汚れにはやや効果が劣ることがあります。

掃除する場所や目的に合わせて、両者を使い分けるのが最も効率的な方法です。軽い汚れにはウタマロ、しつこい汚れにはマジックリンといった使い方が適しています。

お風呂掃除にウタマロは不向き？

ウタマロクリーナーはお風呂掃除にも使えるとされていますが、実際には不向きだと感じる人もいます。その理由は、お風呂場に多い「皮脂」「石鹸カス」「カビ」などの汚れが、ウタマロの洗浄力では完全に落としきれない場合があるからです。

また、お風呂場は湿気が多いため、放置された汚れがこびりつきやすく、洗浄成分が中性であるウタマロでは物足りないと感じることもあります。このため、バスマジックリンなどのお風呂専用洗剤を使う方が、効率よく清掃ができます。

それでも、毎日使用することで汚れをためない習慣があれば、ウタマロでもきれいな状態を保つことが可能です。

ウタマロクリーナーの正しい使い方とは

ウタマロクリーナーを最大限に活かすには、正しい使い方を知ることが重要です。基本的な使用方法は「汚れた部分にスプレーし、しばらく置いた後に拭き取る」というシンプルな手順です。

ただし、用途によっては水で薄めて使用する方が効果的な場合もあります。とくに床掃除では原液をそのまま使うとベタつきやすくなるため、水に2プッシュ程度のウタマロを混ぜて雑巾やモップで使用するとよいでしょう。

また、スプレー後に時間を置くことで、汚れへの浸透力が高まり、より簡単に落とすことができます。

ウタマロクリーナーの注意点を知ろう

ウタマロクリーナーは便利な反面、いくつかの注意点を守らなければトラブルの原因になります。まず第一に、対応していない素材への使用は避けるべきです。とくに無垢材や液晶画面などは変色や劣化の原因となります。

また、使用中は換気を心がけ、洗剤が肌に直接つかないようにするのが基本です。素手でも使えるとはいえ、長時間の使用では肌荒れを起こす可能性があります。

さらに、スプレーの飛散によって家具や機器に洗剤がついてしまうこともあるため、使用前に周囲を保護しておくのも大切です。

ウタマロクリーナーの代替品を紹介

ウタマロクリーナーをやめたあとの代替品として人気があるのは、重曹、セスキ炭酸ソーダ、クエン酸、そして市販の多目的クリーナーです。これらはそれぞれ得意分野が異なるため、用途に応じて選ぶことが重要です。

例えば、油汚れにはセスキ、酸性の水アカにはクエン酸、そして研磨力が必要な場所には重曹が適しています。最近では、クイックルホームリセットのような泡タイプの多目的クリーナーも注目されています。

環境や手肌へのやさしさを重視するなら、成分表示や使用目的をよく確認したうえで、最適な製品を選ぶようにしましょう。

ウタマロクリーナー やめた理由を総まとめ

以下はこの記事のまとめです。