マイペットはフローリングやトイレ掃除に万能ですごいと評判ですが、その一方で「マイペットの危険性」について検索する方も多いようです。
特に赤ちゃんや犬がいるご家庭では、人体への影響や、ペットが舐めても大丈夫なのか気になりますよね。
この記事では、マイペットの成分や、中性洗剤なのか、2度拭き不要なのかといった疑問から、使ってはいけないもの、薄めるタイプの正しい使い方、さらには人気のウタマロとの違いまで、徹底的に解説します。
- マイペットの成分と危険性の関係
- 赤ちゃんやペットへの安全性
- 場所別の正しい使い方と注意点
- ウタマロなど他製品との違い

成分から見るマイペットの危険性とは?
- マイペットの主な成分と洗浄の仕組み
- 中性洗剤?2度拭き不要?の真相
- 考えられる人体への影響と対処法
- 赤ちゃんや犬がいても大丈夫?
- 使ってはいけないものと注意点
マイペットの主な成分と洗浄の仕組み

マイペットの危険性を理解するためには、まずどのような成分で汚れを落としているのかを知ることが重要です。マイペットの洗浄力の秘密は、主に「界面活性剤」と「弱アルカリ性」という2つの要素にあります。
公式サイトによると、主成分は界面活性剤(アルキルアミンオキシドなど)とされています。(参照:花王)
界面活性剤は、水と油のように本来混じり合わないものの境界面に作用して、性質を変化させる物質です。これにより、油汚れを浮かせて水で洗い流しやすくする効果があります。
もう一つの特徴は、液性が弱アルカリ性であることです。住まいの汚れの多くは、皮脂や油汚れといった「酸性」の性質を持っています。弱アルカリ性のマイペットは、これらの酸性の汚れを中和することで、汚れを分解しやすくします。この2つの相乗効果によって、マイペットは高い洗浄力を発揮しているのです。
中性洗剤?2度拭き不要?の真相
マイペットに関してよくある質問が「中性洗剤なのか?」ということと、「本当に2度拭きは不要なのか?」という点です。結論から言うと、マイペットは中性洗剤ではなく、弱アルカリ性の洗剤です。
中性洗剤は素材への影響が少ないためデリケートなものにも使いやすいですが、弱アルカリ性は酸性の油汚れなどに対してより高い洗浄力を持ちます。この性質の違いが、マイペットがリビングなどの汚れに強い理由の一つです。
次に、「2度拭き不要」の理由ですが、これは界面活性剤の濃度が非常に低いためです。例えば、同じ花王の製品である「マジックリン」の界面活性剤濃度が1%なのに対し、「かんたんマイペット」は0.2%とされています。濃度が低いため、拭き跡が残りにくく、基本的には2度拭きが必要ないとされているのです。
2度拭き(水拭き)が推奨されるケース
ただし、全てのケースで2度拭きが不要なわけではありません。以下のような場合は、後で水拭きをすることが推奨されています。
- 赤ちゃんやペットが直接口をつけたり、舐めたりする可能性がある場所
- 扇風機などを長期間保管する前の掃除
- 自動車の外装や塗装家具に使用する場合
成分の拭き残りが心配な場合は、用途に関わらず水拭きしておくとより安心です。
考えられる人体への影響と対処法

