SNSで話題の「うたまろ重曹ホイップ」について、その効果や作り方に関心をお持ちではないでしょうか。ウタマロクリーナーと重曹をそもそも混ぜてもいいのか、そして混ぜて掃除をするとどうなるのか、気になりますよね。
特に、キッチンのコンロ周りの頑固な油汚れや、つけおきでの掃除方法、さらにはスプレーにして手軽に床掃除ができないかなど、具体的な活用法を知りたい方も多いはずです。
話題の重曹ホイップの作り方から、ウタマロクリーナーと重曹、クエン酸を組み合わせた応用テクニックまで詳しく解説し、安全にお使いいただくために、使ってはいけない場所や、重曹に混ぜてはいけないものについても触れていきます。
この記事を読めば、うたまろ重曹ホイップを使いこなし、家中の掃除を一段と効果的に進めることができるでしょう。
- うたまろ重曹ホイップの正しい作り方
- 場所別の効果的な掃除方法とコツ
- 安全に使うための注意点や使えない場所
- クエン酸などを加えた応用テクニック

うたまろ重曹ホイップの作り方と基本
- ウタマロと重曹は混ぜてもいい?
- 混ぜて掃除をするとどうなる?
- 話題の重曹ホイップの作り方
- 便利なスプレーの作り方と使い方
- コンロの頑固な油汚れに効果的
ウタマロと重曹は混ぜてもいい?

結論から言うと、ウタマロクリーナーと重曹を混ぜて使用することは全く問題ありません。
掃除用の洗剤を混ぜ合わせることに不安を感じる方もいるかもしれませんが、この2つの組み合わせは危険な化学反応を引き起こすことはないです。ウタマロクリーナーは「中性洗剤」であり、一方の重曹は「弱アルカリ性」の性質を持っています。これらの成分は、混ぜ合わせることで有毒ガスが発生するような危険性はありませんので、安心してご使用いただけます。
むしろ、この2つを組み合わせることで、それぞれの長所を活かした相乗効果が生まれ、洗浄力が格段にアップします。ウタマロクリーナーの界面活性剤が持つ汚れを浮かせる力と、重曹が持つ油汚れを中和する力や研磨効果が合わさり、単体で使うよりも幅広い汚れに対応できる強力な洗浄剤となるのです。
それぞれの性質をおさらい
ウタマロクリーナー(中性)
主成分は手肌に優しいアミノ酸系洗浄成分です。界面活性剤の力で汚れを浮き上がらせて落とします。中性なので、さまざまな素材に使いやすいのが特徴です。

重曹(弱アルカリ性)
正式名称は炭酸水素ナトリウム。酸性の油汚れを中和して分解する化学的な作用と、粒子による物理的な研磨作用の両方を持ち合わせています。

混ぜて掃除をするとどうなる?
ウタマロクリーナーと重曹を混ぜて使うと、単体で掃除するよりも洗浄力が大幅に向上し、これまで落とすのが難しかった頑固な汚れにもアプローチできるようになります。
その理由は、2つの成分が持つ異なる作用が、汚れに対して多角的に働きかけるからです。
まず、キッチンのコンロ周りや換気扇に多いギトギトの油汚れは「酸性」の性質を持っています。ここに弱アルカリ性の重曹が加わることで、汚れが化学的に中和され、水に溶けやすい物質に変化します。
さらに、ウタマロクリーナーに含まれる界面活性剤が、分解された汚れを素材の表面から浮き上がらせる役割を果たします。そして、水に溶けにくい重曹の細かい粒子が、クレンザーのような穏やかな研磨剤として機能し、こびりついた焦げ付きや固まった汚れを物理的に削り落としてくれるのです。
このように、「化学的な分解」と「物理的な除去」という2つのアプローチを同時に行えるため、掃除の効果が格段に高まります。
話題の重曹ホイップの作り方

