排水溝に落ちたものを取る道具はダイソーで!解決法を紹介

排水溝に落ちたものを取る道具はダイソーで!解決法を紹介

排水溝に物を落とした時、どうすればいい?と焦ってしまいますよね。特に、うっかり歯ブラシを落としたりすると、排水管のつまりの原因にもなりかねません。

まずは家にあるもので試してみるものの、トラップワンが取れない、最終手段として分解して取るしかないのか…と途方に暮れることも。

そんな時に役立つのが、排水溝に落ちたものを取る道具。ダイソーのアイテムです。ダイソーにはパイプクリーナーをはじめ、ワイヤーやブラシ、奥まで届くロングタイプや衛生的な使い捨てタイプまで豊富に揃っています。

また、セリアなど他の100均も選択肢の一つです。この記事で、最適な解決策を見つけましょう。

この記事のポイント
  • 排水溝に物を落とした時の正しい初期対応
  • 家にあるもので簡単にできる異物回収方法
  • ダイソーで手に入るワイヤーやブラシの種類と選び方
  • 自分で解決できない場合の注意点と最終手段
目次

排水溝に落ちたものを取る道具はダイソーにある?

  • どうすればいい?物を落とした時の初動
  • うっかり歯ブラシを落とした場合
  • まずは家にあるもので試せる対処法
  • 最終手段?トラップワンが取れない時
  • 無理なら分解して取るという選択肢

どうすればいい?物を落とした時の初動

排水溝に指輪やピアス、歯ブラシなどを落としてしまった際、最も重要なのは落ち着いて正しい初動対応をすることです。パニックになり、慌てて水を流してしまうと、物はさらに奥へと流され、回収が格段に難しくなってしまいます。

まずは深呼吸をして、以下のステップを順番に実行してください。

ステップ1:水を止める

何よりも先に、蛇口をしっかりと閉めてください。これが最も重要な応急処置です。これ以上水が流れないようにすることで、物が現在の位置に留まる可能性が高まります。もし可能であれば、シンクや洗面台の下にある止水栓を閉めておくと、誤ってレバーに触れて水を出してしまう心配がなくなり、より安全に作業できます。

ステップ2:状況の確認

次に、スマートフォンのライトや懐中電灯を使って排水溝の中を照らし、落とした物が見えるか、どの位置にあるかを確認します。ゴミ受けのすぐ下など、浅い場所にあれば回収は比較的簡単です。

見えるか、見えないか:物の位置によって使う道具が変わります。

物の種類と大きさ:金属製かプラスチック製か、大きいか小さいかで回収方法を判断します。

この段階で、焦って指や細い棒を無理やり奥まで突っ込むのは絶対にやめましょう。物をさらに奥へ押し込んでしまうだけでなく、排水管を傷つける原因にもなりかねません。

うっかり歯ブラシを落とした場合

うっかり歯ブラシを落とした場合
お家の洗剤屋さん:イメージ

洗面台の掃除中や歯磨きの際に、うっかり歯ブラシを落としてしまうのは、誰もが経験する可能性のある身近なトラブルです。歯ブラシのようにある程度の長さと硬さがあるものは、排水管の途中で引っかかりやすいという特徴があります。

ほとんどの場合、歯ブラシは排水管がS字やP字にカーブしている「排水トラップ」と呼ばれる箇所で止まります。この部分は、下水からの悪臭や害虫の侵入を防ぐために水を溜めておく重要な役割を果たしていますが、その構造上、異物が詰まりやすい場所でもあるのです。

歯ブラシを落としたまま放置してしまうと、そこへ髪の毛や石鹸カス、皮脂汚れなどがどんどん絡みつき、最終的には水の流れを完全に塞いでしまう頑固なつまりに発展します。流れが悪くなるだけでなく、雑菌が繁殖し悪臭の原因にもなるため、可能な限り早く取り出すことが望ましいです。

歯ブラシのようなプラスチック製の固形物が原因の場合、液体パイプクリーナーのような薬品を流し込んでも溶かすことはできません。物理的に取り除く以外の解決策はないと心得ましょう。

まずは家にあるもので試せる対処法

専門の道具を買いに行く前に、まずは家にあるもので対処できないか試してみましょう。意外なものが役立つことがあります。ただし、作業をする際は必ずゴム手袋を着用し、衛生面に配慮してください。

針金ハンガー

クリーニング店でもらうような針金ハンガーは、加工しやすく非常に便利なアイテムです。ハンガーをほどいて真っ直ぐに伸ばし、先端をペンチで小さなフック状やJ字型に曲げます。これを排水溝にそっと差し込み、落とした物に引っ掛けて慎重に引き上げます。

ハンガーの先端で排水管を傷つけないよう、優しく操作するのがコツです。無理に力を加えると、管の内側に傷がつき、将来的な汚れの付着や破損の原因になります。

割り箸と粘着テープ

コンタクトレンズやプラスチックのキャップなど、軽くて掴みにくいものを取る際に有効な方法です。割り箸の先端に、ガムテープや両面テープを粘着面が外側になるように巻き付けます。これを排水溝に入れて、物にそっと押し当ててくっつけ、ゆっくりと引き上げます。