マイペットは、通常の使用方法を守れば安全に使えるように設計されていますが、誤った使い方をした場合には人体への影響も考えられます。特に注意すべきは、目や皮膚への接触、そして誤飲です。
公式サイトの注意喚起によると、以下のような対処法が示されています。
主な人体への影響と応急処置
- 目に入った場合:こすらずに、すぐに流水で充分に洗い流す必要があります。異常が残る場合は眼科医に相談することが推奨されています。
- 飲み込んだ場合:吐かずに口をすすぎ、水を飲むなどの処置が必要とされています。こちらも、異常が残る場合は医師への相談が勧められています。
- 皮膚への影響:荒れ性の方や長時間使用する場合は、肌への刺激を避けるために炊事用手袋の使用が推奨されます。使用後は手をよく水で洗うことも大切です。
どんな洗剤でも同じですが、使用する際は「換気を良くして使用する」ことが基本ですね。特に、スプレータイプは成分が飛散しやすいので、窓を開けるなど空気の通り道を確保しながら掃除しましょう。
これらの情報から、製品の注意書きをよく読み、正しく使用することが危険性を避ける上で最も重要であると言えます。
赤ちゃんや犬がいても大丈夫?
赤ちゃんやペット、特に犬がいるご家庭で最も気になるのが、マイペットの安全性でしょう。「掃除したフローリングを赤ちゃんがハイハイしたり、犬が舐めたりしても大丈夫?」という不安は当然です。
この点について、花王の公式サイトでは「安全性を確認した原料を用いています」と説明されています。
ただし、続けて「直接、ふいた部分に口が触れたり、なめる可能性がある場合には、使用後は水ぶきすることをおすすめします」とも記載されています。これは、洗剤成分の摂取を避けるための予防的な措置です。
赤ちゃんやペットのための安全対策
- 使用後は水拭きで仕上げる:床やテーブルなど、口が触れる可能性のある場所は、マイペットで拭いた後、きれいな水で絞った布で再度拭き上げましょう。
- 置き場所に注意する:製品そのものを誤飲・誤食しないよう、子どもの手の届かない場所、ペットがいたずらできない場所に保管を徹底してください。
- 換気を十分に行う:掃除中から掃除後にかけて、しっかりと換気を行い、空気中に漂う成分を吸い込まないように配慮しましょう。
適切な使い方と後処理を心掛けることで、赤ちゃんやペットがいる環境でも安全に使用することが可能です。
使ってはいけないものと注意点
「万能」というイメージのあるマイペットですが、実際には使用できない素材や場所が存在します。間違って使用すると、シミや変色、故障の原因となる可能性があるため、事前にしっかり確認しておくことが大切です。
公式サイトの情報を基に、使用できないものを以下にまとめました。
カテゴリ | 具体的な素材・製品例 | 理由 |
---|---|---|
水が染み込むもの | 水ぶきできない白木、家具、壁材など | シミや素材の劣化の原因になるため |
特殊な塗装・素材 | うるし塗り、銅・しんちゅう製品、革製品 | 変色やツヤがなくなる可能性があるため |
精密機器・塗装面 | 液晶・プラズマディスプレイの画面、自動車の塗装面 | コーティングを剥がしたり、塗装を傷めたりする恐れがあるため |
その他 | 天然の大理石 | 変色やツヤがなくなる可能性があるため |
フローリングや畳、カーペット、塗装された家具などは、素材によってシミや変色が起こる可能性があります。特に初めて使う場所では、必ず隅の方など目立たない場所で試して、異常がないことを確認してから本格的に使用するようにしてください。
正しい使い方でマイペットの危険性を回避
- 使い方 薄めるタイプの希釈目安
- フローリング掃除で失敗しないコツ
- トイレ掃除での効果的な活用法
- 万能ですごいと言われる理由とは
- マイペットとウタマロの違いを比較
- マイペットの危険性と安全な使用法を総括
使い方 薄めるタイプの希釈目安

マイペットには、すぐに使えるスプレー式の「かんたんマイペット」と、水で薄めて使う希釈タイプの「マイペット」があります。ここでは、経済的で幅広い用途に使える希釈タイプの使い方について解説します。
薄める際の基本は、水2Lに対して、キャップ1杯(約10ml)です。ただし、掃除する場所や汚れの度合いによって最適な濃度は異なります。製品に記載されている目安を参考に、調整しましょう。
場所別の希釈目安(水2Lあたり)
- 窓ガラス・鏡・家具:キャップ 1/4杯(約5ml)
- 床・畳・戸棚など:キャップ 1/2杯(約10ml)
- 壁・ドア・照明器具:キャップ 1杯(約20ml)
- 網戸・サッシ・タイルなど:キャップ 2杯(約40ml)
計量はキャップの内側でできます。薄めた液に布をひたし、固くしぼってから拭くのが基本です。
自分で濃度を調整できるのが希釈タイプのメリットですが、濃度を高くしすぎると拭き跡が残りやすくなったり、素材を傷めたりする原因にもなります。汚れがひどい場合を除き、まずは基本の濃度から試すことをおすすめします。
フローリング掃除で失敗しないコツ
マイペットを使ったフローリング掃除は定番ですが、いくつか注意点があります。コツを押さえて、フローリングを傷めずにきれいにしましょう。
最も重要なポイントは、フローリングに直接スプレーしないことです。特にスプレータイプの「かんたんマイペット」を使う場合、床に直接吹きかけるとシミや変色の原因になったり、ワックスが剥がれてムラになったりする可能性があります。
フローリング掃除の基本手順
- まず、掃除機やフロアワイパーでホコリや髪の毛を取り除きます。
- きれいな雑巾や布に「かんたんマイペット」をスプレーするか、薄めた「マイペット」液に浸して固く絞ります。
- フローリングの木目に沿って、優しく拭き上げます。
- 前述の通り、赤ちゃんやペットがいる場合は、仕上げに水拭きをします。
ワックスがけされたフローリングにも使用できますが、ワックスの種類や状態によってはツヤがなくなることも考えられます。初めて使用する際は、必ず部屋の隅など目立たない場所で試してから全体に使うようにしてくださいね。
トイレ掃除での効果的な活用法
マイペットは、トイレ全体の掃除にも活躍します。便器の内部だけでなく、見落としがちな床や壁の汚れにも効果的です。
トイレの床や壁には、尿が飛び散ってできた見えない汚れが付着しています。この尿の汚れは酸性のため、弱アルカリ性のマイペットが中和して落とすのに適しているのです。放置すると黄ばみや臭いの原因になるため、定期的な拭き掃除がおすすめです。
トイレ掃除での使い方
フローリングと同様に、床や壁に直接スプレーするのは避けましょう。布やトイレットペーパーにマイペットを吹きかけてから、気になる部分を拭き取ります。便座や便器の外側、タンクの上なども同様に掃除できます。
温水洗浄便座のプラスチック部分にも使用できますが、操作パネルなどの電子部品がある場所は故障の原因になるため、直接スプレーは厳禁です。必ず乾いた布に少量スプレーして拭くようにしてください。
ただし、便器内部の尿石といった頑固な汚れに対しては、マイペットの洗浄力だけでは不十分な場合があります。そのような汚れには、酸性のトイレ用洗剤など、専用のクリーナーを使い分けるのが効果的です。
万能ですごいと言われる理由とは