SNSなどで話題の「重曹ホイップ」または「ウタマロホイップ」は、驚くほど簡単に作ることができます。ホイップ状にすることで、洗剤が汚れに密着しやすくなり、壁面などの垂直な場所でも液だれしにくくなるのが大きなメリットです。
基本的な材料と作り方は以下の通りです。
用意するもの | 分量 |
---|---|
水 | 50ml |
ウタマロクリーナー | 7プッシュ程度 |
重曹 | 100cc(約100g) |
ボウル、泡立て器 | 各1つ |
作り方の手順
手順1:水とウタマロクリーナーを混ぜる
まず、ボウルに水50mlを入れ、そこにウタマロクリーナーを7プッシュ程度加えて泡立て器でよく混ぜ合わせます。
手順2:重曹を加えてさらに混ぜる
次に、重曹100ccを2〜3回に分けながら加えます。ダマにならないように、その都度よくかき混ぜてください。
手順3:ホイップ状になったら完成
ツノが立つくらいの固さになるまで、しっかりと泡立てます。まるでメレンゲやホイップクリームのような、ふわふわの状態になったら「重曹ホイップ」の完成です。
重曹ホイップ作りのポイント
泡立て器を使うと、空気が含まれてよりきめ細かくクリーミーな泡になります。重曹の量はお好みで調整可能ですが、量を増やすとより固めのペースト状になり、研磨力が高まります。作った重曹ホイップは保存には向かないため、その日のうちに使い切るようにしましょう。
便利なスプレーの作り方と使い方
重曹ホイップはペースト状で強力ですが、より広範囲に手軽に使いたい場合は「ウタマロ重曹スプレー」が便利です。床や壁などの掃除に適しており、こちらも簡単に作ることができます。
スプレーの作り方
用意するもの | 分量 |
---|---|
ぬるま湯(40℃程度) | 100ml |
重曹 | 大さじ1 |
ウタマロクリーナー | 7プッシュ程度 |
スプレーボトル | 1本 |
作り方は、スプレーボトルにぬるま湯と重曹を入れてよく振り、重曹が溶けたらウタマロクリーナーを加えてさらに混ぜるだけです。水よりもぬるま湯を使うことで、重曹が溶けやすくなります。
スプレーの使い方
このスプレーは、特に玄関のたたきやベランダの床掃除に効果的です。砂埃や排気ガスなどが混じった汚れに直接吹きかけて、数分放置します。その後、デッキブラシやスポンジで軽くこすり、最後に水で洗い流すか、濡れた雑巾で拭き取れば完了です。
軽い汚れであれば、布にスプレーを吹き付けて拭くだけでもきれいになります。ただし、作ったスプレーは時間とともに成分が沈殿したり劣化したりするため、1週間程度で使い切るようにしましょう。
コンロの頑固な油汚れに効果的
うたまろ重曹ホイップが最もその威力を発揮する場所の一つが、キッチンのガスコンロやIHクッキングヒーター周りです。飛び散った油や吹きこぼれが調理熱で炭化し、固まってしまった頑固な汚れも、重曹ホイップを使えば効果的に落とすことができます。
掃除の手順は非常にシンプルです。
- ホイップを塗布する
油汚れや焦げ付きが気になる部分に、重曹ホイップをヘラやスプーンで厚めに塗り広げます。 - パックして放置する
ホイップを塗った上からキッチンペーパーやラップをかぶせてパックし、15分〜30分ほど放置します。これにより洗剤の乾燥を防ぎ、成分が汚れの奥までじっくり浸透します。 - こすり洗いする
時間が経ったらラップを剥がし、丸めたラップやスポンジ、不要になった歯ブラシなどで優しくこすります。 - 拭き取る
最後に、濡れた布やキッチンペーパーで汚れと洗剤をきれいに拭き取り、乾いた布で仕上げ拭きをすれば完了です。
汚れが特にひどい場合は、放置時間を1時間程度に延ばしてみましょう。また、こする際には、素材を傷つけないように力の入れすぎに注意してください。五徳などの取り外せるパーツは、別途つけおき洗いするのがおすすめです。
ホイップ状であるため、コンロの壁面など垂直な場所でもしっかりとどまり、有効成分が汚れに密着し続けるのが大きな利点です。諦めていた焦げ付きも、この方法で驚くほどきれいになる可能性があります。
うたまろ重曹ホイップの応用掃除術
- つけおきで五徳もピカピカに
- ベランダや玄関の床掃除にも
- ウタマロクリーナー・重曹・クエン酸の技
- ウタマロが使ってはいけない場所
- 重曹に混ぜてはいけないものとは
- うたまろ重曹ホイップで家中を掃除
つけおきで五徳もピカピカに