これらの方法はあくまで応急処置です。うまくいかない場合は無理をせず、次のステップとして100均の道具を試すことをお勧めします。

最終手段?トラップワンが取れない時

最終手段?トラップワンが取れない時
お家の洗剤屋さん:イメージ

家にあるものでも解決せず、ダイソーなどの道具を使っても物が取れない場合、排水管の分解が視野に入ってきます。しかし、ここには大きな壁が立ちはだかることがあります。

近年の洗面台やキッチンでは、工具を使わずに手で回して簡単に分解・掃除ができるよう設計されたトラップワンというナット状の部品が使われていることが多いです。しかし、このトラップワンが長年の汚れや水垢で固着し、素手では全く回せないという状況は頻繁に起こります。

「簡単にはずせるはずなのに…」と力を込めて回そうとすると、滑って手を痛めたり、最悪の場合は部品を破損させてしまったりする危険があります。本当に厄介ですよね。

ゴム手袋をはめて滑りを良くしたり、タオルを巻いて力を入れやすくしたりする方法もありますが、それでも固い場合は無理は禁物です。特にプラスチック製の部品は、過度な力がかかると簡単に割れてしまい、水漏れという二次被害につながります。トラップワンが取れない時は、「自分でやるのはここまで」と見切りをつける勇気も必要です。

無理なら分解して取るという選択肢

前述の通り、トラップワンが固いなど、自力での分解が難しい場合は専門業者に依頼するのが最も安全です。しかし、DIYに自信があり、適切な工具を持っている場合は、排水管を分解して取るという選択肢もあります。

作業を行う前には、必ず以下の準備をしてください。

分解作業前の準備リスト

  • 止水栓を閉める:作業中の水漏れを防ぐため、シンク下の止水栓を必ず閉めます。
  • バケツと雑巾を置く:トラップ内に溜まっている水や汚れがこぼれるため、真下にバケツを置きます。
  • 工具の用意:固着したナットを回すためのウォーターポンププライヤーやパイプレンチを用意します。
  • ゴム手袋の着用:衛生対策のため必須です。

分解の手順

  1. 排水トラップの下流側と上流側にあるナットを、プライヤーなどを使って慎重に緩めます。(反時計回り)
  2. ナットが緩んだら、U字やS字の形をしたトラップ部分を取り外します。
  3. 取り外したトラップをバケツの上で逆さにし、中の水や汚れと一緒に落とした物を取り出します。
  4. 元通りに組み立て、ナットをしっかりと締めます。この時、パッキンがずれたり、劣化していないか確認します。
  5. 止水栓を開け、水を流して水漏れがないかを確認して完了です。

分解作業は、水漏れや部品の破損といったリスクを伴います。少しでも不安を感じる場合は、無理せずプロの水道修理業者に依頼しましょう。

排水溝に落ちたものを取る道具をダイソーで選ぶ

  • 定番のパイプクリーナーで解決できる
  • ワイヤーやブラシといった種類と特徴
  • ロングタイプと使い捨てタイプの選び方
  • 排水管のつまりにはセリアの100均も
  • 排水溝に落ちたものを取る道具はダイソーで

定番のパイプクリーナーで解決できる

排水溝のトラブルを手軽に解決したいと考えた時、真っ先に候補に挙がるのがダイソーのパイプクリーナーです。110円(税込)という非常に安価な価格でありながら、その効果は絶大で、多くの家庭で常備されている定番アイテムと言えるでしょう。

「パイプクリーナー」という名称で、排水溝のつまりを解消するための掃除用品として販売されていますが、その構造は異物の回収にも非常に役立ちます。特に、柔軟なワイヤーの先端に小さなブラシが付いているタイプは、まさにこの目的のためにあると言っても過言ではありません。

この道具の最大のメリットは、排水管の複雑なカーブにもしなやかに対応できる柔軟性です。これにより、S字トラップの奥に落ちてしまった物にもアプローチすることが可能になります。専門業者に依頼する前に、まずはこの定番のパイプクリーナーを試してみる価値は十分にあります。

ワイヤーやブラシといった種類と特徴

ワイヤーやブラシといった種類と特徴
お家の洗剤屋さん:イメージ

ダイソーの売り場に行くと、「パイプクリーナー」というカテゴリーの中に、形状の異なるいくつかの種類があることに気づくでしょう。主に「ワイヤー」タイプと「ブラシ」タイプに大別でき、それぞれに得意な状況と特徴があります。どちらを選ぶかは、落とした物の種類や排水溝の状況によって変わります。