マイペットが長年にわたって「万能洗剤」として支持されているのには、明確な理由があります。それは、1本で家中の様々な場所の汚れに対応できる汎用性の高さです。
弱アルカリ性の性質により、リビングの皮脂汚れからキッチンの軽い油汚れまで、幅広い酸性の汚れを落とすことができます。さらに、「かんたんマイペット」には除菌・ウイルス除去効果(※)も付与されており、掃除と同時に衛生対策ができる点も「すごい」と言われる理由の一つです。
(※すべての菌・ウイルスを除去するわけではありません)
マイペットが使える場所の例
- 床(フローリング、ビニール床)
- 畳、カーペット(目立たない場所で要確認)
- 壁、ドア、柱
- 家具、戸棚、化粧板
- 照明器具、電気製品(外側)
- 窓ガラス、鏡、サッシ
- 冷蔵庫の外側 など
このように、リビング、キッチン、玄関、窓など、場所ごとに洗剤を買い揃える必要がなく、多くの拭き掃除をマイペット1本でこなせる手軽さが、万能と言われる最大の理由でしょう。
マイペットとウタマロの違いを比較
住居用洗剤として、マイペットとしばしば比較されるのが「ウタマロクリーナー」です。どちらも家中の掃除に使える便利な洗剤ですが、性質や得意な汚れが異なります。違いを理解して、目的に合わせて選びましょう。
最大の違いは液性です。マイペットが弱アルカリ性なのに対し、ウタマロクリーナーは中性です。この違いが、洗浄力や素材への影響に差を生み出します。
項目 | かんたんマイペット | ウタマロクリーナー |
---|---|---|
液性 | 弱アルカリ性 | 中性 |
得意な汚れ | 皮脂汚れ、油汚れなどの酸性の汚れ | 油汚れ、水アカなど幅広い汚れ |
特徴 | 除菌・ウイルス除去効果あり。拭き跡が残りにくい。 | 肌や素材に優しい。水回りにも強い。 |
香り | 新緑の香り | グリーンハーブの香り |
どちらを選ぶ?目的別おすすめ
- マイペットがおすすめな人:リビングの床や家具の皮脂汚れをメインに掃除したい人、掃除と同時に除菌もしたい人。
- ウタマロクリーナーがおすすめな人:キッチンやお風呂、トイレなど水回りの掃除も1本で済ませたい人、洗剤による手肌への影響が気になる人。
どちらが優れているというわけではなく、それぞれに得意分野があります。両方を揃えて、掃除する場所や汚れの種類によって使い分けるのが最も賢い選択と言えるかもしれません。
マイペットの危険性と安全な使用法を総括
最後に、この記事で解説したマイペットの危険性と安全な使い方に関する要点をまとめます。
- マイペットは中性洗剤ではなく弱アルカリ性の洗剤
- 主成分は安全性が確認された界面活性剤
- 弱アルカリ性の力で皮脂や油などの酸性汚れを中和して落とす
- 界面活性剤濃度が0.2%と低く、基本的に2度拭きは不要
- ただし赤ちゃんやペットが舐める可能性がある場所は水拭きを推奨
- 通常の使用法では安全だが、目に入ったり飲み込んだりしないよう注意が必要
- 使用時は換気を良くし、荒れ性の人は炊事用手袋を着用する
- 製品は子どもの手の届かない場所に保管する
- 水が染み込む白木やうるし塗り、革製品など使ってはいけない素材がある
- 液晶画面や自動車の塗装面にも使用できない
- フローリングに使う際は直接スプレーせず布に含ませてから拭く
- 希釈タイプは汚れに応じて濃度を調整でき経済的
- トイレの床や壁の拭き掃除にも効果的
- 家中の様々な場所で使える汎用性と除菌効果が万能と言われる理由
- 中性洗剤のウタマロクリーナーとは得意な汚れが異なるため用途で使い分けるのがおすすめ