ガスコンロの五徳(ごとく)にこびりついた焦げ付きや油汚れは、非常に頑固でこすり洗いだけではなかなか落ちません。そんな時は、つけおき洗いが非常に効果的です。
ウタマロクリーナーや重曹を使ったつけおきには、いくつかの方法があります。
ウタマロクリーナーで「ウタマロ漬け」
大きめのゴミ袋を2枚重ねてシンクに広げ、その中に五徳などのパーツを入れます。そして、40〜60℃のお湯をパーツが浸るまで注ぎ、ウタマロクリーナーを全体に行き渡るように10〜15プッシュほどスプレーします。袋の口を縛って1〜2時間放置した後、スポンジやブラシでこすれば、汚れがスルッと落ちやすくなります。
重曹で煮沸&つけおき
五徳が入る大きさの鍋に水を入れ、水1リットルに対して重曹大さじ2〜3杯を加えます。そこに五徳を入れて火にかけ、沸騰後10分ほど煮ます。火を止めてそのまま数時間冷めるまで放置すると、汚れがふやけて緩んできます。その後、歯ブラシなどでこすり落とせば完了です。
つけおきの注意点
アルミ製の五徳は、重曹のアルカリ性によって黒く変色してしまう可能性があるため、重曹でのつけおきは避けてください。ご家庭の五徳の素材を確認してから行いましょう。また、作業中は火傷に注意し、ゴム手袋を着用することをおすすめします。
ベランダや玄関の床掃除にも
前述の通り、うたまろ重曹スプレーは、屋外の汚れがたまりやすいベランダや玄関の床掃除にも最適です。
これらの場所の汚れは、単なる土や砂だけでなく、車の排気ガスに含まれる油分や、雨水による黒ずみなどが混ざり合った複合的なものです。重曹のアルカリ性が油汚れを分解し、ウタマロクリーナーが全体の汚れを浮かせることで、効率的にきれいにすることができます。
掃除の手順
- 掃き掃除をする
まず、ほうきで大きなゴミや砂、葉っぱなどを取り除きます。濡らした新聞紙をちぎって撒いてから掃くと、細かいホコリが舞い上がりにくく、ゴミがまとまりやすくなります。 - スプレーを吹きかける
自作した「ウタマロ重曹スプレー」を、床全体にまんべんなく吹きかけます。汚れがひどい部分には多めにスプレーしましょう。 - ブラシでこする
5分ほど放置して汚れを浮かせてから、デッキブラシやタイルブラシでこすります。溝の部分は、使い古しの歯ブラシなどを使うと便利です。 - 洗い流す
最後に、バケツの水やホースで洗剤と汚れをしっかりと洗い流します。集合住宅などで水を大量に使えない場合は、濡らした雑巾で何度も拭き取ってください。
床材によっては、強くこすりすぎると傷がつく可能性があります。まずは目立たない場所で試してから、全体に使うようにすると安心です。