タイプ形状・特徴得意なこと不得意なこと
ワイヤータイプ柔軟な金属ワイヤーの先端に小さなブラシが付いている。細くてしなやか。歯ブラシやキャップなど、凹凸のある固形物を「引っ掛けて」取る。S字トラップの奥まで届きやすい。ぬめりやヘドロなどの汚れを根本的に掃除する能力は低い。
ブラシタイプL字型や伸縮式の柄の先に、比較的大きなブラシが付いている。ゴミ受け周りや排水口内部のぬめり、カビ汚れを「こすり落とす」。排水管の奥深くまでは届かない。固形物を引っ掛ける力は弱い。

このように、物を「取る」のが主目的ならワイヤータイプ、ついでに「掃除」もしたいならブラシタイプ、という使い分けが基本になります。もちろん、両方を備えておけば、より幅広い状況に対応できるため万全です。

ブラシでまず入り口付近をきれいにしたら、隠れていた落とし物が見つかった、なんてこともありますよ。状況に応じて使い分けるのが賢い選択ですね。

ロングタイプと使い捨てタイプの選び方

ロングタイプと使い捨てタイプの選び方
お家の洗剤屋さん:イメージ

ワイヤータイプのパイプクリーナーの中でも、さらに「長さ」と「繰り返し使うか」という観点から、ロングタイプ使い捨てタイプに分けることができます。どちらを選ぶべきかは、使用目的と衛生面に対する考え方によります。

ロングタイプ

全長60cm~90cmほどの長さがある製品です。一般的な家庭の洗面台やキッチンの排水トラップの奥まで十分に届く長さが確保されています。

【こんな人におすすめ】

  • 排水管の奥までしっかりアプローチしたい人
  • 一度購入して、繰り返しメンテナンスに使いたい人

耐久性のあるワイヤーで作られており、使用後に洗浄・乾燥させれば何度も使えます。

使い捨てタイプ

数本がセットになっており、一回の使用で処分することを前提とした製品です。プラスチック製のスティックにギザギザの突起が付いた形状のものが多いです。

【こんな人におすすめ】

  • 使用後の汚れた道具を保管したくない人
  • 洗浄や手入れの手間を省きたい人
  • 髪の毛や軽いゴミの除去が主な目的の人

使い捨てタイプは強度が低い傾向があるため、重い物や固く詰まった物を無理に取ろうとすると、中で折れてしまう危険性があります。用途をよく考えて選びましょう。

異物回収の確実性を重視するならロングタイプ、手軽さと衛生面を優先するなら使い捨てタイプ、という基準で選ぶと良いでしょう。

排水管のつまりにはセリアの100均も

排水溝に落ちたものは、放置すると髪の毛や汚れと絡み合い、頑固な排水管のつまりに発展することがあります。こうした「つまり」の解消や予防という観点では、ダイソーだけでなく、セリアなどの他の100均ショップのアイテムも非常に有効です。

セリアにも、ダイソーと同様にワイヤータイプのパイプクリーナーや、トゲトゲのスティックなどが豊富にラインナップされています。基本的な機能や価格に大きな差はありませんが、デザインや細かな仕様に各社の特色が出ています。

セリア製品の特徴

セリアの排水溝グッズは、白やグレーを基調としたシンプルなデザインのものが多く、インテリアにこだわりたいユーザーから人気があります。例えば、「モノトーン伸びる排水口ブラシ」のように、デザイン性を意識した商品も見られます。

近所のダイソーで品切れだったり、目当てのタイプがなかったりした場合でも、セリアに行けば類似の製品が見つかる可能性が高いです。また、両店舗の商品を見比べて、持ち手の握りやすさやブラシの硬さなど、自分がより使いやすいと感じる方を選ぶことができます。

物を取るという目的だけでなく、日常的な排水管のメンテナンスやつまり予防を考えるなら、ダイソーとセリアの両方をチェックし、用途に合ったアイテムを揃えておくのがおすすめです。

排水溝に落ちたものを取る道具はダイソーで

この記事では、排水溝に物を落としてしまった際の解決策として、ダイソーの道具を中心に解説しました。最後に、重要なポイントをリストで振り返ります。

この記事のまとめ
  • 排水溝に物を落としたら、まず水を止めてライトで中を確認する
  • 歯ブラシなどの固形物は排水トラップで止まっていることが多い
  • 針金ハンガーなど家にあるものでの代用も可能だが無理は禁物
  • トラップワンが取れない時は、無理に分解せず業者への依頼も検討する
  • 排水管の分解は水漏れリスクを伴うため慎重に行う
  • ダイソーのパイプクリーナーは安価で効果的な定番アイテム
  • 物を「取る」ならワイヤータイプ、「掃除」もするならブラシタイプがおすすめ
  • 排水管の奥にはロングタイプ、衛生面重視なら使い捨てタイプを選ぶ
  • 頑固な排水管のつまりにはセリアなど他の100均アイテムも有効
  • ダイソー製品はコストパフォーマンスに優れ、専門家を呼ぶ前の第一歩として最適
  • 万一の事態に備え、パイプクリーナーを一本常備しておくと安心
  • 自力での解決が困難な場合は、速やかにプロの水道修理業者に相談する
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