ウタマロクリーナー・重曹・クエン酸の技

ウタマロクリーナーと重曹の組み合わせは、主に油汚れや皮脂汚れといった「酸性」の汚れに強いです。しかし、掃除の場面ではその逆の「アルカリ性」の汚れにも直面します。その代表例が、水道の蛇口やシンク、お風呂の鏡などに白くこびりつく水垢です。
このアルカリ性の汚れには、「酸性」の性質を持つクエン酸が効果を発揮します。
ウタマロクエン酸スプレーの作り方
水垢落としには、以下の配合で「ウタマロクエン酸スプレー」を作るのがおすすめです。
用意するもの | 分量 |
---|---|
水 | 100ml |
クエン酸 | 小さじ1 |
ウタマロクリーナー | 10プッシュ程度 |
スプレーボトルに全ての材料を入れてよく混ぜれば完成です。このスプレーを水垢が気になる場所に吹きかけ、キッチンペーパーでパックしてしばらく放置した後、拭き取ると水垢がスッキリ落ちます。
混ぜ合わせの注意
ウタマロクリーナー、重曹、クエン酸はそれぞれ混ぜても危険はありません。しかし、酸性のクエン酸やアルカリ性の重曹を、「塩素系漂白剤(カビキラーなど)」と混ぜることは絶対にやめてください。有毒なガスが発生し、命に関わる危険があります。
ウタマロが使ってはいけない場所
ウタマロクリーナーは家中さまざまな場所で使える万能洗剤ですが、いくつかの素材には使用できない、または使用に注意が必要です。誤って使用すると、素材を傷めたりシミの原因になったりすることがあります。
主に以下のような場所や素材への使用は避けてください。
- 水拭きできないもの全般
紙製の壁紙や、水が染み込む白木、コーティングされていない木製家具など。 - 天然素材
無垢材のフローリングや家具、大理石(酸性の洗剤もNG)、御影石など。 - 特殊な加工がされたもの
漆塗りの製品や、アルミ製品(変色の可能性あり)。 - 革製品
ソファやバッグなどのレザー製品全般。 - 電化製品の画面
液晶テレビやプラズマディスプレイ、パソコンのモニターなど。コーティングが剥がれる恐れがあります。 - 自動車のボディ
塗装を傷める可能性があります。
迷ったらまず確認!
使えるかどうか分からない場合は、まず掃除したい製品の取扱説明書を確認しましょう。それでも不明な場合は、目立たない場所で少量試してから使用すると、失敗を防ぐことができます。
重曹に混ぜてはいけないものとは
重曹は自然由来で安全なイメージがありますが、掃除に使う際には混ぜてはいけないものが存在します。最も注意すべきなのは、「塩素系漂白剤」や「塩素系洗浄剤」です。
製品のパッケージに「まぜるな危険」と表示されているものがこれに該当します。
絶対に混ぜてはいけない!
重曹(アルカリ性)+ 塩素系漂白剤 = 危険!
塩素系漂白剤は酸性のものと混ざると有毒な塩素ガスが発生することが広く知られていますが、アルカリ性の重曹と混ぜた場合も、化学反応を促進させてしまう可能性があります。安全のため、塩素系の製品と他の洗剤を混ぜたり、同時に使用したりすることは絶対に避けてください。
重曹の使用に適さない素材
また、混ぜるものではありませんが、重曹自体の使用が適さない素材もあります。
- アルミ製品:アルカリ性に弱く、黒く変色してしまいます。
- 銅製品:変色やサビの原因になります。
- 畳:重曹の粒子が畳の目に入り込み、取り除きにくくなります。また、黄ばみの原因になることもあります。
- コーティングされたフローリング:研磨作用により、ワックスやコーティングを剥がしてしまう可能性があります。
安全で効果的な掃除を行うためには、それぞれの洗剤の特性と、使用する場所の素材を正しく理解することが非常に重要です。
うたまろ重曹ホイップで家中を掃除
以下はこの記事のまとめです。
- ウタマロクリーナーと重曹は混ぜても安全
- 混ぜることで洗浄力が格段にアップする
- 油汚れには特に高い効果を発揮
- 重曹ホイップは水、ウタマロ、重曹で簡単に作れる
- ホイップ状にすると汚れに密着しやすくなる
- コンロの焦げ付きにはパックして使うと効果的
- スプレータイプは床や壁など広範囲の掃除に便利
- 五徳の頑固な汚れはつけおき洗いがおすすめ
- 水垢などのアルカリ性の汚れにはクエン酸をプラス
- ウタマロは水拭きできない素材や天然素材には使えない
- 重曹はアルミ製品や畳には不向き
- 塩素系漂白剤と他の洗剤を混ぜるのは絶対にNG
- 作った洗浄剤はその日のうちに使い切るのが基本
- 掃除する際は素材を確認し目立たない場所で試すと安心
- うたまろ重曹ホイップは強力かつ手軽な掃除の味方

